安芸の小京都と呼ばれている「たけはら町並み保存地区」。江戸時代に製塩業や酒造で栄えた町で、その当時の町の雰囲気がそのまま保存されています。 そう広くない保存地区ですが、町並みはもちろん、見学可能な建物や酒蔵、蔵などを改装した飲食店などがあり、みどころ満点。 よく映画やドラマの撮影でも使用されるようで、ロケ地巡りをしても楽しそう。連続テレビ小説「マッサン」のモデルになった竹鶴政孝の生家「竹鶴酒造」もありましたよ!
町並み
町並み保存地区は貴重な文化遺産であると同時に、今も多くの人が暮らし個人所有の家から成り立っている区域です。
町並み
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映画「時をかける少女」のロケで使われた看板
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郵便局跡
竹原で初めての郵便局として約60年間も市民に親しまれていたとのこと。
民家の軒先
民家の軒先には竹細工が飾られていました。
cafe青
蔵を改装したcafe
ほり川
大正8年に創業した老舗醤油醸造元の醤油蔵を一部改装したお好み焼店。アニメ「たまゆら」に出てくるお好み焼き店のモデルとも言われています。
暖簾が目を引くせんべい屋
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たけはら町並み保存地区の中心的存在、西方寺と普明閣。普明閣は特に高い場所にあり、舞台から竹原の町を一望できます。
映画の舞台にもなった西方寺の階段
時をかける少女のオープニングで使用されている階段です。
西方寺
階段を登るとまずは西方寺が見えてきます。
御朱印
西方寺の御朱印はご自由にどうぞスタイル。
西方寺横にはまた上に登る階段
ここを登った先は普明閣です。
普明閣
京都の清水寺を模して造ったのだとか。
普明閣、正面
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普明閣の舞台
朝日が登る時間帯や、夕暮れ時にくるとよりいいかも。
眺め
竹原市内を一望できます。
マッサンの生家。実際にドラマの中でもマッサンの実家という設定で登場しました。
憧憬の広場に竹鶴政孝と妻リタの銅像が立てられています。
情景の広場
広場は「竹原市歴史民俗資料館」の隣。
藤井酒造は、江戸時代に建てられた現役の蔵内の一角を開放し、お酒の試飲や雑貨の買物が楽しめます。
店内はとってもよい雰囲気
販売されていた食器や雑貨は、とても良心的なお値段でした!
酒蔵を感じさせる店内
店内はほんのりお酒の香りがしてましたよ。
保存地区内にはいくつか邸宅が保存されていますが、その中でも1番大きく、しかも綺麗に保存されているのが森川邸です。 塩田経営を背景に作られた大正時代の質の高い住宅建築で、主屋の他に離れ座敷・茶室・土蔵など屋敷構がそのまま残っています。有料ですが中を見学することもできます。 とにかく広いのでゆっくり見学したいひとは、時間を多めに見積もっておくことをお勧めします。
入口入ってすぐの中庭
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奥にある中庭
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お雛様
たけはら保存地区では毎年2月から3月にかけて雛めぐりが開催されており、森川邸にもお雛様が飾られていました。
土間
想像していたよりかなり広くて驚きました。塩田の道具類もここに展示されています。
土間
土間の横には小さな部屋がいくつも配置されていました。どういった使い方をしていたのか、時間が無くて確認ができず・・・悔やまれます。
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松阪邸は、江戸時代から昭和にかけての塩田所有者の邸宅でした。保存地区の本町通りのちょうど真ん中あたりに位置しています。 唐破風の屋根や繊細な彫刻が施された出格子を見ると、華麗な文化の発展を感じられます。建物の中には、住んでいた人が使っていた日用品や装飾品、衣類などが展示されています。
中庭
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縁側
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お雛様
松坂邸でも雛めぐりの雛が飾られていました。
髪飾り
所有者の名前も明記されていました。
昭和初期の電気蓄音機
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電気ストーブと棚
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花嫁の打掛
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昭和初期に図書館として建てられたレトロモダンな洋風建築が、現在は歴史民俗資料館になっています。 館内には、竹原の歴史解説や資料などが展示されています。
竹原の酒蔵について解説
竹原には大正時代には約30もの酒造があったようです。
塩田の模型
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古墳時代の竹原の様子
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窓からの景色
2階の窓からは竹鶴政孝・リタ銅像も見えます。
町並み保存地区の本町通り沿いに位置する「まちなみ竹工房」では、予約なしで竹細工体験が可能です。また、体験はしなくても建物内に入ることができ、竹細工の購入や、職人さんたちの制作風景を眺めることができます。
展示販売
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竹細工
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大林宣彦監督の映画 「時をかける少女」でもお馴染みのスポットです。竹原の祠では最古とされています。屋根には縁起物の動物が隠れていましたよ!
手裏剣の形をした格子
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竹原を舞台にしたTVアニメ「たまゆら」で有名になった写真館です。こちらも国登録有形文化財にも指定されています。たまゆらファンなら必見!のスポットです。
常夜灯
写真館の前を流れる川沿いには、雁木や常備灯があり、かつてはここから製塩された塩を荷出ししていたとされています。
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江戸時代に建てられた「復古館」の離れ座敷で、後年光本家が居住し、後に竹原市に寄贈された建物です。 今回は行けなくて残念でした。
瓦そばや甘味を食べることができるようです。 軒先にあるメニュー見本がインパクト大!
スポット内のおすすめ
スポット内のおすすめ
旧日の丸写真館から川沿いに少しあるいたとこにある村上ベーカリーは、週に3日、しかもうち2日間は夕方の数時間のみの営業という開いてるタイミングで行けたらラッキー!なお店です。 本来は学校給食や卸売り用のパンの製造をされており、その傍らで不定期に小売販売をしたところ人気が出て今の店舗ができたとのこと。開店中はお客さんがひっきりなしに訪れていました。 営業時間(2020年8月現在) 木・金→16:00〜19:00 土曜日→11:00〜17:00
店内
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パン
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米粉入りハーフ食パン
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りんごちぎりパン
ほんのり甘くて美味しい!
保存地区のすぐ近くには「道の駅 たけはら」があります。地元の新鮮な野菜や加工品などを販売されているので、必ず立ち寄りたいスポットです。
野菜
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加工品
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酒粕
竹原にある3つの酒蔵の酒粕も販売されていました。
村上ベーカリー
村上ベーカリーのパンもここで販売されていました。ただし、夕方に行ったら売り切れていたので、パン目当てなら早めに訪問するほうが良さそう。
ランチは竹原駅すぐの味いろいろ ますやさんで。たけはらの郷土料理が食べられるお店です。 今回はドーマル重をいただきました。ドーマルとは竹原近海でとれる白身魚トラハゼのこと。竹原に来たらぜひ立ち寄って欲しいお店です。
外観
メニュー
名物のたけはら魚飯は予約制!
店内
テーブル席とカウンター席がありました。明るくて居心地の良い空間。
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夕飯は保存地区からは徒歩で10分ほどの距離にある「Trattoria M」で食べました。広島の食材を楽しめるイタリアン食堂で、気さくなご夫婦で切り盛りされています。カウンターに座るといろんな話を聞かせてくれますよ。
店内
ワインや日本酒が並んでいました。
店内
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チーズ
三次の「三良坂フロマージュ」のチーズ
パスタ
竹原の「峠下牛」ボロネーゼソース
宿泊したのは町並み保存地区内にある「NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町」。 町に住むように滞在するがコンセプトの宿らしく、保存地区内に棟が分散しています。今回宿泊したのはMOSO棟にある103号室。部屋が広い上に専用庭まであって最高でした! お風呂が檜風呂なのもおすすめポイントです。
フロント
フロントはMOSO棟向かいにあります。
MOSO棟土間
扉を開けるとまずは土間。ここで靴を脱いで各部屋に向かいます。
客室
広い!
客室
広い!
専用庭
縁側の先には3帖ほどの個室あり。
お風呂
全客室に檜風呂は付いてるそうです。香りがよくて長風呂しちゃいました。
竹原に来たらうさぎの島で有名な大久野島にも足を伸ばしましょう!島の中には野生のうさぎが700羽以上生息していると言われています。フェリーでしか行けないのでアクセスは不便ですが、瀬戸内海の景色も素晴らしく、頑張って行った甲斐ありました。 今回は忠海港から向かいましたが、竹原港からも船が出ているようです。
うさぎの餌
島ではうさぎの餌が販売されていないので、港で必ず購入していきましょう。港近くのコンビニでは、うさぎ用の野菜も販売されているそうですよ。
船舶
大久野島へ行く船は2種類あります。今回は客船で向かいました。
大久野島の地図
大久野島は外周約4キロだそうです。歩いて回ることもできますよ。
うさぎ
船を降りたらすぐにうさぎに出会えます。早朝に行ったからか寝てるうさぎの姿も見られましたよ。
うさぎ
餌の音を聞きつけてうさぎが集まってきます。
うさぎ
道路を歩いているとうさぎが後ろを着いてきてくれます。
瀬戸内海
島は瀬戸内海にかこまれており、海沿いを歩くと気持ちいい景色が広がっています。
バス
船着き場から大久野島休眠村までは無料バスが定期的に運行しています。
大久野島内にあるキャンプ場です。休暇村が運営しており、手ぶらキャンプで気軽に利用することができます。 キャンプ場の目の前は海!最高のロケーションです。
大久野島にある唯一のホテル。 ここでレンタサイクルを借りられたり、桟橋行きのバスが発着していたりするので、宿泊しなくても島に来たら利用する場所だと思います。
入り口には手洗い場
うさぎを触ったあとに手を洗えるように、手洗い場が設置されていました!
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うさんちゅカフェは休暇村の1階にあるカフェです。 うさぎはなくソフトクリームというとってもかわいいソフトクリームもありましたよ。
スポット内のおすすめ
スポット内のおすすめ
大久野島には船乗り場が2ヵ所あります。時間帯によって乗り場が違うので注意が必要です。
第二桟橋近くには待合室があります。そこには小さな売店もあり、大久野島限定のもみじ饅頭も販売されていました。
スポット内のおすすめ
待合室
大久野島限定もみじ饅頭
箱が開きます
忠海港のすぐ近くにはジャムで有名な「アヲハタ」のジャム工場とジャム作りを体験できるジャムデッキがあります。スカイブルーの外壁でおしゃれなカフェのよう。
外観
建物の前には駐車場。車で来ることもできます。
庭
庭にはみかんやオレンジが栽培されていました。
アヲハタの旗
建物の所々に旗マークがあって可愛かったです。
ロビー
ジャム作り体験をする人たちはここでアヲハタやジャムについて学ぶ動画を見るそうです。
ジャムギャラリー
アヲハタのジャムコレクションを見ることができます。
カフェ
カフェは工場見学やジャムづくり体験をしなくても利用することができます。
カフェスペース
海を見ながら休憩できます。
デッキ
2階にはスカイデッキも。わたしは瀬戸田みかんジュースを買ってここで休憩しました。海が眺められて最高です。
ショップ
アヲハタの商品がずらりと並んだショップ。オリジナルグッズの販売もありましたよ。
オレンヂママレードとイチジクジャム
銅釜で手間暇かけてつくった昔ながらのジャムはここでしか買えない限定商品。銅釜で作るときれいな色が出るんですって。
大久野島へは忠海港から向かいました。港にある建物はうさぎグッズに溢れ、うさぎ好きにはたまらないスポットです。 ここで船のチケットを購入したり、荷物が多ければここで預かってもらったりできます。 ちなみに竹原港からも大久野島行きのフェリーが出てますよ!
船のチケット
うさぎの餌
大久野島ではうさぎの餌は販売されていないので、ここで必ず購入しておきましょう。
船乗り場
船乗り場入り口
待機場所
案内があるまではここで待機します。
客船
船は客船とフェリーの2種類で、時間帯によって異なります。
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忠海港に行くには、忠海駅で下車します。
スポット内のおすすめ