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全20列2000人の時代風俗行列!京に広がる時代絵巻「時代祭」開催

2018年10月22日(月)

ポイント!
  • 葵祭、祇園祭とともに京都三大祭の一つで国内外から参観者が多い
  • 約2000名・約2キロにわたる行列は圧巻で京都の歴史を感じる
  • 行列をじっくり堪能するためにも有料観覧席がオススメ!

時代祭は葵祭、祇園祭とともに京都三大祭の一つとして知られ、国内はもとより海外からの参観者も多く、沿道には豊かな国際色が見受けられる。維新勤王隊の奏する笛、太鼓の音色を先頭に約2,000名・約2キロにわたる行列は順次、平安京の造営された延暦時代にさかのぼり、過ぎ去った京都の歴史をしのばせる。それは日本の歴史の縮図とも言える。

時代祭とは

平安遷都から1,100年目を記念して明治28年に、桓武天皇を祭神として平安神宮が造営され、10月22日より10月24日にわたって紀念祭が盛大に挙行された。
紀念祭翌日の10月25日に市民によって、延暦から明治に至る千余年の文物風俗を模した行列で時代風俗行列が行われたことが始まり。

祭儀は10月15日の参役宜状授与祭、21日の前日祭、22日の神幸祭、行在所祭、還幸祭、23日の後日祭であり、そのメイン・イベントが22日の時代風俗行列となる。

当初の6行列が大正10年8行列、さらに昭和7年には10行列となって内容も充実、一時期中止を経て、昭和25年新たに時代婦人列を加えて再興され、いっそう豪華な一大ぺージェントとなった。

当日は午前7時に神宮で神幸祭が行われ、ついで神幸の御鳳輦が9時に出発して京都御所にいたり、同10時30分に御苑建礼門前で行在所祭を執行の後、参集の時代行列と合して12時に建礼門前を出発、午後3時頃神宮に還幸され還幸祭が行われる。

行列のあらまし

新しい時代から古い時代へ、全20列。
行列の順序は新しい時代の明治維新から順次古い時代に遡って延暦時代に至り、最後に御鳳輦の神幸列、及び弓箭組列の順で編成される。

維新勤王隊列(明治維新時代)

維新に際して、幕臣が東北地方で反乱したとき、丹波北桑田郡山国村(現在・右京区京北)の有志が山国隊を組織して官軍に加勢。

維新志士列(明治維新時代)

桂小五郎、西郷吉之助、坂本龍馬、中岡慎太郎、高杉晋作等幕末の知識階級の武士で、 明治維新はこの人たちの働きによって基礎が築かれた。

徳川城使上洛列(江戸時代)

徳川幕府は大礼、年始等の際には必ず城使を上洛させ、皇室に対して礼を厚くした。

江戸時代婦人列(江戸時代)

和宮をはじめ蓮月、中村内蔵助妻、玉瀾、お梶、 吉野太夫、出雲阿国がつづく。

豊公参朝列(安土・桃山時代)

豊公の参朝のうち慶長元年五月秀頼初参内、同2年9月元服の時などは最も盛んであったと伝えられる。

織田公上洛列(安土・桃山時代)

応仁乱後、京都は衰退その極に達していたが、永禄11年織田信長はお召しに応じて兵を率いて上洛し、その復興につくした。

室町幕府執政列(室町時代)

武家風俗を中心とするもので、足利将軍を中心とした当時の武士の軽武装姿を表現している。

室町洛中風俗列(室町時代)

十六世紀、室町時代後半に経済力を蓄積した京の町衆によって盛んに催された風流踊りを再現したもの。

楠公上洛列(吉野時代)

元弘3年、後醍醐天皇が隠岐から還幸された際、楠木正成は一族郎党を率いて鳳輦を兵庫に迎え、先駆として上洛した。

中世婦人列(吉野時代)

大原女、桂女、淀君、藤原為家の室、静御前。これらの行列が、それぞれ特徴のあるこの時代の風俗を示している。

城南やぶさめ列(鎌倉時代)

承久3年、後鳥羽天皇は朝威回復をはかられ、城南離宮での流鏑馬(やぶさめ)に託して近畿十余国の武士を召された。

藤原公卿参朝列(藤原時代)

平安中期以後、藤原氏の盛時における文武両様の姿をあらわしたもの。これは夏の様式で文様、形式等いずれも当代のものによっている。

平安時代婦人列(藤原時代)

巴御前、横笛、常盤御前、清少納言と紫式部、紀貫之の娘、小野小町、和気広虫。

延暦武官行進列(延暦時代)

本列に大将に当る者は征夷大将軍坂上田村麻呂を擬している。

延暦文官参朝列(延暦時代)

この時代の公卿諸臣の参朝の状景を表している。

神饌講社列

この列は時代祭当日の神饌物を奉献する役を勤仕する者の行列となる。

前列

神幸列に前行する故に前列といわれる。雅楽の伶人、迦陵頻伽(がりょうびんが)胡蝶等優美な行列で、また多数の狩衣姿の供奉もある。

神幸列

御賢木(おんさかき)を先頭に、御鳳輩を中心とする神幸の本列。 全各行列は、この御神祭におともをして行進するかたちをとっている。本行列中、主たる意義をもつ列。

白川女献花列

比叡山を源に発する白川の流域に住み、季節の花を売り歩くのを業とする女性が白川女で、その歴史は古く、平安時代中頃から御所に花を届けていたともいわれている。

弓箭組列

丹波国南桑田、船井両郡には、源頼政に従って弓箭の術を究めた者が多く、その子孫も平素弓箭組を組織していた。

時代行列コース 行列の先頭通過予定時間

京都御所建礼門前出発 (12:00) → 堺町御門 (12:15) → 烏丸丸太町 (12:30) → 烏丸御池 (12:50) → 河原町御池 (13:20) → 河原町三条 (13:30) → 三条大橋 (13:40) → 三条神宮道 (14:10) → 平安神宮 (14:30)

※( )は行列先頭通過予定時刻
行列通過には約2時間かかるため、見学には有料観覧席が便利。

有料観覧席のご案内

  • 京都市観光協会では、京都御苑と御池通・平安神宮道にゆっくりと観覧できる有料観覧席を設置する。

  • 2018年度時代祭有料観覧席券は、2018年8月28日(火)より販売している。
    料金(1席当たり・税込)

    • 一般席 2,050円(全席指定・パンフレット付)
    • 時代祭まなび席(御池通のみ) 1席 5,000円(全席指定・パンフレット・イヤホンガイド(当日渡し・要返却)付き)
  • 雨天の場合は、翌日23日に順延(当日早朝天候判断)。

  • 順延の場合、観覧席券は翌23日にそのまま利用可(払い戻しは行わない)。

  • 順延の場合でも翌日祭が見学できるよう、あらかじめ旅行日程を計画することが望ましい。

ホリデー編集部

ホリデー編集部からのコメント

まさに絵巻のような圧巻の行列なのでしょう!京都の歴史をひもとく素晴らしい機会になりそうです。

開催場所

イベント情報

時代祭

開催期間

2018年10月22日(月)
(雨天順延・当日早朝判断)

開催時間

※行列の通過目安
 京都御苑 (正午頃)
 御池通 (午後1時頃)
 平安神宮道 (午後2時20分頃)

問い合わせ先

京都市観光協会 TEL:075-213-1717

オフィシャルサイト

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