藤原宮跡
奈良県橿原市醍醐町飛鳥時代、現在の奈良県橿原市と明日香村に存在した都城。
日本史上では最初の条坊制を布いた本格的な唐風都城。
「日本書紀」等には「新たに増した京」という意味の新益京などの名で表記。
676年、天武天皇は「新城」の選定に着手し、「京師」に巡行。
694年、飛鳥浄御原宮(倭京)から遷都し、藤原京が成立して以来、持統・文武・元明の三代にわたって居住。
刑罰規定の律、行政規定の令など日本における古代国家の基本法を、飛鳥浄御原令、さらに大宝律令で初めて敷いた重要な時期。
自給自足できる本拠地から切り離された彼らは、食料や生活物資を外界に依存する日本初の都市生活者となった。