遍照院
東京都台東区浅草6丁目37-12浅草寺の子院であるこちらの境内の仮宅で亡くなられたそうです。
最後の様子は、
翁 死に臨み大息し 天我をして十年の命を長らわしめば といい 暫くして更に言いて曰く
天我をして五年の命を保たしめば 真正の画工となるを得(う)べし と言吃りて死す
と弟子により記されています。
「死を目前にした(北斎)翁は大きく息をして『天があと10年の間、命長らえることを私に許されたなら』と言い、しばらくしてさらに、『天があと5年の間、命保つことを私に許されたなら、必ずやまさに本物といえる画工になり得たであろう』と言いどもって死んだ」という内容ですが、まさに世界一の画工への半端ない執着が感じられます。