境内も周囲も大盛況!信州善光寺御開帳に行ってみた
長野境内も周囲も大盛況!信州善光寺御開帳に行ってみた
七年に一度の信州善光寺の御開帳に行って参りました。本来予定に無かったのですが、六善光寺同時御開帳のうち五ヶ所まで参拝を終えた時、その時の勢いと言いましょうか。せっかくなので期間中に六善光寺全て巡ってしまおうという無茶な「日帰り計画」が発動してしまいました。しかし六善光寺の中でも信州善光寺だけは別格中の別格。2015年の御開帳参拝者数は合計700万人とも言われています。GW中の惨状は既にニュースになっていますので、最悪でもその状態を回避する必要があります。ということで前日出発は何時ものことですが、午前4時に長野入りを目指して高速を飛ばすことにしました。今回は「信州善光寺御開帳攻略ガイド」です。次回、平成33年の御開帳時の参考にどうぞ。
善光寺御開帳参拝において絶対に外せないイベントが「内陣参拝」「回向柱」「御朱印」の3つ。更に言うと「戒壇めぐり」「御印文頂戴」「お数珠頂戴」を制覇したいものです。イベントクリアの効率を考えると、御開帳初日や中日などのイベント時はそれだけで身動き取れませんので特別な思い入れが無ければ避けたいところ。ちなみに上の写真は午前4時半です。既に本堂法要参加は無理ですが、回向柱待ち時間はゼロでまず最初の課題クリアです。 その他の写真等はこちらにあります→
GWに於ける最大待ち時間!
ここにGW時における各イベント最大待ち時間の公式発表があります。それによると内陣最大2時間半待ち、戒壇巡り最大3時間待ち、回向柱最大2時間待ちとあります。少なくともGWは避ける事が肝心でしょう。
お数珠頂戴を頂きました
回向柱を無事クリア後、ここで冷静に考えます。朝一番の本堂法要参加は既に無理。クリアするべき次のイベントは「お数珠頂戴」です。大勧進住職が朝のお勤めで通るのは1日に1回のみ。ということで素直に最前列に並び、午前5時30分頃無事にお数珠を頂きました。
御朱印は朝イチに
お数珠頂戴の列に並んでいる間、連れに御朱印に走らせました。この写真は午前5時前ですが、既に30分待ち。受付してから番号札を貰い、内陣参拝後に受け取ることに。朝イチ攻略は回向柱よりむしろ御朱印が先かも。
いよいよ内陣参拝
無事お数珠頂戴をクリアしてからいよいよ内陣参拝の列に並びます。しかし、本堂内では朝の法要(前半)が行われてるので列は全く動きません。実際に列が動いたのは朝の法要(前半)が終わった際の入れ替え時でした。参拝券は早めに購入した方がいいです。
法要時は正面から左寄りに
信州善光寺の御開帳は要するに前立本尊の御開帳で、本堂正面中央に位置する前立本尊は御開帳中は常時見ることができます。しかし朝の法要(後半)が始まると向かって左側の緞帳が上がり、終わる頃には再び閉じてしまいました。座る位置が悪いと全く見えません。
内陣参拝の流れで戒壇巡りを
朝の法要後の内陣参拝と戒壇巡りの手順は図の通りです。内陣参拝後一旦本堂の外に出て本堂後ろをぐるりと回って再度本堂に入る手順です。クリアまで時間がかかる理由は一人ずつゆっくり暗闇の中を歩くからです。
これでもまだ午前6時前
まだ朝の6時を過ぎていないのに境内はこの状態です。回向柱の周囲はどんどん人が増えつつあります。
ここまで並んだら150分待ち
帰り際に撮った本堂向かって左側です。列は本堂後ろ側をぐるり一周していて、ここまで並んでしまうと150分待ちだそうです。
列は仁王門まで達してました
これも帰り際に撮った写真。回向柱の列は仁王門まで達し、午前9時半の時点で既に2時間待ち。この日はこの後まだまだ列が伸びた事でしょう。
堂々とした山門
この堂々とした山門の上へ上がることが出来ます(有料)。御開帳パンフレット表紙の写真はここから撮ったに違いないのですが、残念ながら山門後ろ側から本堂方面を眺める事は出来ません。
看板を新調したのかな
善光寺御開帳のためだけに新調したのでしょうか。ちなみに車は無事に第一駐車場に入れました。午前4時半前の段階で第一駐車場は残り僅かでした。ちなみに料金だけで判断すると指定駐車場は長時間に対し割高。周囲の定額駐車場の方が安いかも。
様々な形の絵馬があるみたい
通常の絵馬型の絵馬は当然ですが、まん丸やハート型、おむすび型もあればクマさんの形をした絵馬までありました。凄いねー。
六地蔵様の足が出ている件
六地蔵というのは簡単に言うと地蔵菩薩の6分身で、衆生救済のために配されるとされています。その話は置いておいて、向かって一番右の地蔵様の足が出ているんですよね。いつでも出動オッケという事でしょうか。
仁王門の仁王様
仁王門自体も風格ある堂々としたものだが、収められている仁王様が見事。これ程の造形は他でなかなか見られません。しっかり見ておきましょう。
草履がいっぱい
一説によると仁王様は健脚の神様だそうです。ということで、大小様々な草履を奉納するらしいのです。所によっては仁王様より大きな草履が奉納してあるのはそのような願いがあるのです。
善光寺の御朱印です
本堂前の御朱印所では4種類の御朱印を頂くことが出来ます。更に、御朱印4種類に加えて散華と御尊影が一緒になった「しあわせセット」があったのでそちらを頂きました。
御朱印です
御朱印というか、善光寺本堂「御詠歌」ですね。
御朱印です
善光寺びんずる尊者の御朱印、「撫佛」 と書いてあります。
御朱印です
善光寺山門、文殊菩薩の御朱印です。
善光寺の散華
御朱印「しあわせセット(御朱印4種・散華5色・お御影)」のセット品として入っていました。実際に撒かれた散華と同一のものでしょうか。
善光寺本尊御尊影
恐らく前立本尊の御尊影かと。これもやはり「しあわせセット」のセット品でした。
2015年の善光寺で忘れていけないのが、大勧進の結縁柱。大勧進の住職は貫主(かんす)と呼ばれており、善光寺の住職を兼ねています。大勧進の結縁柱は護摩堂の不動明王様と五色のひもで結ばれ、結縁柱に触れると、不動明王に触れたのと同じ御利益があるとされます。善光寺本堂の回向柱は既に終了していますが、こちらは2015年9月28日迄となっているので、まだ間に合います。
御朱印所があります
こちらの窓口でも善光寺本堂前と同様の御朱印を受けることが出来たようです。行列ははるかに少ないので穴場かもしれません。
延命地蔵堂
大勧進の境内はじっこにあるので素通りする人が少なくないが、しっかりとお参りしていこう。
大勧進の本堂扱いなのかな
結縁柱がある方が護摩堂らしいから、こちらは本来本堂扱いなんでしょうね。立派な建物です。
立派な門構え
順序が逆ですが、こちらが本来の大勧進正面門。護摩堂は門を入って左側奥になります。
池に映る姿が美しい
建物の向きから行って綺麗に池に映るのは午前中迄かな。
亀の甲羅干し
この手の池は多分に漏れず、定番の亀がいらっしゃいます。なぜ皆同じ方向を見てるんでしょうね。
善光寺御開帳特製どん兵衛
大勧進境内の一角に善光寺御開帳特別仕様のどん兵衛が売っていました。しかし、只でさえ荷物が増えるのはかなわないので、その場でお湯を入れて頂いてしまいました。
大勧進と同格のもう一つの寺院。朝のお勤めも前半は大勧進の住職が務め、後半は大本願の尼公上人が務めます。なので朝の「お数珠頂戴」は行きと帰りで計4回ある事になります。
山門はこちら
こちらが山門になります。とはいえ屋根があるような山門ではなく限りなく扉です。院と名前がついてますが、寺なのか神社なのか線引が曖昧な印象。
文殊堂
境内右側には文殊堂があり、文殊菩薩が収められています。文殊菩薩は知恵の神様です。
ひとにぎり地蔵様
何だかイマドキの地蔵様がいらっしゃいます。この地蔵様を小さくしたアイテムが人気だそうです。
社務所の中には
御朱印受け付けていた建物は庫裏というよりも限りなく社務所という雰囲気でした。階段踊り場には背中から仏様が現れたような像がありました。
仲見世の中央辺りを右に折れる正面に絢爛豪華な釈迦堂あり、ここにも回向柱が立っています。釈迦堂と名前の通り、涅槃姿の釈迦様がいらっしゃいます。
ちゃんと繋がっています
この通り、回向柱からちゃんとお釈迦様まで繋がっています。なお、ここは同時に善光寺七福神の毘沙門天が祀られています。
花ヶ池
釈迦堂の向かって右には井戸があり、善光寺七池の一つで桜井と呼ばれています。釈迦尊と毘沙門天の御朱印はこの奥が受付。
御朱印です
涅槃釈迦如来の御朱印です。
御朱印です
善光寺七福神毘沙門天の御朱印です。なお、善光寺七福神を巡る際は専用台帳があります。
善光寺本堂前の回向柱、大勧進の結縁柱、釈迦堂の回向柱、そして第四の回向柱がここ、西方寺に存在します。とはいえこちらはチベット系ということで真っ赤な朱色の回向柱です。回向柱に触れて参拝後はちょっとした回廊を一周することが出来ます。やや不思議な空間ですね。
見るからに派手な案内看板
西方寺にはちゃんと本堂があるのにこちらのチベット系の建物の方が人気があります。むしと本堂ほったらかし状態。
ニッチな願いを叶えます
様々な悩みの中でも「嫁・姑問題」のみ絞ったニッチな願いを叶えてくれるということです。
こちらが入口の山門
順序が逆になりますがこちらが入口の山門。演出が結構派手です。
御朱印です
チベット語で書かれた珍しい御朱印でした。
善光寺中央通りの善光寺交差点から北側が善光寺の参道になり、途中、土産屋が集まった仲見世と呼ばれる一角があります。まさに長野名物が一同に集まった感じもありますが、人が多過ぎるとかえって見ている間もありません。
ここから先が善光寺
わざわざ道路右側に御開帳の高札が掲げられています。ここから暫く右側に宿坊が続き、仁王門を過ぎると仲見世が始まります。
おやつ類はもれなく頂きます
左側は見て分かる通りの三色団子ですが、右側は「がらん餅」といい、仏堂伽らんの柱の礎石を表現した餅だそうです。皮は黒ゴマ求肥もち、中は粒あん。黒ゴマの味が効いています。
長野定番おやき
最近様々な種類がありますが、やっぱり定番は野沢菜でしょ。と思ったら「辛口」があるのを発見。少々ホットな味付けがナイスでした。
大本願の正面に建つ像
大本願の門から出てきた正面辺りになかなか面白い表情をした坊様の像が立っています。どこかで見た顔なんだけど、思い出せません。
参道正面には山門がどーん
山門までかなり遠いはずですが、この遠近法を無視したかのようなサイズの山門が巨大なのです。山門の向こうがいよいよ境内。回向柱は目前です。
延命地蔵
仲見世の中間辺りにある地蔵様。反対側の釈迦堂が有名なので見逃しがちだと思うので忘れずに。
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善光寺仲見世の中でも定番の「すや亀」のソフトクリームは外せません。店舗は仁王門を過ぎたすぐ右側。
みそソフトは不思議な味
2種類ある味のうち選ぶべきは「みそソフト」です。味噌というとしょっぱいイメージですが、意外にも塩ソフト同様、かえって甘みを感じる不思議な味でした。
せっかくなので甘酒も
もう一つのアイスは「甘酒ソフト」でしたが、ここはあえて本物の甘酒にしてみました。
善光寺山門に掲げられている「善光寺」の文字には5羽の鳩が隠されて居ると言われていますが、遠くから見てもよくわかりません。その場合、中央通り交差点の地名表示が善光寺の文字を忠実に表現されていますので信号待ちの間によく見てみましょう。
オシャレな喫茶店
中央通りにひときわ目立つ建物が結婚式場などを行う藤屋。その入口脇にカフェがあります。半地下に下って入る雰囲気が最高です。
善光寺七福神巡りもあります
善光寺には七福神めぐりが存在し、世尊院には毘沙門天があり、藤屋には大黒様があります。時間の余裕が有る方は巡られてはいかがでしょう。
郵便局もこの通り
善光寺の景観を損なわないよう、郵便局でさえこの外観です。もしかすると善光寺特別消印があったかも。と、後になって気が付きました。
つまみ食いしたかったお店
中央通には様々なお店が並ぶ中、ずっと気になってたお店。しかし、とうとう最後まで準備中のままでした。ちなみに車乗って帰り道、前を通ったら営業してました。とても心残りです。
ご存知、長野で最も有名な七味唐辛子のお店で、ことらは善光寺店になります。最初通りがかった時は営業時間前で閉まってたので、ぐるり一巡りして再度やって来たら店内大変なことになってました。並みの気合いでは購入不可能でしょう。
目的は御開帳特別缶
通常のデザイン缶ならば仲見世でいくらでも手に入ります。しかし特別缶はここでしか入手できません。目的は御開帳特別缶です。実はもう一つ北陸新幹線特別缶もありましたが、今回は御開帳缶のみ購入です。
長野インターから北に向かうと信州善光寺ですが、南に向かうと松代という町があります。本堂前に立てられる回向柱は松代より運ばれるそうで、町の人と話をすると必ず回向柱の話題が出ます。その松代ですが、真田氏が治める町で、現在でも昔ながらのほぼ手付かずと言って良い程の建物や施設が目白押し。善光寺の影に隠れてしまったいう感じがしますが、意外に見所いっぱいの町。中でも是非見て貰いたいのが国内最大級の防空壕「幻の松代大本営」。象山に碁盤の目状に掘られた防空壕を見学できます。 松代を散歩した旅行記はこちらをどうぞ→
お城ではありません
この奇妙な屋根を持つのは真田氏の菩提寺です。本当の松代城は天守閣が無い城跡として整備されています。ちなみに映画「清須会議」は松代城跡で撮影されました。
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