みなとまち・神戸を練り歩こう!メリケンパークと水族館アトア
兵庫みなとまち・神戸を練り歩こう!メリケンパークと水族館アトア
まいどまいど! 目の前には瀬戸内海。 遠くを眺めると、六甲山系が見えてくる兵庫県神戸市のメリケンパーク。 ここは海風が吹き抜け、年間を通じて、ぎょうさんの観光客が訪れはりまんねん。 メリケンパークのシンボルタワーといえば神戸ポートタワー。 観光雑誌などでも取り上げられるなど、神戸を代表する人気観光地の一つとなってまんな。 神戸ポートタワーの最上階には展望台があり、展望台からは神戸市内を一望することができまんねん。 晴れた日には、大阪までを。 近くには明石海峡と世界最大のつり橋として知られる明石海峡大橋もあり、淡路島も望むことができまっせ! 神戸ポートタワーの次に訪れたのは、カワサキワールド。 ここは、日本を代表する製造業として知られる川崎重工業と神戸海洋博物館が併設。 神戸海洋博物館では海と船に関する歴史やその詳細が展示、紹介。 カワサキワールドでは川崎重工業や関連企業が製造販売する鉄道やヘリコプター、造船などの歴史や紹介、そして単車の試乗鉄道パノラマでは運転の体験ができるなど、いろんな世代で楽しめるスポットでんねん。 神戸のこと、海のこと、すべて知るなら、メリケンパーク。
1987年、旧メリケン波止場と神戸ポートタワーが建つ中突堤の間を埋め立てて造成された。 ここには、神戸海洋博物館、ホテルオークラなどがある。 北側には、神戸の開港120周年を記念して、建築家フランク・ゲーリー作「フィッシュ・ダンス」というオブジェを設置。 中央芝生には第1回神戸ファッションフェスティバルを記念した鐘楼「オルタンシアの鐘」が設置。 また、東側には1995年に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の貴重な記録を保存する目的で、震災当時のままを神戸港震災メモリアルパークとして整備した。
1963年に建設された展望用タワー。 世界初のパイプ構造の建造物で、和楽器の鼓を長くしたような外観(双曲面構造)が特徴で、独特の構造・形状であることから「鉄塔の美女」とも称されている。 また、日本で初めてライトアップされた建造物として知られている。 このタワーは、原口忠次郎・神戸市長によって実現した。 第15回日本建築学会賞、 建築業協会優良建築賞(BCS賞)、 照明学会照明普及会賞、DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築などを受賞。 2014年、国の登録有形文化財に登録された。
展望フロアからの眺望
高さ約108mの展望フロアからは神戸市内を一望することができる。 また、売店やレストランなどもあり、外国人観光客や修学旅行生の多くがここを訪れる。
港町・神戸を象徴する建築物の一つといえば、ここ。 実は、波をイメージしてデザインされたというホテルは、大阪と兵庫を発祥とするスーパーマーケット・ダイエー(現在のイオン)が所有していた。 ホテルの2階は客船ターミナル。 最上階には、日本のホテルで唯一、海上保安庁認可の公式の灯台を設置。
神戸海洋博物館と川崎重工業が運営する企業ミュージアムのカワサキワールドが併設。
神戸海洋博物館
神戸海洋博物館は、「海・船・港」をテーマとする博物館。 旧神戸国際港湾博物館で、神戸港開港120年を記念して開館した。 波または帆船の帆をイメージした屋上構造物は白色のフレームでできている。
カワサキワールド
カワサキワールドでは、創業者紹介コーナー、ヒストリーコーナー、カワサキワールドシアター、モーターサイクルギャラリー、陸のゾーン、海のゾーン、空のゾーン、地球環境のコーナー、パフォーマンスロボットの分野があり、創業者の川崎正蔵と松方幸次郎の紹介と川崎重工業の歩み、同社で製造されている鉄道、ヘリコプター、造船、単車などの紹介も。
1868年、明治維新のころ、神戸では神戸港、大阪では大阪港が開港した。 神戸港は旧来、船が頻繁に入港、往来する場所でした。 多くの人が神戸に集まり、神戸港から海外へと向かう海外移住者でにぎわった街であったとか。 神戸港が開港した1868年以降、1971年までの間、100万人以上を送り出した移住基地となった。 1908年、ブラジルへの初の移民船「笠戸丸」が神戸港を出港。 1928年、渡航前の移住者が研修などを受ける「国立移民収容所(神戸移住センター)」が設置された。 現在、「神戸港移民船乗船記念碑」が建立。
阪神高速道路3号神戸線上のパーキングエリア。 施設内にはレストラン、売店、トイレ、無料休憩所、自動販売機などがある。 またレストランの一つ、海上明珠「楽善園」では豚まんやチャーハン、ラーメンなどを中心とする中華料理を味わうことができる。 この日は期間限定として中華味噌チキンカツ定食を味わった。 チキンカツは2枚とたっぷりで、ソースは甜麵醬と豆板醤を使用したで辛い味噌ソース。
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2021年、複合文化施設として開業。 建物は「隆起する大地と侵食する水により生まれた造形」を表現したとか。 施設内にはジーライオン クラシックカーミュージアム、フードホール、アクアリウムのアトアで構成。 VOYAGE KOBEでは歴史的価値の高いクラシックカーの展示や、ユミカツラの上質なウエディングドレスを取り扱う「GLION BRAND DESK」が「人生の旅」をプロデュース。 神戸「TOOTH TOOTH」がセレクションした「食でつながる」次世代フードホール。 テーマは「TOO SMART LIFESTYLE」。
2021年、アクアリウム(水槽)を核とした、舞台美術やデジタルアートの演出による、都市と共存する次世代エンターテイメント施設として開業。 コンセプトは「劇場型アクアリウム」。
アクアリウムとアートが融合
アクアリウムとアートが融合した世界が演出。
アクアリウムの癒しの時間をイメージ
アトアはアクアリウムとアートの融合が表現され、頭文字の「a」は水中を漂う気泡をイメージしたアクアセント記号が記され、柔らかな音の響きはアクアリウムの癒しの時間をイメージ。
ロゴマーク
ロゴマークは施設に隣接した神戸港の穏やかに揺れている波をイメージ。
海のきらめきと広がり
遠くになるほど色が薄くなっていくグラデーションで海のきらめきと広がりを表現。
ハンバーグやビーフカツレツなどを味わうことができる洋食店。 店内はフードコートとなっており、テイクアウトも可能。 メニューは自家製カニクリームコロッケ、ビーフシチュー、北坂たまごのオムライスなど。 北坂たまごとは兵庫県淡路市に北坂養鶏場のブランドのこと。
神戸港築造のきっかけをつくった網屋吉兵衝の顕彰碑。 1785年、兵庫県神戸市生まれ。 呉服商を営んでいたが72歳のときに長年、夢見ていた船たで場(ドック=船底についた貝殻や船虫などを焼いて船の修理場)の建設に着手。 1855年、私財を投じて竣工。 1863年、将軍徳川家茂が兵庫港を巡視したときに絶賛したとか。 その後、負債返済のため所有権は「船たで場」の神戸村に移され、彼はその一支配人となったが、海軍操練所の施設として活用された。
割烹料理や温泉が楽しめる天然温泉旅館。 神戸みなと温泉「蓮」は地下約1150mから湧き出る天然温泉で、厚生労働省認定「温泉利用型健康増進施設」。 理化学研究所「健康“生き活き”羅針盤リサーチコンプレックス」への参画、経済産業省の健康寿命延伸産業創出事業として認証基準の策定が行われ、日本規格協会などが設立した「ヘルスツーリズム認証委員会」が始めた認証制度「ヘルスツーリズム認証」を取得、ランニングプログラムが内閣官房創設「beyond2020マイベストプログラム」に選出。 その他、施設内にはバーや展望大浴場、フィットネス ジム、ヨガスタジオ、屋内プールも。
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日本の税関として知られる神戸税関。 1868年、江戸幕府により、兵庫運上所(神戸税関)開設。 1873年、初代本関庁舎竣工するも、火災で焼失。 1927年、2代目本関庁舎竣工。 設計は、大蔵省営繕課。 「帝国の大玄関番たる税関として決して恥ずかしからぬ近代式大庁舎」と称された日本最大の税関庁舎。 1998年、3代目庁舎竣工。
旧国立生糸検査所 1932年、設計は旧大阪砲兵工廠化学分析場や旧茨城県庁舎などを手がけた陸軍技官の置塩章。 2008年度末まで、旧神戸市立生絲検査所庁舎と一体で独立行政法人農林水産消費技術センターの施設として使用されていた。 現在は旧神戸市立生糸検査所(旧館)とともにデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)新館の施設として活用されている。 旧神戸市立生糸検査所 1927年、輸出生糸の検査を行う施設として建設された。
国道174号は兵庫県神戸市中央区の神戸港・神戸税関前(税関本庁前交差点)から国道2号を結ぶ一般国道。 通称、日本一短い国道。 長さは187.1m。 国道とは道路法に基づき、重要な港や空港と主要国道とを結ぶ道路のことを指し、当地は神戸港と国道2号と結ぶ一般国道の路線として指定。 指定当初、国道130号(東京港と国道15号)よりも長く、現在の約5倍の長さがあったが、国道2号のバイパスの開通に伴い、短くなった。 1885年、内務省告示第6号「國道表」で国道3号「東京ヨリ神戸港ニ達スル路線」として表れる。 1920年、国道38号「東京市ヨリ神戸港ニ達スル路線」となった。
日本一短い国道
1953年、神戸港を起点とし国道2号との交点を終点とする二級国道174号神戸港線となった。 1965年、道路法改正によって一般国道174号として指定施行。
正式名称は、神戸震災復興記念公園。 2010年、JR貨物神戸港駅の跡地を利用した都市公園として開園。 1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震、通称、阪神・淡路大震災の経験と教訓を後世に伝えるため、神戸のまちが復興から発展へと前進する姿を木々の生長とともに見つめていく公園を基本理念に、復興の記念事業として整備された。
防災公園として
大震災が発生した時の教訓を生かし、防災公園としての役割も担っている。 「みなとの森」という公園の名前の愛称は、全国から寄せられた公募によって決定した。 理由は、「神戸は、港と森(山)の、両方の魅力がある町であり、「みなと」、「もり」、2つの言葉の組み合わせが親しみやすい」ため。
「みなとのもり公園」は、JR貨物神戸港駅跡に位置している。 JR貨物神戸港駅は明治時代、神戸港に発着する貨物の取り扱いを行うために開業し、海の玄関としてにぎわった。
JR貨物神戸港駅跡
港内で稼働していた時計は現在、復興の始まりを祈念した5時46分を刻んでいる。
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1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)をきっかけに誕生した楽曲(合唱曲)。 作詞・作曲は、臼井真氏。 兵庫県南部地震による復興を願い、作詞・作曲。 東日本大震災以後、「ふるさとバージョン」が作詞された。 現在、世界中で歌われている。 臼井 真氏は、1960年、兵庫県神戸市東灘区生まれ。 大阪芸術大学演奏学科卒業後、神戸市内の小学校で音楽専科教諭を務める。
神戸市の東部新都心の地区「HAT神戸(「HAT」とは「Happy Active Town」の略)」にある美術館。 愛称は、芸術の館。 施設は建築家安藤忠雄氏で、なぎさ公園と一体化して設計。 美術館の前身で兵庫県立近代美術館は現在、兵庫県立美術館の分館「原田の森ギャラリー」および「横尾忠則現代美術館」となった。 近代彫刻、近代版画、郷土ゆかりの美術、現代美術の4種。 2002年、開館。 2005年、第46回BCS賞受賞。