混雑なし!リフレッシュできる西美濃の”隠れパワースポット”
岐阜混雑なし!リフレッシュできる西美濃の”隠れパワースポット”
パワースポットマニアさんの案内で、5月の連休に西美濃地方の”隠れパワースポット”を巡りました。 西美濃地方にはそれほど知られていない”隠れパワースポット”が3つあるそうです。 それは海津市南濃町の”行基寺”、揖斐郡大野町の”野古墳群”、岐阜県と福井県の県境にある”夜叉が池”だそうです。 今回は、6月からが登山シーズンとなる”夜叉が池”をカットし、代わりに大垣市美濃赤坂にある”明星輪寺”を入れて、車で1日で回りました。 連休でも混雑しない、あまり知られていない穴場スポットばかりです。 ”道の駅”を除いて、静かで落ち着いた雰囲気のところばかり…。 日常生活から離れ、気分的にリフレッシュできることと思います。 3か所のご紹介に加え、周辺の立ち寄りスポットや”夜叉が池”もご紹介します。 車で回ると一日で3か所を効率よく回ることができますが、公共交通機関を使った場合のことも書き記しておきました。 また、新たに本巣市根尾にある”能郷白山神社”を案内してもらいました。 ちょうど満開になった”薄墨桜”にも立ち寄りましたのでスポット追加します。
行基寺は以前から私の大好きなお寺でしたが、今回、パワースポット巡りで訪れ、ますますその魅力の虜に…! 天平時代、聖武天皇の勅願により、行基により建てられた歴史あるお寺です。 江戸時代の元禄年間、美濃高須藩、松平家の菩提寺として、改築されました。 お城のような石垣で囲まれ、独特の雰囲気です。 ここがパワースポットだなんて知らなかったけれど、風水から見ると、とてもいい場所に建てられているそうです。 公共交通機関利用の場合は、大垣駅から養老鉄道で駒野駅下車、タクシーか45分ほど歩きとなります。
細い山道を上がって行きます
車一台がやっと通ることのできる細い山道を上がっていきます。車同士のすれ違いが心配な方は、下の駐車場に車を停めて、そこから歩いて登ることをオススメします。
お寺の石垣が見えました
しばらく登るとお城のような石垣に囲まれたお寺の建物が見えました。松平家の菩提寺となった時、お寺の建物全体を城郭に見立てて改築したそうです。
まず、本堂にお参り
美濃高須藩の藩主さまのお寺だけに格式の高さを感じます。尾張徳川家との関係も深く、三万石の小藩であっても大大名と同格だったとか…。葵のご紋章と東照宮のような鮮やかな装飾が印象的でした。
ぜひ庭園拝観を…!
このお寺は、本堂のお参り&ご朱印をいただくだけでなく、ぜひ書院の庭園拝観を…!黒光りする廊下を進んで書院へ…。書院からは濃尾平野を見渡せる見事な庭園が広がります。
連休の奇跡?書院は貸切状態!
訪れた人ほとんどが本堂にお参りだけだったので、書院は私たちグループの貸切状態に…!素晴らしい眺めを落ち着いた雰囲気の中、ゆっくり味わうことができました。連休中なのに奇跡的です。
お抹茶席
お庭の眺められる部屋がお抹茶席になっていました。お抹茶は400円。季節がらお茶碗は、華やかな牡丹の柄でした。お菓子も上品な味わい。ちょっぴり藩主夫人気分のお抹茶タイムでした。
お月見の寺です
毎年中秋の名月の日には夜間拝観を行っているそうです。書院で月を眺めてお抹茶を…。想像しただけでも優雅な気分になります。書院のお部屋もいろいろ見学しました。
書院の西側にも庭園が…!
西側の庭園は枯山水の庭園。みずみずしい苔の庭が広がっており、岩肌を伝って瀧が流れていました。お茶席に時々届いてきた「コーン」という音は鹿おどしの音でした。
子供達も一緒のパワースポットめぐりに欠かせない立ち寄りスポットが”道の駅”です。 行基寺の近くにあり、お土産ショッピングに立ち寄りました。 特産品の販売の他、足湯もありました。 南濃町の特産品、ミカンを使ったお菓子がオススメです。
お土産を買いました
みかんを使った、”味感チップ””みかんクッキー””みかんジャム”をお土産に買いました。中でも、”味感チップ”は、みかんの渋味、酸味、甘味がミックスされ、深い味わいが…。評判よかったです。
行基寺を降りたところの道路沿いにあったお食事の店です。 お刺身定食を注文しました。 通りがかりに入ったお店ですが、こんなおいしいお刺身に出会えるとは…!感激しました。 茶碗むしやお味噌汁、デザートもついて1600円でした。
美濃赤坂の明星輪寺は奈良時代、鎮護国家の道場として役行者に開かれました。 行基、空海、役行者、泰澄…このような人物ゆかりの地はたいていパワースポットだと言われていますが、そんな雰囲気を感じることができました。 江戸時代は大垣藩主の祈願所でしたが、今は一般参詣者を迎えています。 子供達が知恵を授かるパワースポットと言われています。
細い山道を上がっていきます
ここも車一台がやっと通ることのできる細い山道です。車同士のすれ違いが心配な方は、JR大垣駅から美濃赤坂線で終点下車。駅から歩きで行くことをオススメします。美濃赤坂線は列車の本数も少ない上、歩いても大変な坂道ですが…。
お寺からは素晴らしい眺めです。
お寺から濃尾平野を見渡すことができます。随分高いところまで登ってきたのですね。この周辺はホタルの名所として知られています。秋になると彼岸花が美しく花を咲かせます。
本堂にお参りします。
連休でしたが、このあたりは静かな雰囲気。本堂はご祈祷の人の姿も…。ご祈祷が始まると霊場独特の神秘的なムードが高まります。お堂の奥まで入ってお参りすることができました。仏様のパワーに満ちているような不思議な空間でした。
本堂の裏には奇石が群立
裏山の石灰岩の奇石群も見事です。仏像が彫られたり、虎が彫られたり…、本堂にお参りの後は、屏風岩、不動岩などいろいろ見て回りました。子供達もいろいろ探検(?)できる楽しいところだったかも…。
パワースポットは、お寺や神社だけじゃないそうです。 古墳や鍾乳洞も立派なパワースポットだとか…。 マニアさんの中には全国の古墳や鍾乳洞ばかり訪ね歩いている人もいます。 大野町の”野古墳群”は、400m四方に12基の古墳が集中して築かれています。 古代、この地方を治めていた豪族の墓だとか…。 田園風景の中、ぽこぽこっとあちこちに古墳が眺められるのどかな風景には、なぜか心癒される感じでした。 公共交通機関を使うなら、岐阜、大垣、穂積駅からバスで、「大野バスセンター」下車北へ徒歩20分です。バスの本数は少ないですから、よく調べてお出かけ下さい。
さあ、古墳見学へ…!
古墳見学用の駐車場もありました。ここに車を停めて、たくさんの古墳を見ながら自由に歩き回りましょう。パワースポットマニアさんは、「活力をもらえ、リフレッシュできるパワースポットです。」とコメントしていました。
”野古墳”の”野”は地名です。
自然のままの姿で残されている史跡、野原の中、野ウサギみたいな古墳だから、愛称”野古墳”かと思ったら、「野ウサギと違います…!”野”って地名なんです。」と、パワースポットマニアさんに言われちゃいました。珍しい地名です。
不動塚古墳
それぞれの古墳には古墳の図面と案内板がありました。古墳には自由に立ち入ることができ、古墳に登れば古代人気分。「われわれは~、古代の~、豪族であ~る!」と、古代人になりきって叫ぶ子供達に笑えました。
野古墳まで来たので、近くにある来振寺と来振神社に立ち寄りました。 行基の創建と伝えられる古い歴史のあるお寺です。この地に黄金色の雪が降ったことがあったそうで、それが、黄降(きぶり)の由来だそうです。国宝の五大尊像は博物館に寄託中です。「節分星まつり」も有名です。
弁天さまの伝説の池
その昔、来振寺の池はこんこんと水が湧き出、弁天さまが祀られていました。ある時、村一番のイケメン(?)が池に来たところ、弁天さまが姿を現し、彼の手をとり一緒に池の中に消えて行ったとか…。こんな昔話が伝えられています。
- アプリで地図を見る
2018年夏にオープンした大野町にある道の駅です。 地元でとれた新鮮な野菜や果物の直売所、惣菜やスイーツの店、地元の食材を使ったメニューのレストランが並んでいます。 道の駅の中には、広々とした芝生の広場や、ちょっとしたバラ園もあります。
秋は何といっても柿…!
大野町は”バラと柿の町”として知らでれていて、本巣市と並ぶ柿の一大産地です。秋に行ったなら、お土産は柿がオススメです。
ちょっとしたバラ園も…!
バラで知られる大野町だけに、道の駅の中にも、色とりどりのバラがたくさん咲いていました。
柿のソフトクリーム
ご当地ソフトは”柿のソフトクリーム”です。ちょっと甘めで柿の風味が生きていました。柿とバニラのミックスのソフトクリームもあり、こちらも人気です。
お土産いろいろ
ほのかにバラの香りのする”ばらの大福餅”、柿のジャム、薬草入りクッキー”信長との約束”をゲットしました。薬草入りのクッキーはちょっと珍しいです。薬草園復活プロジェクトだとか…。
お土産を買いに立ち寄りました。 そば打ち体験や、織部焼の絵付けを体験するコーナーもあります。 この地区でとれた新鮮な野菜や果物をお土産に買って帰りました。 秋になって柿のシーズンを迎えると、地元産の柿がびっくりする程お値打ちな値段で登場します…!
お土産を買いました
本巣市は、古田織部ゆかりの地。そして、富有柿で有名な柿の里です。この地の特産品、柿を使ったお土産をゲット。柿ジャム、柿ゼリー、柿ドライフルーツをお土産に買いました。どれも喜ばれました。
風水では”龍穴”と呼ばれる最強パワースポットとなるのが、この夜叉が池。 岐阜県と福井県の県境、約1000mの山の山頂にあります。 竜神に嫁いだ娘の「夜叉が池伝説」が語り継がれ、この神秘的な池に竜神が住んでいるといわれています。 車で行くことのできない場所にあり、ふもとの駐車場から往復3~4時間かけての登山となります。 6月から登山シーズンがスタート。 岐阜県側から登ると山頂付近に岩場があって、ロープや鎖を持ってよじ登りますから、軍手なども準備しましょう。 新緑、紅葉、季節の花なども楽しめ、リフレッシュできるパワースポットです。
頂上付近には岩場が…!
山頂の手前には、岩場が立ちはだかっています。頂上まで続く岩場を、ロープや鎖を握りしめて登ります。汗だくになって登り切ったところに神秘の池が出迎えてくれました。涼しい風を感じました。
能郷白山神社に案内してもらう途中、ちょうど満開の”根尾谷薄墨桜”に出会うことができました。桜の樹齢は約1500年。 この近くに住んでいた継体天皇お手植えの桜との伝承があります。 一時期枯れ死寸前でしたが、桜を愛する保存会メンバーの長年の努力が実り、美しく蘇りました。 公共交通機関利用の場合は、大垣駅から樽見鉄道で終点「樽見」下車、徒歩約15分です。 最初、プランのタイトルは「混雑なし…」なので、ここを紹介していいのかな…?と思いました。地元の方が、「満開時でも、夕方からライトアップが始まる6時40分までなら、たいてい混雑なしだよ。」とアドバイスして下さいました。その通りでした…!
桜の周りは芝生の公園
桜を囲んで芝生の公園が広がっています。ごろんと寝転んでくつろげます。 満開になると、桜の写真を撮るため、日の出前から大勢のカメラマンが押し寄せるとか…。早朝にいい写真が撮れるそうです。
散り際には薄墨色に…。
満開の桜の巨木には圧倒されます。満開の桜は白っぽい色ですが、散り際の桜は薄墨色に見えるそうです。満開の桜は、あすになると散り初め…。夕暮れになると少し薄墨色がかって見えるようです。
能郷白山神社は、パワースポットマニアさんが新たに開拓(?)した西美濃のパワースポットです。 白山信仰の祖、泰澄が白山ひめ神社より勧請したそうです。 背の高い古木に囲まれひっそり佇むお社は、白山信仰の聖地を感じるスポットでした。 拝殿に立つと山からの霊気が届いてくる感じです。 毎年4月13日の例祭では能が奉納されています。
能郷の能、狂言
能郷の能、狂言は毎年4月13日、午後1時ごろより、能舞台で上演されます。この地区に長い間伝承されていた芸能は独自のもの。貴重な文化遺産として認められ、注目されています。
- アプリで地図を見る