法隆寺 夢殿
奈良県生駒郡斑鳩町 法隆寺山内17
東院伽藍にある。かつての聖徳太子が住んでいた場所。
聖徳太子死後、藤原氏一族は、先祖である中臣鎌足らが聖徳太子一族25人を無実の罪で若草伽藍(現在の法隆寺東院伽藍と重なる)の塔の中で殺害し聖徳太子一族の血を消滅さている。
その後、藤原不比等が亡くなった後、藤原氏にとって大きな不幸が続く。北九州から広がってきた疫病などの為に不比等の4人の息子が相次ぐ死ぬ。
これは東院伽藍で封じ込めたはずの聖徳太子の怨霊による祟りとの思いから不比等と橘千代との間に生まれた娘である光明皇后がその聖徳太子一族の鎮魂の為に建てたのが夢殿である。聖徳太子の屋敷跡に六角堂、つまり墓を光明皇后が僧行信に建てさせた。