禅師河童
上宿-3384 秋芳町秋吉 美祢市 山口県 日本数体の河童と僧侶の像。
1354年、水不足で田畑が枯れる大干魃となった。
自住寺の寿円禅師は雨乞祈願を発願、瀧穴(秋芳洞)に籠もった。
瀧穴には龍が淵に住む河童がいた。
河童も川で魚が捕れなくなり、殺生禁断であった自住寺の放生池の鯉を一匹獲ってしまった。
直後、住職の寿円禅師が瀧穴に籠もって祈祷を始めたので、鯉を捕ったことに咎めて呪いを掛けているものと勘違い。
そこで祈祷の邪魔をするが、禅師は一向に相手にしなかった。
そのうち河童はその一心さに心打たれ、自ら仏弟子と称して禅師の手伝いをするようになった。
満願の日、禅師の祈りが通じたのか雨が降った。