茨田堤
大阪府門真市宮野町
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古事記によると、
“この御世に大陸から來た秦人を使つて、茨田の堤(うまらだ)、茨田の御倉をお作りになり、また丸邇(わに)の池、依網(よさみ)の池をお作りになり、また難波の堀江を掘つて海に通わし、また小椅の江を掘り、墨江の舟つきをお定めになりました。”
抜粋: 古事記 現代語譯古事記
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳
写真は、淀川沿いに築かせたとされる茨田(うまらだ)の堤。
堤根神社(つつみねじんじゃ)が、茨田堤の鎮守として創建された、と言われている。
下記写真は、その堤根神社の裏にある茨田の堤。
2019年7月14日
仁徳天皇は、洪水被害などを防ぐことを目的として、淀川沿いに築かせた堤防である。
古墳時代、ヤマト王権が発足御、中国、朝鮮などとの交流を深めるため、瀬戸内海は重要な交通路となっていた。
拠点を奈良盆地から大阪の上町台地の高津宮に移した。
河内平野では、河内湖(草香江)と呼ばれる広大な湖が存在していた。
また、淀川、平野川(現代の大和川)など多くの河川が集中していた影響により、洪水や高潮などの被害が相次いだ。
ヤマト王権は、安全を確保するため、淀川分流の流路に沿って堤防を築造した。
当時、地名を「茨田」としていたので、「茨田堤」と呼ぶようになった。
2015年7月26日