古宮砲台場跡
兵庫県加古郡播磨町古宮 小谷961700年代、鎖国状態の日本に対し通商を求める露国(ソビエト連邦共和国)や米国など欧米諸国の異国船の出現が頻繁になり、幕末の世論が「攘夷か開国か」で沸騰するなか、幕府は海岸に大砲を備えるなどして防備を厳重にした。
1825年、外国船打払令を出して、あくまでも鎖国を守ろうとした。
1850年、幕府の命により姫路藩も家島、室津に砲台を築いた。
1863年、飾磨、福泊(的形)、高砂、古宮に砲台場を築いた。
当地は姫路藩の東端に位置し、大阪湾を経て姫路領沿海に近づこうとする異国船を発見すれば大砲で威嚇する一方、姫路城に急を知らせるために設置されたもので、三門の大砲を備え、藩士によりこれを守らせた。