奈良【春日大社+α】で楽しいお参りを…!
奈良奈良【春日大社+α】で楽しいお参りを…!
世界遺産である奈良、春日大社は、修学旅行で訪れた方も多いと思います。 大人になってからもう一度訪れると、修学旅行の時とは違った魅力を再発見できるかも…。 見どころいっぱいの国宝のご本殿はもちろん、豊かな緑に囲まれた境内は絶好の散策スポットです。 縁結び、金運アップ、魔除けなどいろいろなご利益の期待できる小さなお社もいっぱいあって、楽しいお参りができる神社です。奈良に来たらぜひ、春日大社で楽しいお参りを…。 おまけとして、毎年12月に行われる春日大社の伝統的なお祭り「若宮おん祭り」ミニガイドもご紹介します。 また、春日大社周辺には、”氷の神社”、”お饅頭の神社”などユニークな神社もあります。それもご紹介します。
春日大社は、原生林に囲まれた御蓋山のふもとにあります。 広大な敷地の中に61ものお社があり、豊かな自然を感じるパワースポットです。 春日大社の朱塗りの壮麗なご本殿は、本当に美しい佇まい…。 また檜皮葺の屋根、立派なご神木、多くの釣灯篭に囲まれた建物には、長い歴史を感じさせます。 国宝に指定された建物を眺め、時間をかけてゆっくりお参りしたい聖地です。 ご本殿の特別参拝(有料)と、若宮15社めぐりもお勧めです。隅々まで春日大社の雰囲気を味わって下さい。
御本殿特別参拝
国宝のご本殿の近くで参拝できる特別参拝(有料)はお勧め…!一度、神職さんに見どころを案内してもらったことがあります。戦国武将から寄進された灯篭など見どころの詳しい説明を聞くことができました。
神様へのお便り
春日大社では、神様へのお便りを書く部屋が用意されています。用紙、筆記具もあり、落ち着ける雰囲気のお部屋でした。心静かに神様への感謝とお願いを書いてみては…。(行事都合により立ち入りることのできない期間もあります。)
魔除けの椿本神社
春日の神様の家来で、魔除けのご利益のある神様です。赤い御幣をお供えして、魔除けを祈願します。人間関係のトラブルにもパワーを発揮されるとか…。
子授けの風宮神社
風の神様を祀る神社です。お祓いの神様でもありますが、子授けにもパワーを発揮されるとか…。お願いごとをこよりに書いて祈願します。
パワースポット大杉
樹齢約1000年の大杉です。平安時代からあって、春日大社の歴史を語るご神木です。大杉の付近は、パワースポットだともいわれます。
藤浪之屋でプチ万灯籠を…!
伝統行事の万灯篭の雰囲気をちょっとだけ体験できます。奉納されたたくさんの灯篭に明かりが灯され、幻想的な雰囲気。「元禄3年」「武運長久」など、透かし彫りの文字を見れば歴史を感じます。
御蓋山浮雲峰遥拝所
御蓋山浮雲峰遥拝所が公開されていました。春日の神様が降りてこられた春日山の浮雲峰は禁足地です。立ち入ることができないので、遙拝所からお参りします。この場所に立つと森の生気、山の霊気が届いてくるようでした。
若宮15社めぐり
ご本殿参拝の後は、若宮15社めぐりへ…!いろいろなご利益スポット神社が15社も並んでいます。まず、若宮社へ。ここは正しい知恵を授けて下さる神様だそうです。
縁結びの夫婦大黒社
若宮15社の一つ、縁結びのご利益で有名な、”夫婦大黒社”です。ここの絵馬は、ピンクのふちどりのハート型。とてもカワイイです。既婚の方には、夫婦円満のご利益あるそうです。
金運アップの金龍社
若宮15社の一つ、金運アップに強いパワーを発揮すると噂の金龍社です。「○○のために貢献したいので、金運をお授け下さい。」と、祈願するとお願いが叶い易いとか…。
若宮おん祭り その1
毎年12月、春日大社では”若宮おん祭り”が行われます。16日深夜、暗闇の中、神さまは御旅所へ。17日は時代行列があり、お旅所で夜が更けるまで神楽、舞楽、田楽などが奉納されます。
若宮おん祭り その2
籠松明の明かりの中、さまざまな古典芸能が…。中でも珍しいのが、真っ白な装束で太鼓に合わせ前進後退する”細男舞い”。また印象に残ったのは、豪華な衣装で勇壮に舞う舞楽”蘭陵王”でした。
若宮おん祭り その3
奉納が終わると17日深夜、暗闇の中、神さまが若宮社に戻られます。戻られると、ここで神楽が奉納されます。真夜中の神秘的な神事です。(これを体験するなら、春日大社に近い宿を予約しましょう。)
春日大社 国宝殿
春日大社の宝物館が増改築され、「春日大社国宝殿」として、リニューアルオープンしています。1階には舞楽に使われる日本最大のダダイコが展示され、その大きさに圧倒されます。
春日大社境内、春日大社国宝殿の建物の中に、新しくカフェとショップが登場しました。 バス停「春日大社本殿」のすぐそばにあります。 バスの待ち時間に立ち寄ってみました。 春日大社ならではのお土産やテイクアウトのスイーツが人気です。 「春日大社付近でパンケーキの食べられるお店があるといいのにな~。」と思ったところでした。
大和茶のパンケーキ
テイクアウトのコーナーの奥にはティールームもあります。パンケーキが食べたかったので、”大和茶パンケーキ”を注文しました。抹茶とバニラアイスが添えられあっさりした甘さ、でもボリュームたっぷり。
春日大社の万葉植物園の隣にある庭園喫茶です。 ”万葉粥”と呼ばれる季節のお粥やスイーツを味わい、お庭を眺めながらゆっくり休憩することができます。 ”万葉粥”は月ごとに具材が変わります。 柿の葉寿司と葛餅がセットになった”大和名物膳”もありました。 これ、オススメです…!
大和名物膳
万葉粥、柿の葉寿司、出し巻卵やお漬物などにデザートのくずもちも…。”今月のお粥”はうす茶でした。昆布だしで白味噌仕立てで万葉集にちなんだ野草も添えられていました。
春日大社周辺は、わらび餅がおいしい茶店がいっぱい。 風情のある佇まいだったり、鹿が店先にやってきたり…。 どの店も魅力的ですが、なかでも、ゆうすいのわらび餅は特にお勧めです。 作り立てのわらび餅が氷水の中に入って登場します。 最初は”暖かいわらび餅”ですが、”だんだんひんやりと”冷たいわらび餅”に…! これ、やみつきになりそうです。
できたて”わらび餅セット”
氷水の中に、できたてのわらび餅が…。”温かいわらび餅”と”冷たいわらび餅”、両方味わえます。きなこと黒蜜、あんこなどトッピングを好みで選ぶことができます。
お昼ごはんも…!
ランチメニューも充実しています。茶がゆセットは、ほうじ茶のお粥に季節の炊き合わせ、揚げ物、胡麻豆腐などがセットになっています。他に、大豆とほうじ茶で焚き上げた奈良茶飯セットも…。
春日大社の近くのわらび餅のお店をもう一つ紹介します。 水谷神社のそばにある水谷茶屋は、雰囲気最高の茶店です。 特に、秋の紅葉の季節は素晴らしいです。 色鮮やかなもみじをバックに、日本昔ばなしに出てくるような民家が…!鹿さんも店先までやってきます。 絵になる佇まいです。深く印象に残りました。
春日大社の近くにある氷室神社は、ちょっとユニークな神社。 ここの神様は氷がお好きだそうで、献氷もできます。 平城京遷都のころ、春日山山麓に氷の貯蔵庫を設けて、神さまを祀ったのが神社のはじまりだそうです。 のちに現在の場所に移されました。 江戸時代、ここは奈良の楽人たちが活動の拠点とした神社です。 拝殿は舞楽を上演する舞台となっており、舞楽の奉納が行われています。
かき氷をお供えして参拝
まず、社務所に献氷を申し込みましょう。神社のかたにかき氷を作ってもらい、まず神前にお供えして参拝します。参拝後、お下がりのかき氷をその場でいただきました。
灯篭に注目…!
氷室神社の境内にある灯篭の浮彫がちょっとユニークだと、灯篭マニアの間で噂です。注意してみると、古代の楽器がうっすらと浮彫になっていました。楽人たちが活躍した神社らしいです。
100円で雅楽の奉納が…!
拝殿では100円で雅楽の奉納ができます…!装置に100円お賽銭を入れましょう。7分間、雅楽(録音)が流れます。雅楽の調べを聞きながらお参りできます。「賀殿」という、おめでたい曲だそうです。
氷みくじ
氷室神社のおみくじは、氷のお好きな神さまならではの”氷みくじ”。文字の書いていないおみくじを氷にべた~っと貼りつけると、文字が浮かび上がります。
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春日大社、興福寺の近くには奈良国立博物館があります。 秋に正倉院御物を展示する正倉院展で有名…。 明治建築の”なら仏像館”のレトロな建物も魅力的です。 ”なら仏像館”は、いつ行っても仏像の傑作を見ることができるお勧めスポットです。 地下にあるミュージアムショップにぜひ立ち寄って…。 ”元気のでる仏像”グッズを見るのも楽しいです。
明治建築の”なら仏像館”
明治建築の重厚な建物が”なら仏像館”です。たくさんの仏像が立ち並び、見応え充分です。特別展が混雑している時でも比較的すいているので、落ち着いて鑑賞できる穴場スポットかも…。
ミュージアムショップ
ミュージアムショップは、展覧会の展示物の絵葉書などの他、他でのどこにもないお土産も…。博物館オリジナルグッズ、美術、歴史関係の書籍が充実しています。
元気がでる仏像グッズ
博物館オリジナルの、”元気が出る仏像”のファイルやスタンプがユニークです。仏像がゆるキャラ風に描かれ、仏像から元気がもらえるかも…!愛用しています。
博物館オリジナルお香
博物館オリジナルのお香は、自分用の旅のお土産にお勧めです。”天平のかほり”1000円+税は、お気に入り…。優雅な気分になれるお香です。
春日大社、奈良公園の近くにある古い歴史を持つ格調高いクラシックホテルです。 ロビーには上村松園の花嫁の絵が飾られています。 ティーラウンジが隠れ家的雰囲気でデートにオススメです。
ティーラウンジ
奈良ホテルの中には、お庭を眺めてくつろげる素敵な雰囲気のティーラウンジがあります。泊まらなくてもクラシックホテルの良さをちょっとだけ味わえるとっておきの場所です。
クラシカルなロビー
奈良ホテルは社会人になって初めての一人旅で泊まった思い出のホテルです。格調高いロビー、メインダイニングルーム…。クラシックホテルの魅力をじっくり味わうことができました。
お抹茶ブレイクです…!
ティーラウンジのメニューにはお抹茶も…!奈良の古寺の瓦をかたどったお皿の上に、季節のお菓子が…。お抹茶茶わんは、赤膚焼。素朴な奈良絵の器です。奈良らしいお抹茶ブレイクでした。
奈良の中心街、近鉄奈良駅の近くにひっそりと鎮まっている漢国神社は、推古天皇の時代からある古い神社です。 本殿は桃山時代のものです。 この神社がユニークなのは、境内には「お饅頭の神様」として知られる林神社があることです。 毎年4月には「まんじゅう祭」が盛大に行われています。
お饅頭の神さま 林神社
我が国にたった一つだけのお饅頭の社です。ご祭神は林浄因。この人は中国から渡来し、お饅頭の製法を日本に伝えた人だそうです。この珍しいお饅頭の神様は製菓業者の方に信仰されています。
徳川家康寄進の鎧の伝説
神社には家康の鎧があります。これにはちょっとした伝説が…。大阪の陣の時、家康が真田幸村に攻められ、このあたりまで逃げてきたとか…。神社の前に桶屋があり、家康はこの桶の中に隠れて九死に一生を得たとの話が伝えられています。神社の加護を受けたお礼に鎧を寄進したそうです。
東向商店街に面した階段を上がったところに、和風建築の古いキリスト教会の建物が見えます。 和風の教会とは珍しいな~、どこか奈良ホテルと似てない~?と、いつも気になっていてました。 2015年、重要文化財に指定され、土曜・日曜の午後のみ一般公開されるように…! 今回、初めて内部を覗いてみました。これはビックリ…! 木造建築の良さを生かした和風テイストの素敵な教会です。 礼拝は毎週日曜午前に行われます。 一度礼拝に参加し、その雰囲気も味わってみたいと思いました。
建物の屋根には十字架が…!
1930年の建築です。キリスト教会の信者さんで宮大工だった方の設計、施工だそうです。古都奈良の景観にマッチする建物を…!と、木造和風建築にしたそうです。お寺のような建物でした。
教会の内部です。
内部は吉野の檜を使い、数寄屋風に仕上げられています。格天井にも十字架が…!欄間もあります。パイプオルガンはドイツ製、リードオルガンは日本では現役最古のものだそうです。
教会の祭壇
祭壇の装飾のタペスリーは管に織物を巻きつけた珍しいもの。京都、川島織物製だそうです。十字架、花瓶、燭台は七宝焼きです。和風テイストの華やかな祭壇でした。