忍者と芭蕉と牛肉と焼物の町 伊賀上野
三重忍者と芭蕉と牛肉と焼物の町 伊賀上野
ガイドブックだと伊勢からも奈良からも中途半端な位置にあるため、なかなか大々的に紹介されない伊賀上野。しかし、伊賀忍者の地元であり、松尾芭蕉生誕の地であり、伊賀牛の産地であり伊賀焼の産地であり、と、見どころはたくさんあります。1日かけて観光するのにはちょうど良いところかと。ここに紹介した箇所以外にも、歴史的価値のあるところや、観光地として面白いところがいろいろあります。
伊賀上野観光の中心地である伊賀上野城です。伊賀鉄道上野市駅からほど近いところにあり、車が無くても容易に行けます。築城の名手である戦国武将の藤堂高虎が設計した城です。天守閣自体は昭和初期に建てられたものらしいです。
上野城であることを示す石碑
車で来ると気づきませんが、こういうものもしっかりとあります。
高石垣
上野城は、石垣が高いことで知られています。写真で表現できているかは別として、高さ30メートルあり、近づくとかなりの高度感です。
上野城内にある伊賀流忍者博物館。もともとは別の場所にあった建物を移設したそうです。中はいろいろな仕掛けがあっていつもお子様でにぎわっています。
手裏剣投げ体験
本物の忍者が写真のような恰好をすることはあまりないのですが、やはり忍者と言えばこんな格好で手裏剣が似合うんでしょうね。
こちらも上野城内にある建物で、松尾芭蕉の生誕を記念して建てられたそうです。中には入れないです。
伊賀観光の中心となる駅です。昔は近鉄伊賀線の駅だったのですが、現在は伊賀鉄道に引き継がれています。上野城をはじめとし、市内の主な観光スポットの多くは伊賀鉄道の駅から歩いて行けるところなので、車が無くても十分観光可能です。
雪の日の伊賀鉄道
上野市駅構内の写真です。この日は珍しく積もるほどの雪が降ってました。電車はすべて2両編成です。
上野市駅に停車する車両
別角度から。
忍者の町、伊賀上野らしく、こういうお店があります。忍者のコスチュームや、手裏剣、忍者刀など、忍者関連のグッズが充実しています。
忍者のコスチュームに着替えられます
毎年4月~5月にかけて、伊賀市ではNINJAフェスタが行われます。その時期には、忍者の衣装を着た観光客をたくさん見かけます。
忍者のコスチューム
店頭には黒装束や、くノ一の衣装などが展示されています。ただし、これらはあくまで現代人のイメージする忍者像であり、実際はこのような格好をすることはまれだったそうです。そりゃあ、こんな格好で出歩いていれば即座に怪しまれて捕まりますもんね。
忍者刀
侍が使っていた日本刀とは異なり、刃が真っ直ぐです。斬るよりも、鍔に足をかけて城壁を登ったりするのに使われたそうです。
松尾芭蕉の別荘のような所だったらしいです。芭蕉五庵と呼ばれる庵の一つですが、他の4庵は現存しないため、唯一現存する庵だそうです。昔は蓑虫庵が伊賀上野の市街地の最南端だったそうですが、今はもっと南まで開発されています。
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伊賀上野も歴史ある町。神社仏閣はたくさんあります。その中でも寺が集中してる所を整備し、それなりに観光地化したところが寺町です。
寺町案内看板
寺町には7つの寺院が集結しています。ただし、僕は信仰心がないので寺の由来などは一切知りません。
妙昌寺
寺町に建つお寺の一つです。
上行寺
寺町に建つお寺の一つです
伊賀市中心部にある神社。初詣客でにぎわいます。通称「天神さん」。
お堂
しっかりとお守りも売ってます。
臥牛像
狛犬かと思ったら違いました。
伊賀上野で生産される地酒を多く扱っている店です。伊賀市の中心地である上野市駅からは歩いて5分くらいでしょうか。銀座通りという、伊賀市の中心となる通り沿いにあります。
忍ジャーエール
割と最近登場した伊賀上野土産で、「忍ジャーエール」というものがあります。1回飲みましたが、なかなかの味でした。今回は伊賀の地酒を扱ってる店で購入しましたが、色々なお店で売ってるようです。
伊賀市の中心である上野市駅から歩いて5分くらいの所にあります。上記したなべ重のすぐ近くです。代表的な伊賀土産の一つ、かたやきせんべいが充実したお店です。
かたやきせんべい
かたやきせんべいは、元は忍者食だったようで、味云々よりも保存性や携行性を重視したもの。だから、決して派手なものではなく、味も地味に甘いだけです。ただし、その硬さはなかなかのもので、かたやきせんべいの袋の中に、割るための木のハンマーが付属しています。友人にあげたところ、美味しいけど歯を痛めたらしいです。
忍者の像
かたやきせんべいのお店とは全く関係ないのですが、銀座通りのそこここに写真のような像が建ってます。さすが忍者の町、伊賀上野といったところですね。
伊賀地方の特産品の一つである、伊賀牛を売ってる店です。
伊賀牛
松坂牛などに比べると、知名度ではやや負けますが、とてもやわらかくて美味しいです。でも、値段もなかなかのものなので、1回しか食べたことがありません。
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伊賀牛のすき焼きを食べたければここ、というお店です。ただし、自分にとっては会計的に入ることが許されないお店ですが…。