道路の原点「日本橋」の見どころスポット♪
東京道路の原点「日本橋」の見どころスポット♪
最近は周辺に新たな観光スポットが開業し、一層の賑わいを見せるようになりました。 そんな地域の中心には日本の道路の原点である「日本橋」が日本橋川に架かっています。 今回は日本の交通の中心として活躍し続けてきた日本橋に的を絞って案内して参ります♪
簡単な自己紹介をすると・・・ 完成は1911年(明治44年) 全長は49.1m 全幅は27.3m 構造は石造り二連アーチ橋 使用された石材は稲田石(花崗岩)になります。 ちなみに・・・稲田石は「最高裁判所」「明治神宮」「三井銀行本店」「平和都市記念碑(広島)」等々、数多くの重要建築物に使用されている石材なんです♪
徳川慶喜の揮毫
日本橋にきてまず目に付く「日本橋」と書かれた看板。 実はこちらの看板の文字は第15代将軍「徳川慶喜」によって書かれたものなんです♪ また、橋の四端にある親柱にある「日本橋」「にほんばし」の文字も慶喜が書かれたものです。
橋の裏側にある焦げ跡
橋の裏側にはいくつか黒ずんでいる部分が・・・ 実はこの黒ずみは「関東大震災」の際に出来た焦げ跡だそうです。
中央柱の麒麟の像
中央柱の像には翼がありますが、本来の麒麟には翼は描かれていません。 なぜか・・・この麒麟には当時の東京市の繁栄の願いが籠められているそうで「飛躍」と言う事でつけられたんだとか・・・ また、柱に描かれている模様は江戸時代に日本橋を中心として全国の街道に設けられた一里塚で使用されていた榎や松の木を表しているそうです。 この模様に関して助言したのは「森鴎外」と言われています。
現役の道路元標
橋の中央にあるプレートのようなものがあります。 これが「現役」の道路元標です。 ここが現在の道路の中心点になり、道路標識に書かれている「日本橋~km」とはここを指しています♪
もう一つ道路元標
こちらは高速道路の道路元標で、首都高速都心環状線(C1)から見えるようになっています。 ちなみに…この高速道路の道路元標、実は遠くトルコまで続く道路「AH1(アジアハイウェイ1号線)」の始点にもなっているんです。 AH1はトルコとブルガリアの国境までの約20,000km以上を結ぶ道路で、その始点がこの道路元標なのです。
焼夷弾の痕
橋上には東京大空襲の際に落とした焼夷弾の焦げ跡や油跡、被弾した際の破損,ひび割れの跡等を確認することが出来ます。
日本橋の北詰西側は「元標の広場」と言われ、日本橋が道路の原点であることを示す記念碑を見ることが出来ます♪ ちなみに「詰(つめ)」とは橋の「端っこ」を表す言葉です♪
道路元標
こちらは日本橋のど真ん中に埋め込まれている道路元標のレプリカになります。 プレートに書かれた「日本国道路元標」の文字は、元総理大臣でノーベル賞受賞者の「佐藤栄作」によって書かれた文字です。
里程表
里程表と書いて「りていひょう」と読みます。距離をあらわした標識などを里程標と言います。 「里」というのは距離が「キロメートル」で表される前の距離の単位で、1里約3.9キロだったそうです。 日本橋から全国の主要都市までの距離が書かれているので、比較してみるのも面白いかも♪
東京市の道路元標
こちらは東京市の中心を定めた道路元標です。 東京市とは、現在の東京23区になる前の名前で、この元標は1972年まで実際に日本橋に建っていました。 この柱・・・元々は日本橋のど真ん中にあったものなのですが、日本橋を走っていた都電(路面電車)の架線柱として使用されていたそうです♪
日本橋北詰東側は乙姫広場と呼ばれています。 こちらの見どころはこちらです♪
日本橋魚河岸発祥の地
日本橋はかつては築地市場が完成するまで魚河岸として賑わいを見せていたそうで、その賑わいは江戸中で最も賑やかだったと言われているほどです。 ここでの魚河岸が300年余り続いた後、関東大震災を契機に市場は築地へと移動していきました。
撮影スポットその2
発祥の地の記念碑の奥には休憩スペースが設けられています。 こちらからは日本橋の全景を見ることが出来るので撮影スポットとしておススメです♪
日本橋南詰東側は「滝の広場」とされ、その直ぐ裏手には野村證券の本社があります。
滝の広場
ベンチもあるのでちょっとした休憩スペースとなっています。 今では小奇麗な場所となっていますが、昔は、罪人の晒し場として使われていた場所なんです。 朝から夕刻まで小屋に入れて罪人をここで晒し者にした後処刑されていたみたいです(>_<)
双十郎河岸記念碑
こちらは東西の大名跡の船乗り込みから「双十郎河岸」と命名されたことが記された記念碑です。 日本橋の袂はそれぞれ魚河岸、西河岸、裏河岸と命名されているのに、この袂の場所だけ命名されていなかったため、西の藤十郎と東の団十郎から「双十郎河岸」と名付けられました。
水上バスの発着場
日本橋発着は日本橋川と神田川を巡るコースと浅草と日本橋を巡るコースが設定されています。
日本橋南詰西側は「花の広場」と呼ばれ、実際に彩りあうれる花たちが出迎えてくれます♪
高札場(こうさつば)
高札場とは、簡単に言えば町内会などで見かける「掲示板」のようなものです。 まだテレビやラジオが無かった時代、高札場に幕府からの重要なお触書を掲示し人々に周知してもらうための場所でした。 その際、人々が多く行き交う場所に設置されましたが、そのうちの代表的な一つが日本橋でした。
国の重要文化財指定の記念碑
日本橋は1990年に「国の重要文化財」に指定されました。 ちなみに東京都には他にも4つの橋が国の重要文化財に指定されています。 (勝鬨橋・清洲橋・永代橋・八幡橋)
タイムカプセル
日本の中心部にまさかのタイムカプセルが・・・ 2011年に一度開封されましたが、再び中身を入れて閉じられました。 次は25年後の2036年に開封予定だそうです♪ 長生きしなくちゃですね(^^)
撮影スポットその2
北詰でも一か所撮影スポットをご案内しましたが、こちらは低い位置から日本橋を撮ることが出来ます。 恐らく日本橋の写真で一番見掛ける事が多いスポットかと思います♪
お掃除道具・・・?!
最近各マスコミに取り上げられている日本橋のボランティア清掃。最近ではすっかり有名人となった「満月マン」がきっかけを作った日本橋清掃も、いつの間にか大きな輪となってました♪