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京都御所・春の一般公開2016

京都御所・春の一般公開2016

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京都御所・春の一般公開2016

「京都御苑」…天皇の住まいである「御所」に付随する苑地と言う意味で正式にはこう呼ばれていますが、京都人はみな「ごしょさん」と言って親しんでいます。元天皇の住居と言うこともあり、京都の街の造りはすべて、この御所を中心として形成されています。 明治維新の遷都の後、多くの公家は天皇と一緒に東京に移り建物のほとんどが廃墟となってしまいましたが、明治天皇の命により、その後の御苑、御所の保全が保たれ今に至っています。 御苑内は基本的に出入り自由なのですが、御所内は事前申し込みをしないと見学することができないんです。宮内庁のHPから参観の申込をするのですが、実は年に2回、春と秋に「一般公開」が行われこの期間は申込みしなくても参観できるのです!恥ずかしながら、ワタクシ、長年京都に住んでいながら入ったことがなく、今回初めて御所を参観してきましたので、皆様にもその雅な空間のおすそ分けができればと思います。御苑内の見どころ、また周辺のスポットもご紹介していますのでご覧ください。   *次回、平成28年秋の一般公開は➡10月30日㈰~11月3日㈭<5日間>・開門時間9:00~15:30

  • 京都市のほぼ中央に位置する「京都御苑(ぎょえん)」。北を今出川通、南を丸太町通、東を寺町通、西を烏丸通に囲まれた地にあり、東西約700m、南北約1300m、91万2000㎡と言う広大な面積を有しています。 京都は、平安時代から明治初期の約1000年に渡り天皇が住まわれていたのですが、その中でもここは、約540年間 皇居として天皇が住まわれていた地として知られています。 御苑とは、皇居御所(ごしょ)と、その周囲を囲んでいた天皇一族や公家たちの住居跡の敷地の事をさし、 後水尾上皇邸だった仙洞御所、英照皇太后のための大宮御所、京都迎賓館などの施設が点在しています。

    • 府民 憩いの御苑

      府民 憩いの御苑

      戦前は京都御苑全体を宮内省が所管していたようですが、現在は京都御苑を環境省、京都御所・仙洞御所・大宮御所を宮内庁が管理しています。御苑内は出入り自由となっていますので府民の憩いの場として愛されているのです。「大文字山」を遠望できますよ。

    • 築地塀

      築地塀

      御所を取り囲む築地塀は東西に249m、南北に451mと超長い…。

    • 宜秋門(ぎしゅうもん)ここからスタートです!

      宜秋門(ぎしゅうもん)ここからスタートです!

      一般公開で見学する人はこの門から入ります。皇宮警察による手荷物のチェックがありました。 檜皮葺き、切妻屋根の四脚門で公卿が参内する際もここが使われたと言います。

    • 御車寄(おくるまよせ)

      御車寄(おくるまよせ)

      宜秋門から入ってすぐにある唐様の檜皮葺屋根を持つ建物。天皇に昇殿を許された者だけが正式に参内する玄関となっています。あけ放たれた玄関の中に特別公開の屏風絵…土佐光文の寄障子で「養由基射猿之図」です。

    • 諸大夫の間(しょだいぶのま)

      諸大夫の間(しょだいぶのま)

      御車寄から入り、天皇に会見をするまでの間待機している部屋。身分によって控えている部屋が異なるようで、格の高い順に東から《虎の間(公卿)》、《鶴の間(殿上人)》、《桜の間(諸大夫)》と呼ばれる部屋が並んでいます。写真は《鶴の間》。

    • 新御車寄(しんみくるまよせ)

      新御車寄(しんみくるまよせ)

      御車寄と同じ字ですが、こちらは「みくるまよせ」と読みます。大正天皇が即位される際に新築された自動車を付けられる玄関です。

    • その玄関

      その玄関

      大正ロマンが感じられる玄関には、幕末・明治の画家 吉田公均の「春夏花車」の杉戸絵が飾られていました。絵の中の花々が赤いじゅうたんに映えてより色鮮やかでした。

  • こちらは、御所の中心的な建物です。最も格式が高いところで様々な儀式がここで執り行われます。明治、大正、昭和天皇の即位式が執り行われたのもこの紫宸殿です。

    • 建礼門(けんれいもん)

      建礼門(けんれいもん)

      御所の正門。現在は、外国の首相などの国賓が来日された時や、天皇が臨幸される時に開かれます。特別な御門なのですね。

    • 承明門(じょうめいもん)

      承明門(じょうめいもん)

      紫宸殿の南正門に位置する門。天皇行幸や上皇御即位の出入りに使われるそうです。

    • 即位式もここで行われました

      即位式もここで行われました

      「紫宸殿」全様。内部の中央に天皇、その東に皇后の御座があります。建物の前、階段の脇には「天皇から見て」東に<左近の桜>、西に<右近の橘>が。桜は残念なことに散ってしまってました…。ひな檀のお内裏様とお雛様の横のアノ「木」ですね。

    • 「紫宸殿(ししんでん)」の扁額

      「紫宸殿(ししんでん)」の扁額

      正面中央に掲げられた額にしたためられた「紫宸殿」の文字。なんとも風格があります。現在のものは書博士の岡本保考氏の筆によるものですが、初代はナント!弘仁9年(818年)に空海によって書かれたのだとか!!

    • 天皇の御座「高御座(たかみくら)」

      天皇の御座「高御座(たかみくら)」

      中の造りはよく見えませんでしたが、写真が「高御座」。皇后の御座は「御帳台(みちょうだい)」。こちらは大正天皇の即位礼に際して造られたようです。

    • 紫宸殿の前庭

      紫宸殿の前庭

      朱色の回廊が紫宸殿をぐるりと囲んでいます。白砂がキレイに敷かれたこの前庭でもいろいろな儀式が行われます。きれいにならしてあります。

  • 御常御殿が建てられるまでの間、清涼殿は天皇の日常生活の場だったようです。御常御殿に移られてからはこちらでも儀式が執り行われるようになりました。前の庭は「東庭」と呼ばれ、明治以前はここで小朝拝が行われていたと言います。小御所は元服の儀式や謁見などに使われ、御学問所は天皇が学問に嗜むための建物で、和歌の会が開催されたりもしたと言います。生活自体は庶民とは大きく異なるのでしょうが、この辺りの様子を見ていると何となく親しみもわいてくるような気がします。

    • 清涼殿(せいりょうでん)内部は…

      清涼殿(せいりょうでん)内部は…

      正面の母屋には「御帳台」が置かれ、天皇の休憩所となっていました。(狛犬と獅子がいます)その東には2枚の畳を敷いた昼御座があり、執務所となっていました。他にも寝室やお風呂にあたる間もあるようですが見ることはできませんでした。

    • 清涼殿 滝口

      清涼殿 滝口

      この滝口には、昔、警護の武士が控えていた所で、それより清涼殿を警固する人を「滝口の武士」と言うようになりました。

    • 南側の「漢竹(かわたけ)」

      南側の「漢竹(かわたけ)」

      これらの竹は『年中行事絵巻』に描かれた平安の趣をそのままに伝えてあるものだそうです。

    • 正面の「呉竹(くれたけ)」

      正面の「呉竹(くれたけ)」

      ナゼ「正面」?バランスが悪いような…(p_-)

    • 小御所(こごしょ)

      小御所(こごしょ)

      慶応3年(1867年)12月9日の「王政復古の大号令」が発せられた夜に有名な「小御所会議」が天皇出御のもと、この御殿で開かれました。学校で習いましたね~。

    • 楽団のお人形がお目見え

      楽団のお人形がお目見え

      小御所では、貴族が雅楽を演奏する様子がお人形で再現されてました。

    • 御池庭(おいけてい)

      御池庭(おいけてい)

      外国の方がバシャバシャとシャッターを切られていました。日本古来の素晴らしいお庭ですものね。池を中心とした回遊式の庭園は心落ち着くスポットとなっています。

    • 蹴鞠(けまり)の庭

      蹴鞠(けまり)の庭

      小御所と御学問所の間にある砂利敷きの広場で、ここでは鹿の革で作られた鞠を数人の貴族が足で蹴り上げ、下に落とさない様にする遊び「蹴鞠」を楽しんだところです。

    • こんな感じ

      今でも、国賓が来日した時などにこちらで蹴鞠が行われるようです。けっこう難しそうですよ。 大化の改新で、藤原鎌足が蹴鞠中に中大兄皇子が落とした靴を拾い2人の縁が出来たと言うエピソードも。

    • 御学問所(ごがくもんじょ)

      御学問所(ごがくもんじょ)

      入母屋桧皮葺の書院造りの建物。1612年に徳川家康が内裏を造営した際にこちらも新設されたとか。読書をはじめ、和歌の会、歌合わせなどに使用。江戸時代末期には年中行事にも使われました。

  • 御常御殿は紫宸殿と並ぶ大きな御殿で部屋数が最も多いそうです。天皇の日常的な住まいの空間であるとともに新年の祝賀や、拝謁の行われた公的な空間もあります。この御殿の前には御内庭があり、御池庭までそそぐ小さなせせらぎが流れています。御三間では、涅槃絵、七夕やお盆などの年中行事が行われていました。お部屋は、下段の間、中段の間、上段の間に分かれています。

    • 御常御殿 南面の襖絵

      御常御殿 南面の襖絵

      最も格式の高い「上段の間」は天皇の御座所。襖絵は京狩野派の狩野永岳の「桐竹鳳凰図」で、絵の主題は「帝王学」だそうです。

    • 御内庭

      御内庭

      御池庭の奥にはこの御内庭が。作庭は江戸時代初期、中期に小堀遠州が手を入れたと言う説があるとか。奥に建つのは地震殿。その名の通り、地震の際に避難するところだそうです。

    • 御三間(おみま)

      御三間(おみま)

      最後の参観場所となりました。御常御殿の西にあり、日常の御座所として御居間だった時もありましたが、寛永の御造営で別棟になったとか。内向きの行事などがここで行われたそうです。

    • 参観終了!

      参観終了!

      御所内をゆっくり参観できました。所要時間は1時間ぐらいだと思います。なかなか見ることのできない天皇のお住まい跡…期間限定ですので是非一度足を運んでみてください(^_-)-☆

  • ここからは、御所の周り、御苑内のスポットをご紹介します。 御苑の南側にある早咲きの一本桜「出水のしだれ桜」です。この桜が咲きだすと京都市内の桜が順次咲く…と言われているんですよ。まるで桜のシャワーのよう…。他にも御苑内には、多くの種類の桜が咲きます。満開の時期も品種によって異なるので長いことお花見ができるのです。

    • 近衛邸跡の桜

      近衛邸跡の桜

      もうひとつ、こちらは北側の「近衛邸跡のしだれ桜」です。近衛家は五摂家の一つで摂政や関白を多く輩出した由緒あるおうち。桜は1か月ほど楽しめます。

    • 大楠

      大楠

      こちらは楠の木。どっしりとした枝ぶりが見事!さぁ!登っておくれと言わんばかりに太い枝を伸ばしています。何人かのお子さんが嬉しそうに木登りしてました。

    • 出水の小川

      出水の小川

      きれいなせせらぎです。ちょうど桜が散りかけていて川面を流れていく風景を見ることができました。早くもちびっ子が水遊び!地下水を引き入れてるそうでとっても冷たいです(汗)

    • 梅林

      梅林

      3月中旬頃には梅や桃の花が満開になります。甘い香りの下で、みなさんお弁当を広げられてますよ。 私が訪れた時は、梅の木に小さな青い実が出来てました。

    • 桃林

      桃林

      こちらは桃。いっぱい咲くとさながら桃源郷のようでしょうね。

    • 御所名物 自転車道・「御所の細道」

      御所名物 自転車道・「御所の細道」

      みなさん、けっこう自転車で往来されてます。すべての道はこんな感じの砂利道なんですが。ス~ッと線を引いたように砂利がよけられた細い道のようなものが…。コレ、通称・<御所の細道>と呼ばれるいわゆる「自転車みち」なんです。同じところを通っている間に道になちゃったんですね。器用にチャリチャリ走ってられますよ。

  • 実は、御苑には3つの神社があります。その一つ「白雲神社」です。宗像三女神の一つ、市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)がご祭神。この神社は、藤原家一門の公家、琵琶の家系としても知られる西園寺(さいおんじ)家所縁の神社なんです。北山殿(現在の金閣寺の地)造営の際に西園寺公経が建立した妙音堂に由来するんだとか。 境内には昔、西園寺邸があったと言います。「立命館」を開設したのもこの西園寺さんなんですよ。

    • 心づかいがステキです

      心づかいがステキです

      全体的にこじんまりしたお社ですがきれいに掃き清められ、清々しい気持ちでお参りさせていただけました。手水舎に浮かべられていたのは椿…ほっこりさせてくれます。

    • 芸事、財運、商売の神様

      芸事、財運、商売の神様

      市杵島姫命は別名「妙音弁才天」。楽器の上達や商売、金運の上昇などを願う人々がたくさん来られます。この本殿の裏手には「御所のへそ石」なるものがありました。

    • 2種類の絵馬が

      2種類の絵馬が

      願掛け用の絵馬は2つありました。きれいな色合いの「弁天様」が描かれたものと、弁天様が持たれている「琵琶」が描かれたもの。掲げられてるのが美しくてしばし見とれていました。

    • 巳(み)の日の朝礼拝

      巳(み)の日の朝礼拝

      弁天さんの使いの蛇にちなみ、旧暦の《巳の日》の朝5時に朝参式が行われます。神聖な朝日を浴びてみたいな~。清らかな清水も境内に湧き出ています。

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  • 795年、藤原冬嗣が小一条殿の邸宅に筑前(今の福岡県)の宗像社を勧請したのが始まりとされています。ご祭神は多紀理姫命(タギリヒメノミコト)、市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)、多岐津姫命(タギツヒメノミコト)の宗像三女神。「古事記」や「日本書紀」にも登場する神様です。他にも、少将井社、繁栄稲荷社、金刀比羅宮などもあります。応仁の乱で焼失してしまいますが後に再建。交通、運送、出産、生産、産業、文化にご利益があると言われています。現在の社殿は安政年間に再建されたもの。

    • 方除けの神様

      方除けの神様

      この神社は花山院家の鎮守神でもあり、また御所西南(表鬼門)を鎮座する方除けの信仰も集めたようです。清和天皇の誕生の地でもあるとか!

    • 京都観光神社

      京都観光神社

      京都を観光で訪れる人々の為に、観光業者が観光客の無事息災を祈念し建立されたと言う珍しいお社。道案内の神様「猿田彦大神」をお祀りしてあります。

    • 樹齢600年の大楠

      樹齢600年の大楠

      樹齢600年を超えるとも言われている大楠。御苑内では"最長老"の楠だそう!御所の歴史を、ずっと見てきたのでしょうね。 この楠にフクロウの仲間のアオバズクが、夏に巣を作るそうで「アオバズクのいる森」として<京都府の自然200選>に選定されました。

  • 最後の神社は「厳島神社」。厳島と言えば思い出すのは安芸の宮島のアノ厳島神社ですよね。九条邸跡の九条池にあるこの神社も、平清盛公によって攝津の兵庫築島(現在の神戸市兵庫区永沢町)に設けたお社に、厳島三女神~市杵島姫命、田心姫命(タゴリヒメノミコト)、瑞津姫命(タギツヒメノミコト)~を祀り、後に母の祇園女御(ぎおんにょうご)も合祀されたようで、それが後世、九条邸に移されたと伝わります。後に九条家の鎮守となり、家業繁栄、家内安全の守護神として一般の人々にも崇拝されるようになったのだとか。

    • 「京都三珍鳥居」のひとつ

      普通の鳥居は上部がまっすぐなのですが、ここの石造りの鳥居はとてもユニークで、唐破風のカタチをしているのです。北野天満宮の石造り鳥居、蚕ノ社の三柱鳥居と合わせて「京都三珍鳥居」と呼ばれています。大変貴重なものらしく「重要美術品」に指定されているそうです。

    • 弁天さんが祀られています

      弁天さんが祀られています

      白雲神社と同じく市杵島姫命=弁天さんがここにおられます。

    • 池泉廻遊式庭園内に浮かぶ社殿

      池泉廻遊式庭園内に浮かぶ社殿

      京都では「池の弁天さん」と言って親しまれています。傍らにある「拾翠亭(きゅうすいてい)」も元は九条家のものだったとか。池には水鳥もよく羽を休めにくるらしいです。

    • こんな絵がありました

      こんな絵がありました

      優美なお姿ですねぇ。

  • 江戸時代のはじめ、皇位を退かれた「後水尾上皇」の御所として建てられました。何度かの火災と再建が行われましたが、現在は建物はなく庭園が残されています。作庭は幕府の作奉行・小堀遠州で回遊式庭園となっていて、北池と南池を巡りながら四季折々の風景が楽しめます。 写真は南池に架かる「八ツ橋」。橋の上部が藤棚になっていてシーズンには美しい姿を見せてくれます。

    • 州浜(すはま)

      州浜(すはま)

      南池の南に広がる丸い石を敷き詰めたところを州浜と呼んでいます。この石は<一升石>と言われ、11万1千個ほどあるんだとか!小田原城主の献上品らしく、当時 石1個を米1升と取り替えに集めたのでこの名前がついたと伝わります。

    • 又新亭(ゆうしんてい)

      又新亭(ゆうしんてい)

      明治17年に近衛家から献上された茶室。

    • 醒花亭(せいかてい)

      醒花亭(せいかてい)

      南池の南端にある茶室。

    • 柿本社

      柿本社

      万葉の歌人、柿本人麻呂を祀ったお社がありました。

  • 仙洞御所に隣接する「大宮御所」は、当初、後水尾上皇の皇后で、徳川秀忠の娘「東福門院和子」の御所として建てられましたが、こちらも度重なる火災のよる焼失でなくなり、現在は孝明天皇の皇后「英照皇太后」の御所となっています。 天皇陛下や皇太子殿下、また、国賓が入洛された際の宿泊などにも利用されているとか。 写真は大宮御所の御車寄。

    • 御常御殿と南庭

      御常御殿と南庭

      内部を大正年間に洋風に改装し周りにはガラス戸がはめられたそうです。庭には紅梅、白梅、竹林、松が植樹され「松竹梅の庭」とも言われるのだそう。

  • 御苑への出入り口は「九門五口」と言われています。このうちのひとつ、「蛤御門」付近で元治元年(1864年)に、尊王攘夷派の勢力を取り戻そうと長州藩は兵を率いて進軍、会津、桑名藩などの幕府軍と戦闘になりました。世に言う「禁門の変」です。御苑は激戦となり、結果 長州藩は破れ、鷹司邸にて久坂玄瑞は自刃。火が放たれ、その火は燃え広がり京都の町を焼き尽くしたと言います。 天皇のお住まいであるこの地で起こるべくして起こった歴史の1ページです。

    • 禁門の変の激戦地・蛤御門

      蛤御門は昔「新在家御門」と呼ばれて元々は開かずの門でしたが、1788年の天明の大火で「焼けて口開く蛤」に例えられ蛤御門と呼ばれるようになったと言います。この門で繰り広げられた「禁門の変」は「蛤御門の変」とも言われています。

    • 柱に今も残る弾痕跡

      柱に今も残る弾痕跡

      長州藩(尊王攘夷派)と会津藩(幕府側)の争いによりその時の弾痕が残っています。8.18の政変の仇とばかりに会津藩を激しく攻めた長州藩、かなりの激戦だったようです。

    • 中立売御門

      中立売御門

      長州藩勢は越前藩が守っていたこの「中立売御門」を最初に突破して御所に侵入し、蛤御門を攻撃していた来島隊に合流したと伝わります。

    • 下立売御門

      下立売御門

      ここでは長州藩の児玉隊が桑名藩と戦っていました。突破した後、蛤御門へ向かったと言います。

    • 乾御門

      乾御門

      ここを守っていたのは薩摩藩でした。長州藩が蛤御門に集結した知らせを聞いて、会津藩に援軍を送ったと言います。

    • 清水谷家の椋(むく)

      清水谷家の椋(むく)

      蛤御門近くにある椋の木。清水谷と言う公家の屋敷があったことからこう呼ばれています。ここで、長州藩士・来島又兵衛が薩摩藩の放った流れ弾で被弾、後に自害したそうです。又兵衛の戦死後、長州藩は総崩れとなり御所より退却となりました。そんな悲しい出来事がこの御所で起こったなんて…今の静けさからは想像できません。

    • 堺町御門

      堺町御門

      京都御苑の正門、堺町御門です。寺社で言うところの南大門の位置にあり、御苑で一番立派な御門です。葵祭や時代祭の行列は、京都御所の建礼門前を出発し、御苑内を南下、この堺町御門から市中へ出て行きます。

    • 「くわばらくわばら…」

      「くわばらくわばら…」

      堺町御門近くの丸太町通りの車道上20m×30mの土地は「桑原町」と言う町名がついているんです。ここは「怖い怖い…くわばらくわばら」の語源になったところ。平安時代中期、都を襲った落雷から守ってもらう為のおまじないだったようで、この桑原町だけは不思議と雷が落ちなかったとか。以来『くわばら、くわばら。』と手を合わせる習慣が出来たそうです。

    • 菅原院天満宮

      実はこの地は、不遇の死を遂げた菅原道真公の邸宅があった地。 何より桑原に雷が落ちなかったのは、彼の領地だったからだと言われているんですね。落雷自体も道真公の祟りによるものでは…とささやかれたそうですよ。お~~こわっ、くわばらくわばら。 その道真公をお祀りする「菅原院天満宮」もすぐ近くにあります。

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  • 蛤御門近くのこの護王神社は「足腰の神様」が守護神です。平安京の建都に尽力された和気清麻呂公をお祀りしています。元々は、高雄の神護寺にあった清麻呂公の霊社が明治時代、明治天皇によって社殿が造営され、この地に勧請されたようです。 今回訪れたときはちょうど「夏越の大祓い」をされていました。茅の輪くぐりもバッチリさせていただきました~。

    • 和気清麻呂公の像

      和気清麻呂公の像

      京都の人々にとっては偉人として崇められる和気清麻呂公です。

    • 表門前にある御千度車

      表門前にある御千度車

      御影石でできた「千度車」を回し、その上にある大きな足腰大御守の下をくぐってから本殿に参拝し祈願します。

    • 狛いのしし?

      狛いのしし?

      いのししが和気清麻呂を災難から救ったと言う伝説にちなみ、ここでは狛犬ではなく、「狛いのしし」なんです。手水舎にあるブロンズのいのししの鼻を撫でると幸せが訪れると言われています。境内には他にも多数いのししが…探してみるのも楽しいですよ。

    • デカっ!さざれ石

      デカっ!さざれ石

      日本の国歌の歌詞にも出てくる「さざれ石」。ここ、護王神社にあるものは、日本最大と言われる大きさなのです。軽く背の高さを越えています(^_-) 岐阜県揖斐郡春日村より出土したものだそうです。

    • 願掛け猪と座立亥串

      願掛け猪と座立亥串

      こちらは境内にある足腰の無事、病気平癒を願う願掛け猪と呼ばれる石像の周りに立てられている「座立亥串(くらたていぐし)」。

    • 子育ての神さま「広虫姫命」

      子育ての神さま「広虫姫命」

      和気清麻呂公の姉君で、天皇に仕えた女官だった広虫姫は、慈愛に満ちた女性で戦乱が産んだ多くの孤児を養子として育てられたと言います。子育て・保育の神さまの祖神として信仰されるようになりました。

    • 腰と足が描かれたお守り

      奈良時代、ご信託を信じて天皇を守った清麻呂公の故事から足腰の守護神として崇められてきました。足腰の難儀に悩む人や、スポーツ選手などが全国から参拝に来られます。フィギュアスケートの高橋大輔選手がここの神社の絵馬を持った映像がテレビで紹介されたこともあったとか。お守りがとってもキュートですよね。

    • いのししだらけ

      いのししだらけ

      いのしし神社と言われるだけあり、境内の至る所で見られるいのしし。剥製あり、木の彫りものあり、置物からキーホルダーまでのありとあらゆるいのししコレクションありとすごい数です!

  • 下立売御門の前に鎮座する神社。菅原道真公生誕の地と言われ、ここに菅原家の邸宅があったようです。境内には、道真公が産湯に使ったとされる「井戸」も。 ご祭神は、道真公、父親の是善卿、祖父の清公卿。いずれも実在の人物が神様として祀られているんです。 こじんまりとしていますが、手入れがゆき届いていて美しく、ほんわかした雰囲気の神社ですよ。

    • 印象的な見返り菅公

      印象的な見返り菅公

      神社の入り口に置かれていました。ちょっと笑ってしまいそうになる道真公ですね。

    • 手水舎にはやはり牛さんが

      手水舎にはやはり牛さんが

      さすが、天神さんですね。梅鉢紋がついたお使いの牛さんの口からお水が出ていました。小ぶりな牛さんです。

    • 本殿

      本殿

      小さいですが由緒のあるお社で、大宰府天満への遺蹟伝承地を結ぶ菅公聖蹟二十五拝の第一番とされているんです。

    • 幼い頃の菅公が絵馬に

      幼い頃の菅公が絵馬に

      いくつかの種類がある絵馬にはまだ小さい頃の道真くんが記されていました。この頃から、頭脳明晰だったのでしょうね。

    • 癌封じの梅丸神社

      癌封じの梅丸神社

      本殿の横にある末社、梅丸神社は、癌封じ、はれもの除けに霊験あらたかだそうです。祭壇に置かれていた丸い石を両手でさすり、そのまま患部を撫でるとご利益が。アトピーなどの皮膚病にも効果的なのだそうです!

    • 菅公産湯の井戸

      菅公産湯の井戸

      「受験生に、癌治療に」と書かれていました。1人4Lまでなら汲んで持ち帰れるのだそうです。清らかなおいしいお水ですよ。

    • 井戸の水使用の石鹸

      井戸の水使用の石鹸

      お神酒と、この井戸のお水でつくった石鹸が販売されていました。 ピンクの梅があしらわれたカワイイ石鹸。

    • 願いが届きますように…

      願いが届きますように…

      梅をかたどったおみくじ…。そっとアジサイに結ばれていました。

    • 聖アグネス教会

      聖アグネス教会

      神社のすぐ隣にあるプロテスタントの教会。1898年に竣工され 現在は平安女学院高校の礼拝堂になっています。御所のすぐ近くに趣のあるレンガ造りの教会…風景にマッチしてとてもステキですよ。京都市の指定有形文化財に登録されています。

  • 御苑の北側、今出川通りに位置する全国的に有名な「同志社大学」。新島襄(にいじまじょう)が明治8(1875)年に創立、当初8人の生徒で「同志社英学校」としてスタート。「志を同じくする者が集まって創る結社」という意味から「同志社」と名付けられたと言います。ここは旧薩摩藩邸の跡地で設立当初から利用されていて、隣には冷泉家、北には相国寺、南に京都御苑と<THE☆京都>の土地に建っているんです。落ち着いたレンガ造りのたたずまいが風情ある景観を産み出しています。

    • 重要文化財指定の「クラーク記念館」

      重要文化財指定の「クラーク記念館」

      同大のシンボル的な建物。1894年にR.ゼールの設計により、ネオゴシック様式で建てられました。クラーク夫妻の亡き息子のメモリアルホールを…と言う願いで建てられたそうで、元は神学館でした。今は結婚式にも使われるそうです。

    • 日本最古の礼拝堂

      日本最古の礼拝堂

      現存するプロテスタント教会日本最古のレンガ造り建造物「礼拝堂」。こちらも重要文化財です。

    • 創始者 新島襄の旧邸

      創始者 新島襄の旧邸

      明治時代のはまだまだ珍しい洋風スタイルの屋敷です。ここで八重さんと暮らしていたのですね。場所は、御苑の東、丸太町通りに近い寺町通りにあります。御所の一般公開に合わせてこの旧宅も一般公開されるそうです。 市の「有形文化財」。

  • 始まりは平安時代、天台宗圓浄寺系の本山で、京都の北 船岡山の山麓にあったそうです。しかし度重なる兵火により焼失し、1573年豊臣秀吉の都市計画によって現在の場所に移されたとされています。都市計画の名残と言える「御土居」の跡があります。秀吉が洛中の周りにめぐらせた防塁跡ですね。紫式部ゆかりの寺としても有名で、桔梗の源氏庭や歌碑、筆塚など見どころも多数です。

    • 紫式部の住まいだった

      紫式部の住まいだった

      日本人で唯一、「世界の五大偉人」に選出されている「源氏物語」作者の紫式部は曾祖父の邸宅だったこの地で育ち、結婚生活を送り、<源氏物語>や<紫式部日記>などを執筆したと伝わっています。そのため、「世界文学発祥の地」とも言われているのだとか!

    • 源氏庭

      源氏庭

      白砂と苔で平安朝の庭園を表現。源氏物語に登場する朝顔(桔梗のこと)が有名ですが、紫式部にちなみ、紫の桔梗が6月末から9月初旬頃まで見ごろとなります。

    • 角大師の護符

      角大師の護符

      京都のおうちの玄関でよく見るこのお札…蘆山寺でいただける厄除けの護符なんです。「角大師」とは、元三大師良源のこと。疫病神が良源を襲おうとしたので小指にそれを宿したところ、全員に激痛が走り高熱を発したと言います。この事から、良源は疫病神除去の為に自ら降魔の姿を示現して護符に写し取らせた…と言うのです。

    • 節分の追儺式「鬼法楽」

      節分の追儺式「鬼法楽」

      毎年恒例の節分会。松明や、大斧、大槌を持った赤、青、黒の鬼が踊りながら特設舞台にやってきて修法の邪魔をするのですが、法弓や護摩供、蓬莱豆や福餅の威力に追われて逃げ去るというユーモラスな追儺式が見られます。この日は秘仏である、元三大師が鬼を退治したとされる『独鈷・三鈷』や、大師が宮中で使用した『降魔面』が特別に開帳されるとか。

  • 廬山寺からほど近い緑に包まれたお店…「李青」です。韓国のいろいろな文化に触れることのできる場所で私のお気に入りの空間です。数々の美術品や調度品などが李朝を彷彿させゆったりとした気分に。普段いただく韓国料理のイメージを覆すお料理、ぜひいただいてみてください。

    • 高麗文化に触れるひとときを

      高麗文化に触れるひとときを

      静かに韓国の民族音楽が流れる店内は抑えめの照明で落ち着いた雰囲気です。韓国の磁器やお人形、美術書などがさりげなく置かれています。まだまだ知らない奥深い高麗文化に浸れますよ。

    • 地元素材で作る「ピビンバ」

      地元素材で作る「ピビンバ」

      日本人の口に合うものを…と、おあげやひじき、美山の野菜などをふんだんに使ったピビンバ。特製のコチュジャンをまぶしていただきます。これがたまらなくおいしい!!通年いただける冷麺もオススメ。韓方茶の種類も豊富。体調にあわせたお茶で体の内側から健康に。

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  • 御苑の東側に位置する梨の木神社は、王政復古を唱え、明治維新の原動力となった「三条実萬(さねつむ)」、「三条実美(さねとみ)」親子が祀られたお社です。明治18年(1885年)、地名からとった梨木神社の社号と別格官弊社を受けて創建されました。御苑近辺と言うこともあり、昔は公家のお屋敷が沢山あったそうですが、明治になりそれらが全て東京に移され、その後に創建されたのが梨木神社だとされています。萩の名所としても知られています。

    • 京都三名水・染井

      京都三名水・染井

      醒ヶ井(さめがい)、県井(あがたい)と並ぶ三名水とされる「染井の井戸」が境内の手水舎にありまっす。千年以上も前から湧き続けているお水は、甘くまろやかなで茶の湯にも適しているそうです。

    • 萩の名所

      萩の名所

      境内には萩がたくさん植えられていて初秋になると約500株の萩の花がシャワーのように咲き乱れます。また、ご神木の「カツラの木」はハート型をしていることから愛の木と呼ばれ、触れながら祈願すると恋が叶うと追われています♥

    • 萩まつり

      萩まつり

      別名「萩の宮」とも言われている梨木神社では 毎年9月に「萩まつり」が行われ、萩を愛でに参拝者がたくさん訪れます。萩に献詠された短冊が吊るされ、拝殿では尺八、狂言、琴や献華式などが行われます。

  • 散策に疲れたらココでひと休みしませんか?御苑の南、丸太町通りに面したkawacoffeeさん。中からは御苑の緑が真正面に見えますよ。2階は靴を脱いでくつろげる畳の間になっているのでおいしいコーヒーを飲みながらほっこりできます。

    • 本格コーヒーがいただけます☕

      本格コーヒーがいただけます☕

      「珈琲を通してお客様に新しい発見をしてほしい」という店主さんの思いの詰まったコーヒーは、芳醇でほろ苦く、ふ~っと深く息をするような心地よさを感じました。

    • 癒されます

      癒されます

      この大きな窓から光が差し込み、緑が見渡せ最高のロケーション! 最近は外国の方がけっこう多く御所を訪れるようなっていますよ。道を歩く姿をよく目にするようになりました。

    • 革➡kawa!

      革➡kawa!

      おしゃれな革製品の販売などもされているらしく、棚に魅力的なアクセサリーや靴などが並んでいました。革製品の修繕やクリーニングなど、メンテナンスもされてるそうです。

  • 廃校になった小学校を丸ごとミュージアムにしてしまったのがここ、京都国際マンガミュージアム!約350満点のマンガ資料が所蔵されていて、1970年代から現在までに発行されたマンガ50000冊を、館内の好きな所で読めるんです。館長は、作家の養老孟司氏。 3階建ての館内は、1階が少年向け、2階が少女マンガ、3階が青年向けに分けられています。ベンチで、壁にもたれて、芝生に寝転んで…今日は一日マンガ読むで~。

    • モダンな建物になってます

      モダンな建物になってます

      昭和4年に建てられた龍池小学校の校舎を、当時の佇まいはそのままにリノベーションし、ミュージアムとして蘇らせました。校長室や柱時計などがそのまま残されています。

    • 壁の高い位置までマンガで埋まってます

      壁の高い位置までマンガで埋まってます

      高いところは脚立を使って取ります。これが、壁際にずら~~っと並んでるんですよ。圧巻!!

    • こども図書室

      すりばち状になったエリアは本やマンガ読むをかっこうの場所。こちらには、乳幼児向きの絵本もいっぱい置いてあるんです。靴を脱いで安心して読めますね。

    • 火の鳥!

      火の鳥!

      2階の吹き抜け渡り廊下に突如現る火の鳥!手塚治さんのアノ火の鳥です。外からもこの鮮やかな翼が見えますよ。

    • 思い思いのスタイルで

      思い思いのスタイルで

      館内は飲食禁止ですが、外の芝生ならOK。天気のいい日はこちらでゴロンと寝転がって読みふけります。

  • マンガミュージアムから徒歩3分ほどのところにある町屋のドーナツ屋さん。親子でドーナツをモグモグしているマークがかわいいんです。 ここのお店は卵を使わず、自然酵母で作る手作りドーナツを提供してくれるお店、アレルギーや、小さなお子さんにも安心して食べさせられますよね。

    • バラエティ豊かなドーナツがラインナップ

      常時10~12種類のドーナツがスタンバイ。抹茶や丹波黒豆などの京都らしいものから、定番のプレーンやチョコなど どれも本当においしいんです! 対面方式の販売なのでオススメやこだわりを聞きながらチョイスできますよ💗

    • ひとつひとつ手作りで

      ひとつひとつ手作りで

      入るといつもいい香り。 かわいいドーナツが店内で丁寧に手作りされています。見てるのも楽しい~。

    • モグモグ♬

      モグモグ♬

      このマーク♥かわいいでしょ? 赤ちゃんとママもたくさん来られますよ。

    • イートインOK!

      イートインOK!

      町屋の雰囲気ある店内でコーヒーやジュースと共にいただけます。

    • 2つぐらいペロリです(^▽^)/

      2つぐらいペロリです(^▽^)/

      滋味豊かで軽いドーナツ。いくつでも食べられちゃいます(笑)

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TATSU-.-HINA
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