【日本100名城】司馬遼太郎「国盗り物語」の稲葉山=金華山を中心に道三と信長を偲びましょう!
岐阜【日本100名城】司馬遼太郎「国盗り物語」の稲葉山=金華山を中心に道三と信長を偲びましょう!
「美濃を制するものは天下を制す!」司馬遼太郎の「国盗り物語」を読んだ方、是非岐阜に行って稲葉山もとい金華山に登りましょう。平野の端に建つ山城としてはかなりの眺望を誇る稲葉山城=岐阜城は斎藤道三によって城としての価値を見出され、その娘婿織田信長の天下取りの足場となった重要な城です。道三はちなみに自分の子義龍(ただし実子ではない)に殺されたのですが、道三の無念を晴らし稲葉山城を落としたのはこの地を攻め続けて落とすことが出来なかった織田信秀の子信長。信長はこの地を「岐阜」「金華山」と改めて安土城を造るまでの本拠としました。 信長銅像→一楽かすず野かポン・シェルでランチ→岐阜城→お寺達→道三塚→おだまきや→開化亭で夕食→帰京ってのがバランスよいかなと思います。
とにかく天守からの眺望が異常にすごいです。長良川を中心とした濃尾平野を一望出来、天気がよければ名古屋もみることが出来ます。肥沃な土地だけに周辺から攻められることも何度もある場所なのですが、それ故この山城の価値が高かったのでしょう。織田信秀との戦い、道三と義龍の戦い、その後の義龍龍興親子と信長の戦いに加え、関ヶ原の戦いの最初の戦場になったことでも有名です。
見上げる天守
麓からみる天守は山の上にぽつんと存在しているのですが、近づいてくるに連れて迫力あるものとなります。
天守
現在の天守はコンクリート作りの博物館的なものになっています。
最上階
最上階の展望エリアです。岐阜市というか濃尾平野が一望出来ます。すごい眺めです。
斎藤道三
司馬遼太郎の「国盗り物語」では、京都から出て来た油売り道三という設定でしたが、近年発見された書状から、道三と道三の父(長井新左衛門尉)二代での仕事であったということがわかっています。国盗り物語をみると獅子奮迅のスーパースターになっているのですが、ま、そりゃそうか、なるほどですね。
織田信長
道三のライバルだった織田信秀の子、うつけの信長です。「国盗り物語」では、道三は自らの子よりも信長を見出し、娘婿にするとともに天下とりの夢を託したというように描かれています。 実際にも道三を殺した義龍の子から稲葉山城を奪い取り、岐阜と改名し道三の夢だった天下取りへと進んで行ったわけですから遺志を継いだといえるかもしれませんね。
当時の石垣
帰り道すがら信長の岐阜城の当時の石垣が沢山残っているところを通りますのでお見逃し無く。
正直たいした展示はありません。が、名城スタンプなどはこちらです。
山に登るのにはロープウェーもあります。もちろん登りは1時間、下りは30分くらいの道を歩くのも選択肢です。 夕方だと多少混むので下りは自分の足でおりても良いかもですね。
お昼を山頂で「お腹空いちゃったよ」という方には展望レストランがあります。ものすごいビューでのランチになります。
信長どて丼
岐阜市ご当地B級グルメフェスでグランプリを取ったというどて丼もあります。
あれだけ険しい金華山ですから、普段は麓に住んでいたというのも納得です。現在信長公の居宅跡は発掘調査中ですので、その模様をみることができます。ロープウェイ乗り場のすぐ近くですね。
戦国ワンダーランドのコーナーに、道三に関する展示と信長に関する展示があります。
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斉藤家の菩提寺である常在寺。道三の父・長井新左衛門尉が少年時代に京都の妙覚寺で机を並べたよしみから常在寺を訪れ、日運上人の取り計らいにより斉藤家への出入りが可能となったというように常在寺は斉藤家にとって大変重要な存在です。その後斎藤姓を名乗り戦国武将としての活躍が始まったのも常在寺のおかげともいえるでしょう。
道三、義龍の肖像画
帰蝶(濃姫)寄進の道三公肖像画と 龍興公寄進の義龍公肖像画を文化財として所蔵しています。が、普段は岐阜歴史博物館にあるそうです。
古めの碑
ちょっと読み取れませんでした。
斎藤道三や織田信長とは直接的ではないのですが、常在寺のすぐ近くにある妙照寺は、歴史好きにはたまらない竹中半兵衛の居宅跡にたてられたお寺だそうです。
斎藤道三は、実子でない子・義龍と長良川を隔てて戦いに出て破れます。実質引退していた道三でしたので兵の数も大差があって敗れるのですが、最後は城田寺に退こうとしたところを討ち取られたそうです。最初、道三の遺体は祟福寺あたりに埋葬されたそうですが、長良川の洪水の度に流され、江戸時代に常在寺の上人がこの道三塚に移して碑を建てたそうです。現在は、住宅地の一角となっていて異様ですが、実際道三の墓もあります。なんか切ない。
岐阜駅につくとまずチェックすべきは信長公の銅像です。金色に輝くその銅像は銅像としても一種異様。マントの具合といい「天下布武」の感じが出てるなぁとしびれました。
2階からみると
駅の二階デッキから見ても金色は大分目立ちます。それにしても背が高い銅像です。もっと近くに建ててくれたら良いのに。
岐阜では1、2を争う名店の「開化亭」。ヌーベルシノワの日本最高レベルの店です。食べログでも恐ろしい点を付けています。なので予約必須です。
フルタ
古田シェフご自身は最近銀座に「フルタ」という店を出されたのでいらっしゃらないかとおもいますが、それでも是非とも行ってみたいです。写真は銀座フルタですがフルタも全然取れません。
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岐阜の雰囲気あるそば屋さんです。山に登る前、もしくはくだった後、雰囲気町並みでおそばって気分合うかも!いいですね。
煮穴子ぶっかけ蕎麦
煮穴子ぶっかけ蕎麦に惹かれます。
ワッフルというか名菓「鮎」の皮というかそういうものに漉し餡を巻いたものがおだまきです。santa_dxさんが教えてくれた岐阜のソウルフードです。 岐阜城から降りて来て道三塚とかまわって小腹が空いたら是非。
実はお店の名前は!
実はお店の名前は「さかえや」さんであって「おだまきや」さんではありません。でも「おだまきや」で通用しています。
揚げおだまき
揚げないおだまきもあるのですが、衣をつけて揚げる「揚げおだまき」が実に美味しいです。 他では食べたことが無い味です。
岐阜のみそカツ屋さんです。santa_dxさんのプランでみて実際にはこちらに行きました。思ったより味が薄かったのでちょうど良かったかもです。
みそカツ
ボリュームはそれほどではありませんが十分です。味は薄味好みかも。
オムライス
子供向けのオムライスがすごいボリュームでビビりました。でも、食べきっていたのですごい。
店内
何よりもエンタメは店内です。何しろ細い。カウンターだけなのですが、後ろを通るのもやっとです。何度も謝り何度も謝られるのがこの店の空気ですね。
メニュー
Wは1.5倍、ドビはデミグラスソースだそうです。