岐阜の秘境「谷汲さん」とその周辺を探索
岐阜岐阜の秘境「谷汲さん」とその周辺を探索
岐阜で一般的に「谷汲さん」と呼ばれる山寺。正式名称は「谷汲山華厳寺」といい、西国三十三所霊場第三十三番札所。別名「満願寺」とも呼ばれ、正月の初詣はモチロンのこと、春は桜、秋は紅葉。その間にも様々なイベントが催され、多くの方に親しまれています。見てよし、歩いてよし、味わってよしの三拍子揃ったこの地域は何度訪れても新しい発見があります。
西国三十三所霊場第三十三番札所。この周辺では一番の規模がある寺院。広大な境内には戒壇巡りが体験できる本堂をはじめ様々な堂が点在し、豊川稲荷や奥の院まで満遍なくまわるとそれだけで1日必要になるでしょう。本堂でお参りしたら、建物の裏側へも回ってみてください。ちなみに頂ける御朱印は3種類でセット。「現在」「過去」「未来」を意味するそうです。 その他の写真はこちらへ→
息切れする長い石段
長い参道の先にある長い石段。この石段をクリアするといよいよ本堂に到達です。
華厳寺本堂
石段を上がり切るとそのまま本堂に。参拝後は右側から更に奥へぐるりと廻ります。戒壇巡りもあります。帰りの際は「鯉の精進落とし」を忘れずに。
本堂の後ろ側にも見所が
意外と見逃しがちな本堂の後ろ側。見応えある四天王がここにあります。
満願堂も忘れずに
本堂から左側奥から更に石段上には「満願堂」があります。ここから先には「奥の院」もありますが、時間との相談でどうぞ。
奥の院にチャレンジ
満願堂から奥の院まで山登りで往復1時間半ほど。一部フラットな部分もありますが基本的に足場が悪い急坂です。歩道脇の西国の祠を数えながらひたすら登ると行き着く先に奥の院が建っています。
ハート型がある灯籠の謎
一見ハート型に見えて可愛い灯籠ですが、実際には猪目(いのめ)型といって猪目文様というものらしいです。境内あちこちに存在するので探してみるのも楽しいかも。
境内にある豊川稲荷
愛知県豊川市にある豊川稲荷の分院。お馴染み狐様がお守りしています。
参道のお店で腹ごしらえを
1キロもあろうかという長い参道両側にはお食事処や土産店など様々なお店がずらり立ち並び、見て歩くだけで退屈しません。個人的なオススメは松屋の「椎茸丼」と三桝屋の「御用達ういろ」。
巡礼関係の方々も
西国三十三所札所の満願札所という事もあり、巡礼で訪れる方々の姿も少なくありません。参道には巡礼グッズのお店も多くあり、巡礼用品はもちろんのこと、掛け軸から額装まで何でもあります。
参道はここから始まる
車でお越しの方はこの山門をくぐって有料駐車場に入ります。個人的には左側の町営よりも右側の民営の方を利用しています。(少し安い)
節分時には鬼が出る
毎年2月の節分が近づくと山門前正面に巨大な鬼が立ちふさがります。鬼の股をくぐる事で厄除けとなると言われています。
谷汲踊
毎年2月に行われる谷汲踊。4mほどもある鮮やかな模様が施された大きな扇状の「シナイ」が一斉に舞います。
紅葉
紅葉のシーズンには参道の紅葉が一斉に色づきます。
秋の味覚
ここでは年中地域の特産品が並びます。特に秋は栗や柿、銀杏がお買い得価格で並びます。写真は干し柿用の筆柿。
御朱印は3種類でワンセット
華厳寺の御朱印は「現在」「過去」「未来」を示す3種類でワンセットになっています。こちらは「本堂」の御朱印で「現在」のを表しています。
御朱印その2
こちらは「現在」で、「満願堂」の御朱印です。
御朱印その3
そして最後に「過去」で、「笈摺堂」の御朱印です。
華厳寺山門すぐ近くにあるお店。いつも店頭で団子と川魚を焼いています。非常に入りやすい店なので、参拝後につい立ち寄ってしまいます。
つい買わずにいられない団子
店頭でじっくりと焼かれた団子は表面カリっとして中は柔らかく、素朴な味噌の味がとても美味しいのです。もはや素通りは不可能です。
深夜の甘酒がとても有り難い
ココ数年は元旦0時過ぎに参拝する習慣ができてしまい、当然真夜中の山中はとても寒いのです。そんな時開いているえのきやはまるでオアシスに見えるのです。参拝後必ず立ち寄ります。
谷汲の隠れた名物が三桝屋のういろ。能書きによると、かつて皇室に献上したことがある、らしい。一応そう書いてある。三桝屋のういろは勿論自家製手作り。タイミングが良いと出来たてのういろを手に入れることができる。まだ暖かいういろはとても美味しいですよ。
セット売りオンリーです
ホンモノの薄木で包まれたういろは基本的にセット売り。黒(黒砂糖)を基本に白と、季節によって桜が入ったりします。賞味期限が超短いですが、かといって冷蔵庫に入れると硬くなりせっかくのプルプルな風味が落ちます。
谷汲参道に数あるお店の一つで、昔から谷汲に来る度に食事している我が家ご贔屓のお店。特に秋のシーズンに食べる椎茸丼が絶品なのであります。でもね、この店に限らずだけど、この辺り一帯の店が一斉にリニューアルしたんよね。昔ながらの店内が居心地良かったのになー。そこが唯一残念なところ。
大きめの椎茸がざっくざく
椎茸のシーズンに食べる椎茸丼が最高なのです。玉子でとじた中に超厚口の椎茸がこれでもかという程入っています。これが好きで毎年食べに行きます。
地元のコンニャクおでんも最高
地元のコンニャクを贅沢に使用したおでんが美味しいのです。赤味噌味なのはあたりまえです。
よく煮込まれたどても旨い
とにかく味噌尽くし。当然どても赤味噌ですね。のんびり座敷に座って食べる時間が何とも贅沢。
いつも一番奥が指定席
松屋を利用する際は昔から毎回必ずこの席に陣取ります。裏庭が少し見えて明るくて、店内で一番居心地がいい席なんです。一見さんがここ迄奥に入るのは勇気が要るかもですが遠慮は不要です。
昔から谷汲にある特産のしいたけ園。名前と場所は以前から知っていて、てっきりしいたけ狩りだけかと思っていました。ところがある時TVの番組で食事ができると知って行ってみたのです。お店の方の話によるとTVの効果は凄まじく、今迄見たことがない数の客が押し寄せたそうです。しかし現在はすっかり落ち着いたので安心して料理を頂けます。 この他の料理写真はこちらで紹介しています→
メインは焼き椎茸でしょ
お店の名物は何と言っても肉厚巨大なしいたけ。これを特製の生姜醤油で頂きます。しいたけが好きな方に特にオススメ。
鉄板焼き定食も凄い
これだけの食材で一人前。自慢の肉厚巨大しいたけもふんだんに入っています。
ぐっさん家で紹介
たまたま見たのはこの番組。田舎に行くほど面白いお店を紹介してくれるので見逃せないのです。
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谷汲参道の中で一番名が知れた旅館ではないでしょうか。勿論宿泊もできますが、座敷の個室で食事したい時などに便利。食後にお風呂に入ることも出来ます。また、団体用に大宴会場もあり、意外とマルチに利用できる食事旅館です。食事では「梅干しの天婦羅」が印象的でした。
大浴場があります
明るく広い開放的な浴室ですが、これは男性用のみのようです。お風呂は「麦飯石」の温泉だそうで、ミネラルによる弱アルカリだそうです。とはいえ、昼間からお風呂に入れて気分良かったです。
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谷汲華厳寺の参道から真南にある温泉。駐車場も広く気軽に利用することが出来ます。参拝後に是非どうぞ。
今では別の走りやすいルートが出来てしまいましたが、かつてはこの橋が谷汲に向かう入口でした。少々分不相応な装飾が証拠ですね。今では地元の方以外はあまり利用されていません。
清流根尾川が超気持ちいい
この辺りの根尾川はすっごく冷たくて綺麗なのです。この少し下流辺りで河原で川遊びやバーベキューをよくやりました。