縮景園ってどんなところ?
様々な景勝の絶景を縮めて一つにしたような庭園
広島藩主浅野長晟(ながあきら)が1620年頃から別邸のお庭として作らせた庭園です。
縮景園という名前の由来は、様々な景勝の絶景を縮めて表現した、もしくは中国杭州の西湖を元に表現されたとも言われています。原爆によって一時は壊滅状態になりましたが、修復・復元を重ねて現在の姿となりました。
四季を通して様々なイベントが催される
代表的なのは定期的に清風館で開催されるお茶会で、桜を鑑賞しながらの茶会や七夕茶会、お月見茶会、もみじ茶会など季節に合わせてお茶会が催されています。
その他にも、8月には原爆犠牲者慰霊供養式や邦楽鑑賞会などバラエティ豊かなイベントが企画されています。
季節の花々を楽しめる
縮景園では季節によって様々な花が咲き乱れ、多くの花見客で賑わっています。春は桜などのお花見で特に賑わい、初夏は紫陽花、夏は木々の緑が映えます。さらに秋には紅葉の木が赤色に変化し、茶室とのコントラストの美しさを鑑賞できますよ。冬も運が良ければ雪景色を見ることができるかもしれません。
縮景園の見どころ
清風館
縮景園の代表的な建造物で、園のほぼ中央に位置します。数寄屋風の書院造で屋根は柿葺きになっています。通常時は内部を一般公開しておらず、お茶会などのイベント時のみ中に入れます。
明月亭
数寄屋造りで屋根は芽葺きになっている茶室です。
夕照庵
小さな茶室で、紅葉が美しい秋には素晴らしいコラボレーションを見せてくれます。
泉水亭でお抹茶をいただこう
緑豊かで落ち着きのある空間ではお抹茶セットやうどんなどがいただける軽食処になっています。園内の散歩の合間にゆったりとした時間を過ごせるスポット。
迎暉峰(げいきほう)
少し高くなっている場所から見晴らし良く園内の庭園を眺めることできます。日本の原風景を見たような気持ちに。
自然と触れ合う年中行事
縮景園では、季節の花の開花や自然の移ろいに合わせて数多くのイベントを開催しています。特徴的なのは、普段は解放されない茶室で味わえる茶会が年間を通して開催されるという点ではないでしょうか。
- 4月〜6月
観桜茶会・茶摘み・田植え など - 7月〜10月
七夕・原爆犠牲者慰霊供養式・敬老茶会・観月 など - 11月
菊花展・もみじ茶会 など - 1月〜3月
梅見茶会・桃見茶会 など
ボランティアガイドさんと一緒に回ろう
風情ある庭園に来たけどこれは一体どういうことなんだろう?と思った経験はありませんか。そんな時はボランティアガイドさんと一緒に園内を回ってみてはいかがでしょうか。縮景園のそれぞれの建物や池、花や植物の話だけでなく、広島に関することなども伺うことができますね。
縮景園の公式サイトに詳細情報がありますので、団体での利用の際などに役立てましょう。
縮景園と合わせて観光におすすめ
縮景園と合わせて観光におすすめの人気スポットには、原爆ドーム前駅から徒歩約3分のところにある原爆ドームやおりづるタワー、縮景園前駅から徒歩約1分の広島県立美術館などがあります。
原爆ドーム
原爆ドームは原爆ドーム前駅から徒歩約3分の位置にあり、縮景園からも徒歩約25分ほどで着きます。
1996(平成8)年12月、ユネスコ第20回世界遺産委員会メリダ会議で、核兵器の惨禍を伝える建築物として世界文化遺産に登録されました。
1945(昭和20)年8月6日午前8時15分。人類史上最初の原子爆弾が炸裂したのは、広島県産業奨励館から南東約160メートル、高度約600メートルのところです。爆風の圧力は1平方メートルあたり35トン、風速は440メートルという凄まじいもので、建物は爆風と熱線を浴びて大破し、 天井から火を吹いて全焼。
爆風がほとんど垂直に働いたため、本館の中心部は奇跡的に倒壊を免れたものの、館内にいた人はすべて即死しています。戦後、旧産業奨励館の残骸は、頂上の円蓋、鉄骨の形から、いつしか市民から原爆ドームと呼ばれるようになりました。
1953(昭和28)年に広島県から広島市に譲渡され、1966(昭和41)年7月には広島市議会が原爆ドームの保存を決議を行い、その後、風化が進み、国内外での善意の募金により4回の大規模な保存工事が行われました。
現在では、被爆当時の惨状を残す姿がノーモア・ヒロシマの象徴として、時代を越えて核兵器の廃絶と恒久平和の大切さを世界へ訴えるシンボルになっています。
おりづるタワー
おりづるタワーは原爆ドーム前駅から徒歩約2分の位置にあり、縮景園からも徒歩約25分ほどで着きます。
原爆ドームの東側すぐ隣に2016年オープンしたランドマークです。建築家の三分一博志がデザインを手がけたタワービルで、一般客が立ち入れる屋上フロアと、体験エリア、1階の物産店以外のエリアはオフィステナントとなっています。外観には特徴的なおりづるのイラストが施され、存在感のある建物です。
原爆ドームを望むことで広島の「過去」を知り、広がる市内の風景から「今」を感じ、これから広島で起こって行く「未来」に想いを馳せるような爽やかな空間づくりがされています。
一番の見どころとなる屋上展望台「ひろしまの丘」は従来の展望台の概念を壊すような開放的で落ち着きのある空間になっています。杉や檜の木材を使用することであたたかみある空間になると共に湿度の高い日には木々の香りを楽しむこともできます。
おりづるからインスピレーションを受けたデザインはポップで可愛らしいものとなっています。「おりづる広場」と「おりづるの壁」では、様々なインタラクティブコンテンツがあり、子供も大人も楽しめる内容となっています。
広島県立美術館
広島県立美術館は縮景園前駅から徒歩約1分の位置にあり、縮景園からも徒歩1分ほどで着きます。
広島市の中心部に位置し、緑ゆたかな国の名勝・縮景園に隣接した美術館です。市内有数の観光スポットのひとつとして、近年は外国人観光客にも人気が高まっています。ロビーや休憩室から、広島藩主・浅野家の大名庭園として築成された縮景園の四季折々の風景が楽しめます。
コレクションは総数で5,000点近くを数え、特に近代の洋画、日本画に加え、日本およびアジアの工芸が充実しています。重要文化財《伊万里色絵花卉文輪花鉢》、《厳島図屏風》をはじめ、靉光(あいみつ)、圓鍔(えんつば)勝三、平山郁夫などの「広島ゆかりの美術作品」、河井寬次郎・浜田庄司に代表される民芸作品や、中央アジアの染織・金工を含む「日本とアジアの工芸作品」、そしてサルバドール・ダリ《ヴィーナスの夢》、イサム・ノグチ《追想》などの「1920~30年代の美術作品」をテーマにした作品を収蔵しています。
年に4回程度の展示替えを通じて、所蔵作品展で紹介。また、企画展示室では、年に6本程度の特別展を行い、特別展に合わせ講演会やコンサートなどイベントも多数開催しています。
広島城
今から約400年前の戦国時代末期に誕生した広島城。1589年に豊臣秀吉の五大老の一人として知られる毛利輝元(もうりてるもと)によって築城されました。同時に城下町の建設も進められ、福島正則は、外堀や外郭の整備を進め、西国街道を町人町に引き込むなど城下町の拡充を図りました。広島は発展し、西日本最大の都市として栄えてきました。
日本百名城の一つにも数えられ、広島のシンボルである広島城。現在の天守閣は、1958年に外観を復元して再建され、内部は武家文化を中心に紹介する歴史博物館となっています。
平和記念公園
広島市の中心部にある広大な都市公園で、世界の恒久平和を願って爆心地に近いこの場所に建設されました。園内には、世界遺産に登録されている原爆ドーム、原爆投下当時の広島の様子を展示した広島平和記念資料館、原爆死没者慰霊碑、平和の願いを込めて設置された数々のモニュメントなどがあります。
2016年5月、オバマ氏が現職大統領として初めて広島を訪れました。広島観光のマストスポットとなっています。
アクセス情報
徒歩で行く場合
広島駅から徒歩で約15分
バスで行く場合
広島駅からバスで約5分(「旭町」行きバスで「縮景園入口」下車)
電車で行く場合
八丁堀から路面電車で約10分(「白島」行きで「縮景園前」下車)
駐車場料金
1時間まで360円、以降30分毎に180円
よくある質問Q&A
食べ物を持ち込んで園内で食べることは可能ですか?
可能です。近くのデパートなどでお弁当買って訪れる方も多いです。
園内を見て周る所要時間は?
1時間程度でしょう。じっくりとそれぞれの建物を見たり、食事する場合は2時間ほどでしょう。
例年の花の見頃は?
桜は3月後半から4月上旬、紫陽花は6〜7月、紅葉は11月後半から12月前半です。
基本情報
縮景園
- 【営業時間】:4月1日から9月30日は 9:00〜18:00(最終入園は30分前)
10月1日から3月31日は 9:00〜17:00(最終入園は30分前) - 【休園日】 :12月29日 〜 31日
- 【入園料】:
- 一般 260円(200円)
- 高・大学生 150円(100円)
- 小・中学生 100円(80円)
※()内は20名以上の団体料金
※小・中・高生は満20歳以上の引率者同伴の場合は無料
※その他シニア料金・障がい者料金などあり
※縮景園と広島県立美術館の共通券あり
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