佐野屋橋跡
大阪府大阪市中央区南船場4丁目4
江戸時代、京都の伏見から移住した町人の三栖清兵衛、池田屋次郎兵衛、伊丹屋平右衛門、岡田新三らが中心となって長堀川を開削した。
長堀川は東横堀川の末吉橋下流より分流し、西に向かって流れて木津川の伯楽橋下流に注いでいた。
長堀川に架かる橋の一つに数えられた佐野屋橋は、江戸時代に活躍した豪商の佐野屋弥平によって架けられたとか。
当時、佐野屋橋の周辺には石屋が密集し、各地の名石や石灯籠、石鳥居、石臼などが山積みされ、石屋浜と呼ばれていた。また西には大坂屋銅吹所、大坂屋の浜と呼ばれて長堀川東端の住友銅吹所とともに銅生産が盛んであった。
1964年、長堀川が埋め立てられ、撤去された。