西福寺
京都府京都市東山区轆轤町 大和大路東入ル西轆轤町81六道の辻角にある。西福寺は、弘法大師が地蔵堂を建て、自作の地蔵を安置したところから始まる。
壇林皇后(嵯峨天皇皇后)はたびたびこの地を参詣していた。
皇子(後の仁明天皇)の病気平癒を地蔵に祈願、回復したため、
“子育て地蔵”と呼ばれる
寺宝である【壇林皇后九想図】である。
壇林皇后は非常に心清らかで、また美貌の持ち主であった。
その死にあたって「風葬となし、その骸の変相を絵にせよ」という遺言を残した。
完成したのがこの【九想図】である。
人が死に、死骸が朽ち果て、やがて土に還る までを表した、
凄まじい絵なのである。
絵は六道参りの時期(8月上旬)の3日間だけ公開される。