永林寺
新潟県魚沼市根小屋1765
「日本のミケランジェロ」と称される彫刻家が存在していたのをご存じですか?私も新潟の旅を計画していて初めて知ったのですが、江戸彫の一流派である石川流の彫物師で「石川雲蝶(いしかわうんちょう)」と言います。30代で越後に入った雲蝶は、魚沼をはじめ、周辺各地で創作活動を開始しました。
永林寺は約500年前に創建された曹洞宗の名刹。江戸時代末期、雲蝶は当時の住職だった弁成和尚と仕事の請負の賭け勝負をしたそうです。負けてしまった雲蝶は、無償でお堂に手間ひま惜しまず作品を造り上げると言う約束をしたのだとか。ウソみたいなお話しですが、13年の年月をかけ彫工、絵画、欄間など100点もの作品を手掛けたそうです。