かにかくに碑(吉井勇 歌碑)
京都府京都市東山区元吉町祇園を愛した歌人の吉井勇氏が詠んだ一首、歌集「酒ほがひ」の一つ。
かにかくに 祇園はこひし 寐るときも 枕のしたを 水のながるる
吉井勇氏は1886年生まれ。
当時、白川の両岸には茶屋が建ち並び,建物の奥の一間は川の上に少し突き出ていたことから「枕のしたを 水のながるる」。
1945年、第二次世界大戦中に白川北側の家々は強制撤去され、周辺の茶屋「大友」も対象になった。
大友は文人や画人らと交流のあった磯田多佳の茶屋。
歌碑は吉井勇氏の古稀(70歳)の祝いとして建立。