柿本人麿碑
香川県坂出市沙弥島(流罪地2) 讃岐の狭岑(さみね)の島
今の香川県坂出市沙弥島。現在、海が埋め立てられ島ではなくなっている。
讃岐の狭岑(さみね)の島にして、石の中の死人(しにひと)を見て、柿本朝臣人麻呂の作る歌一首 并せて短歌
玉藻よし 讃岐の国は 国からか 見れども飽かぬ 神(かむ)からか ここだ貴(たふと)き 天地(あめつち) 日月(ひつき)とともに 満(た)り行かむ神の御面(みおも)と 継ぎ来たる 那珂(なか)の港ゆ 船浮けて 我が榜ぎ来れば 時つ風 雲居に吹くに 沖見れば とゐ波立ち 辺(へ)見れば 白波騒く いさなとり 海を畏(かしこ)み 行く船の 梶引き折りて (以下省略)