甘樫坐神社
奈良県高市郡明日香村豊浦626古代神事の儀式である盟神探湯(くがたち)、と呼ばれる古代の裁判
煮え湯の入った釜に手を入れ「正しき者にはヤケドなし、偽りし者はヤケドあり」という極めて荒い裁きです。
「日本書紀」によれば允恭天皇4年(415)氏姓制度の混乱を正すため、甘橿の神の前に諸氏を会して盟神探湯を行ったと伝えているそうです。
毎年4月、境内にある「立石」の前に釜を据え、嘘・偽りを正し、爽やかに暮らしたいという願いを込め、豊浦・雷大字が氏子となって「盟神探湯神事」としてその形を保存・継承しるとのこと。
「立石」と呼ばれる謎の石はこの豊浦のほかに、村内の岡・上居・立部・小原などにも残っているようです。