
ゆる~く京都歴史探訪♡テーマは”秀吉と桃山文化”
京都ゆる~く京都歴史探訪♡テーマは”秀吉と桃山文化”
京都の太閤秀吉ゆかりの地と、華やかな桃山時代の文化財を訪ねるお出かけプランです。 秀吉ゆかりの地は京都にたくさんあります。その中で見応えのある定番スポットをいくつかピックアップ。 ”秀吉と桃山文化”に関する場所だけ、素敵なお店で休憩しながらゆる~く見て回るコースにしました。 中には期間限定で公開されるところや、拝観に予約が必要なところもあります。 それをカットしても充分楽しめることと思います。 京都駅から離れている”醍醐寺”からスタート。JR山科駅で地下鉄に乗り換え、”醍醐”駅で下車。醍醐寺まで13分歩きましたが、コミュニティバスに乗ると醍醐寺門前まで行きます。 醍醐寺門前から京都駅への移動は、京阪”山科急行バス”が便利でした。 京都駅に戻ってバスで市内の豊国神社周辺、秀吉ゆかりの社寺の集まる”東山秀吉エリア”へ。 そして最後に京都駅に戻り、駅近くにある”西本願寺”を拝観しました。 国宝に指定されているものも多く、桃山美術の華やかさ、おおらかさ、ダイナミックさをたっぷり味わえる充実のコースです。
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醍醐寺は秀吉の生涯最後の華やかなイベント「醍醐の花見」の舞台です。慶長3年、秀吉は北政所、淀殿、秀頼など大勢の人々を集め盛大に花見の会を催しました。 三宝院はその時代の遺構。桃山文化の華やかさを感じることのできる貴重な歴史スポットです。 醍醐寺の境内は広く、上醍醐ゾーン、下醍醐ゾーン全部回ると1日かかります。本当は一日かけてゆっくり見て回りたいところですが、今回は秀吉ゆかりの三宝院と宝物館だけご紹介します。 まず写真の唐門に注目を…!扉いっぱいに桐と菊の紋が描かれています。桃山時代特有のおおらかさ、華やかさを感じます。
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豪華な表書院
寝殿造りと書院造のミックスされた建物です。内部は豪華な障壁画で飾られていて見応えがあります。400年以上経過してちょっと剥落しているのが残念ではありますが…。
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秀吉こだわりの庭園
桃山時代の庭園です。秀吉自ら設計したとか…。表書院の座敷に座って眺めると、天下人の気分が味わえるかも…。秀吉はこの庭ができた年の夏に亡くなっているので、庭の紅葉を見ることはなかったとか…。
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庭園の藤戸石
庭園には”藤戸石”という風格ある石が…!”天下を治めるものが持つ石”と伝えられています。加藤清正が寄進したとも、元聚楽第にあった石を清正がここに運んだとも伝えられています。
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純浄観(期間限定公開)
普段は非公開ですが、春と秋に特別公開されます。秀吉が醍醐寺で花見の宴を開催した時の槍山、花見御殿を移築したもの。貴重な「醍醐の花見」の遺構です。
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純浄観からの眺め(期間限定公開)
純浄観は一段高いところにあり、お庭の眺めがすばらしかったです。また建物内では宝物公開も…!秀吉から醍醐寺へプレゼントされた、金色に輝く抹茶茶わんと天目台が展示されていました。
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護摩堂前庭園(期間限定公開)
護摩堂前の庭園に注目を…!秀吉にちなんで、苔でひょうたんが象られています。これは秀吉時代のものではなく、「これ、秀吉さんが喜ばれるかも。」と、新しく作られたものだそうです。
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護摩堂(期間限定公開)
護摩堂は弥勒堂とも言われ、三宝院の本堂です。ご本尊は弥勒菩薩さま。鎌倉時代、1195年に完成した快慶の作です。秀吉の三宝院の復興により、ここに移されたものだそうです。
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三宝院の桜
醍醐寺は秀吉の醍醐の花見以来、桜の名所として知られています。また、桜のシーズンになると「醍醐の花見」にちなんだイベント「太閤花見行列」も開催されています。お花見の穴場スポットは、霊宝館の休憩室です。
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醍醐寺の宝物を展示しています。10万点もの仏像、絵画、文書などを収蔵し、順番に公開しています。 仏像棟も完成し、上醍醐の仏像の多くはここに収蔵されています。 秀吉ゆかりの宝物もたくさんあります。 秀吉の醍醐の花見の時、秀吉はじめ参加メンバーが歌を詠みました。それを美しい短冊に書き写した「醍醐花見短冊」は必見です。 ここの休憩室から眺める桜は最高です。
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必見…!醍醐花見短冊
金銀泥で花鳥風月を描いた短冊に、流れるような美しい文字で和歌が書かれています。秀吉をはじめ、北の政所、前田利家、淀殿の作…。桃山時代の書家、小野於通の作もあるそうです。華やかで美しく儚い、桃山の夢を感じました。
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醍醐寺の境内にあるお食事の店です。宮内庁から譲り受けたという風格のある和風建築”雨月恩賜館”と、売店を兼ねた気軽に入れるティールームがあります。
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”恩賜館”でお弁当
”雨月恩賜館”では1800円のお弁当を注文。醍醐寺名物の”醐山ゆば”のお刺身をメインに、彩り豊かなお料理がちょっとずつ盛り付けられていました。
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”ティールーム”で醐山ゆばカレー
ティールームでは飲み物付きで1000円の”醐山ゆばカレー”がオススメです。秀吉が食べたら「こりゃぁ、うみゃぁ~!」と言うかも…。お土産用のレトルトカレーもあります。
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秀吉ゆかりの社寺が集まっている”東山秀吉エリア”の中に妙法院があります。歴史ある天台宗の門跡寺院ですが、戦国時代の戦乱で荒廃。それを秀吉が復興しました。 国宝の庫裏も秀吉の建てたものです。このお寺は秀吉ゆかりの文化財も多く、非常に見応えのあるお寺ですが、普段は非公開…。 ただし毎年5月14日と春秋に期間限定で公開されます。
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見上げてごらん、庫裏の天井を…!
秀吉が大仏殿で「千僧供養」を開催した時、1000人のお坊さまの食事を用意する台所として建てたもの。高い天井を見上げると大きな木材が豪壮に組まれており、圧巻…!当時の秀吉の権力の大きさを感じます。
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華やかな大書院
大書院は秀吉ゆかりの建物ではありませんが、桃山時代~江戸初期の華やかな文化を感じるスポットです。これは後水尾天皇の中宮、東福門院の旧殿を移築したもの。華麗な障壁画で飾られています。
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龍華蔵(妙法院収蔵庫)
秀吉ゆかりの宝物が並んでいます。中でも”ポルトガル国印度副王信書”が印象的。インド、ゴアの副王から秀吉に宛てた手紙で、羊皮紙に「キリスト教の弾圧をゆるめて。」と書かれているとか…。
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”東山秀吉エリア”には、豊臣秀吉を祀る神社と秀吉のお墓があります。 秀吉は慶長3年夏に亡くなると阿弥陀ケ峰に埋葬され、壮大な社殿に祀られたそうです。 社殿は豊臣家滅亡後、徳川家により取り壊されましたが、明治になって再建されました。 写真の唐門は伏見城の遺構で、国宝。桃山時代の豪華な彫刻で飾られています。 出世、開運の隠れパワースポットとも…!
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豊国神社宝物館
宝物館には狩野内膳筆「豊国祭図」が展示されています。この宝物館は照明が薄暗かったですが、祭で熱狂的に踊る民衆の様子が生き生きと描かれていました。桃山時代の勢いを感じる傑作です。
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巨大な石垣
豊国神社周辺には道沿いに巨大な石垣があります。これは秀吉が方広寺を創建した時、配下の大名たちが献上したもの。大きな石を随分苦労して運んだようです。秀吉の権力の大きさを語っているように感じました。
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豊国廟
阿弥陀ケ峰の山頂には、秀吉のお墓があります。拝殿から樹木に囲まれた階段が続き、500段以上続く石段を登ります。「お墓まで往復20~40分かかります。暗くならないうちにお戻りください。」の札が…。
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豊国廟からの眺め
秀吉の墓にお参りして振り返ると、樹木の間から京都市街が眺められました。京の街を見おろす絶好の眺望スポットです。秀吉は今も京の街を見守っているのでしょうか…?
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真言宗智山派の総本山。”東山秀吉エリア”、妙法院の隣にあります。 秀吉は幼くして亡くした長男、鶴松の菩提を弔うため祥雲禅寺を建立しました。その祥雲禅寺が智積院の前身だそうです。 収蔵庫には祥雲禅寺にあった長谷川等伯親子による華麗な障壁画が展示されています。 写真は大書院にある障壁画のレプリカです。レプリカなので真新しく、輝くような金地に彩色も鮮やか…。秀吉が建てた当時の祥雲禅寺はこんな感じだったのでしょうね。
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秀吉ゆかりの庭園
大書院の前には池のある美しい庭園が広がっています。これも秀吉の建てた祥雲禅寺の庭を改築したもの。利休好みの庭と伝えられています。サツキ、つつじの花の咲く頃はこのお庭が一番美しく見える季節です。
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国宝の障壁画
収蔵庫には、秀吉の祥雲禅寺時代の絢爛豪華な障壁画が展示されています。長谷川等伯による”楓図”、等伯の息子久蔵による”桜図”は見事です。その他等伯のお弟子さんの作品もいろいろ…。見応えあります。
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典型的な京の町屋をリメイクした和カフェです。 お座敷には秀吉の肖像画が飾られていました。 小さな中庭も眺められ、京都の友達の家に招待されたような気分になりました。 メニューはお抹茶と和菓子、あんみつ、ぜんざいなど和スイーツが主体ですが、お赤飯ランチもあります。
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お赤飯セット
午前11時からは、お赤飯が主役のランチも登場します。”お昼の御膳、お赤飯セット”は、お赤飯にちょっとしたおかずが添えられ、デザートの和菓子も付きます。
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七條甘春堂の京都タワーサンド店です。ここでは京菓子の手作り体験教室が開かれています。 上生菓子と呼ばれる季節の和菓子作りを体験できます。 上生菓子を4点、お干菓子を1点作ります。所要時間は60分~90分、参加費は2500円+税。 予約制でWEB予約もできます。
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材料、道具が並んでいます
時間の5分前にお店に入り、手を洗います。上生菓子4点分の材料と、へら、ふきんなどの道具が並んでいました。まず、今日作るお菓子の作り方のビデオを見ます。その後、お店のスタッフさんの指導で制作スタートしました。
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作ったお菓子をお抹茶で…!
わかり易い指導のお蔭で、不器用な私も、なんとか無事にお菓子をつくることができました。4点の上生菓子のうち、1点はその場で自分で点てたお抹茶と一緒にいただきました。
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残りはお土産用に…!
季節感溢れるお菓子が立派に(?)出来上がって感激…!みんなに「ホントに自分で作ったの…?」と言われました。作るのはとても楽しかったし、素敵なお土産にもなります。超オススメ体験です。
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東本願寺が家康ゆかりのスポットに対し、西本願寺は秀吉ゆかりのスポットです。 大阪にあった本願寺は織田信長に攻撃され、10年間の激しい戦いの後、大阪から退去し和議を結びます。 後に秀吉の寄進を受けて京都に移りました。 浄土真宗本願寺派の本山で、広い境内には巨大な伽藍が並んでいます。 見どころの多い西本願寺ですが、今回のテーマが”秀吉と桃山文化”なので、”飛雲閣””書院””唐門”などをご紹介します。書院、飛雲閣の拝観は予約制ですが唐門はいつでも拝観OKです。(2017年8月より、飛雲閣と唐門は修復工事に入っています。)
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飛雲閣(予約拝観)
秀吉の建てた聚楽第の遺構と伝えられています。滴翠園という庭に面して建つ3層の楼閣。国宝です。左右非対称に作られていながら調和を感じさせる桃山期の名建築です。見学は外観のみでした。
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書院(予約拝観)
豪華絢爛な桃山文化の結晶とも言える建物です。門主さまが門徒との対面に使われたという大広間”鴻の間”は圧巻…!信長に対抗した本願寺の大きなパワーを感じました。国宝です。建物の内部も見学できました。見応え十分です。
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唐門
秀吉が建てた伏見城の遺構と伝えられる桃山時代の建築。国宝です。豪華な彫刻で飾られ、工芸品のような美しさです。この門はいつでも自由に見ることができ、写真撮影もOKでした。
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