
いにしえの文化漂う播磨町・稲美町を探検
兵庫いにしえの文化漂う播磨町・稲美町を探検
まいどまいど! 兵庫県の東南部に位置する加古郡の播磨町と稲美町っちゅうことで、電車ではJR西日本山陽本線土山駅または山陽電車本線の播磨町駅が便利。 いにしえの文化漂う播磨町・稲美町界隈では、近畿地方で最大規模と言われるJAの直売所があり、東播(東播磨)地域(播磨町・稲美町、明石市、加古川市、高砂市など)で獲れた新鮮な野菜や明石市で水揚げされた魚や加古川和牛などが加工、販売。 また、野菜を中心としたバイキング形式のレストランは特に人気で、地域で話題になっとうねん(←関西地域の方言の一つの播州弁)。 これは、いっぺん、行ってみる価値があります! さて、兵庫県では、ため池の数が全国1位ってことを皆さん、知っとってですか? 特に稲美町にある天満大池は、兵庫県下では最古にして2番目に大きいことで知られ、公園、駐車場が整備。 憩いの場として親しまれとうねん。 加古郡播磨町では、兵庫県立考古博物館という立派な博物館が開館。 兵庫県では遺跡の数が全国1位で、兵庫県内でも有数の遺跡が残る大中遺跡公園内に位置しとうねん。 大中遺跡公園は実際の遺跡を復元、展示、見学もできます! ドライブでぜひ!
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播磨町のマスコットキャラクターとして活躍する「いせきくん」と「やよいちゃん」。 大中遺跡の弥生時代の子どもたちを思い描き、名を大中遺跡からいせきくん、弥生時代からやよいちゃんと命名。 いせきくん、やよいちゃんは、古代でも、夢があって楽しく生活している様子を、見る人に語りかけるように描かれている。 背景には大中遺跡の住居、ペットのトカゲも描かれ、大中遺跡がより身近に感じるように、また古い時代からみんながなかよく生きていることを表しているという。
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いせきくんとやよいちゃん
播磨町のマスコットキャラクターとして活躍するいせきくんとやよいちゃんの後ろには、大人の男性と女性。 一家でしょうか。 こちらに笑顔で語り掛けるように、描かれている。
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JR西日本山陽本線の停車駅の一つである土山駅。 1888年、兵庫県明石市と加古川市、播磨町の境界上に開業以来、地域の駅として親しまれている。 また、付近には、弥生時代から古墳時代にかけて形成されたとされる遺跡「大中遺跡」があり、その雰囲気を想像させるような高見櫓が土山駅前に設置されている。 実際、この櫓は時計台になっていて、一時間に一度だけ音楽が流れ、櫓の中の人形が櫓の中を回転する仕組みとなっている。
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大和リーズが手掛ける商業施設「BiVi土山」。 スーパーマーケットや薬局、書店、美容室、飲食店が入居する。 駐車場、駐輪場完備。
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1923年の開業から1984年の廃線まで走っていた幻の別府鉄道土山線。 別府鉄道土山線は、現在の土山駅と別府港駅までの約4.1kmを結んでいた。 現在、廃線跡は、「であいのみち」として整備され、歩行者や自転車が往来する道へと生まれ変わった。
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野添北公園には、遊具が設置され、休憩スペースもあるため、地域の憩いの場として親しまれている。 また、付近の円満寺は平安時代、弘法大師によって開基と伝わる。 弘法大師空海が修行のため、全国を行脚。 途中、播磨の国に立ち寄り、阿閇の里の路傍に奇瑞を感じた。 その地を錫杖で突くと光明遍照と光り輝く岩が出現、この地を信仰の拠点と定めた。 後に播磨の元・ 中本山 光明遍照山無量寿院が建立。 巌光山円満寺は無量寿院の元塔頭寺院。
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2007年、遺跡数が全国1位である兵庫県の考古学の拠点として開設された。 埋蔵文化財調査部では、遺跡の発掘調査、研究と展示方法などの人材育成を行っているとか。 大中遺跡公園に隣接した参加体験型博物館として知られ、地階では様々な遺物が収蔵された収蔵庫の見学、地上階では、大中遺跡など兵庫県内で調査、発掘された研究結果が展示されている。 シンボルマークは山田崇雄のデザイン。 上下に伸びる手をイメージしており、それぞれの手が未来を掴み過去を探るという意味を持っているとか。
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ほったん
ナウマンゾウがモチーフ。 名前の由来は、博物館の仕事である遺跡の発掘(掘る)。 誕生日は紀元前2万8000年頃。 好物は、玉子焼き(明石焼き)、かつめし、イイダコ。 友達は、水鳥と土犬。 特徴は、当施設がある大中遺跡にて復元された竪穴式住居を頭に被って、水鳥埴輪を乗せている。 また、尻尾は古代の組紐。 特技は、特徴である長い鼻で遺跡を掘り当てることができ、土器を復元することができる。
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大中遺跡を中心に整備された播磨大中古代の村(大中遺跡公園)。 その一角に播磨町立郷土資料館があり、大中遺跡の出土品を保存し、展示しているほか、偉人で「新聞の父」といわれるジョセフ・ヒコや新井開削の父、今里傳兵衛を紹介、展示されている。 また、かつて、播磨町には、土山駅と別府港駅までの約4.1kmを別府鉄道が結び、廃線になった今、博物館の裏で当時、営業走行していた機関車と客車の展示と公開をしている。
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ディーゼル機関車DC302号と客車ハフ5
現在は、一般道「であいのみち」として整備された場所にはかつて、別府鉄道土山線が営業走行していた。 別府鉄道土山線とは、1923年から1984年までの間、現在の土山駅と別府港駅までの約4.1kmを結んでいた機関車と客車である。 展示されているDC302は1953年、倉敷市交通局(現在の水島臨海鉄道)の機関車として川崎車輛で製造。 その後、別府鉄道に入線し、別府港の入換用として使用された。
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先頭車の運転台
現在は、一般公開され、中を自由に見学することができる。 運転士の緊張感さながらに、先頭車からの景色を眺めてみよう。
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後続の客車も一般公開
先頭車と連結された客車のハフ5 。 1930年、神中鉄道(相模鉄道の前身)のガソリンカー・キハ10として日本車両で製造された2軸車。 その後、客車ハ10となり、三重県の三岐鉄道に譲渡された。 1959年、別府鉄道に入線し、廃止。 長らく一般公開し、展示していたが、老朽化に伴い、劣化が激しかったため、リニューアル。 新しくなった客車の車窓から、かつての景色を眺めてみよう。
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1962年、播磨中学校の生徒により発見されたとか。 住居跡、土器、鉄器、砥石、貝殻、飯蛸壺、分割鏡などが発掘。 1974年、史跡公園大中遺跡公園(愛称は「播磨大中古代の村」)として公開。 大中遺跡は、弥生時代から古墳時代にかけて形成されたとされる。
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「元祖カレー風味うどん」という看板が目立つ鄙星 ひなぼし。 昭和時代にタイムスリップしたような外観、そして、店先には井戸が置かれている。 店内に入ると、趣のある落ち着いた雰囲気が漂い、カウンター席と座敷がある。 座敷では囲炉裏のような雰囲気、そして、店内のBGMは小さなお子様から楽しめる童謡が流れていた。 定食メニューは、あっさりうどん定食、きつねうどん定食、ハイカラうどん定食など。 単品メニューは、あっさりうどん、きつねうどん、ハイカラ(天かす)うどんの他、こぶうどん、きざみうどん、わかめうどん、いなか鍋うどん、ざるうどん、かやくごはん、親子丼、他人丼、ライスカレー、味付け海苔などがある。
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元祖カレー風味うどん
今回は店先の看板にも書かれていた和風カレースープのような味わいが特徴の「元祖カレー風味うどん」で、単品と定食で定食を選んだ。 定食の場合、元祖カレー風味うどんとごはん、生卵などがあり、カレー風味の深い味わいと昔ながらの出汁のしみ込んだうどんを楽しんだ。
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稲美町のマスコットキャラクターとして活躍する「いなっち」。 2004年、稲美町制施行50周年。 2005年、マスコットキャラクター「いなっち」が誕生。 「いなっち」は、町の特産品の「米」がモチーフ。 額には町花の「コスモス」、足元にはため池がある。
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600年代、天満大池の前身、岡大池(蛸草大池)として築造。 加古郡を含む東播地方は全国で一番のため池地帯として知られ、その数は4万以上。 天満大池は、兵庫県下で最も古いため池として知られ、規模は、兵庫県下第二位である。 2010年、農林水産省のため池百選に選定された。 また、絶滅危惧種に指定されているアサザが生息。 アサザ観察会、アサザ里親プロジェクト、フォーラムなども開催されている。 また、池の中にある島には弁財天が祀られている。 他、公園では、ぶらんこ、滑り台などの遊具やバーベキューサイト、駐車場などが設置された。
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JA兵庫南の大型農産物直売所「にじいろふぁーみん」は、近畿地方では最大規模(直売所として)。 東播地域で採れた農作物や明石浦で水揚げされた地魚、肉は加古川和牛、国産豚や鶏を加工、販売している。 出荷者として登録している組合員は現在約500人。 また、隣接するレストラン「にじいろレストラン」では、バイキング形式のランチとカフェが楽しめる。 ランチは野菜が中心で、30〜40品が並ぶ。
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祭神は、天満天神、大年大神(池大明神)、市杵島姫命(弁財天)。 元は、王子権現や隣接する天満大池を神格化した池大明神を祭神としていた。 菅原道真が大宰府に向かう途中、当地に立ち寄り、休息したとか。
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大きなわらび餅と抹茶が有名なカフェ。 もちろん、店内ではランチなどを楽しむことができる。
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わらび餅
重厚な箱にぎっしり詰められているため、お持ち帰りも可能。
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わらび餅
一つ一つが大きく、弾力があり、きなこもたっぷり。
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1900年、長崎県発祥の文明堂。 もともと長崎で創業した文明堂は、中川安五郎、宮崎甚左衛門によって全国展開。 稲美工場では、製造・販売され、カステラや和菓子が主力商品。
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周囲は田畑に囲まれ自然豊かな雰囲気漂う洋食屋。 オムライスやカレーライス、ハンバーグ定食、エビフライ定食、ミンチカツ定食、ビーフカツ定食など洋食ならではの定番メニューが並ぶ中、全国的にも珍しいメニューを見つけた。 それが、かつめしである。 かつめしとは、加古川市や高砂市などで古くから地域で愛されてきたご当地グルメの一つで、気軽に楽しむことができる。 かつめしとは、洋皿に盛ったご飯の上にビフカツ(または豚カツ)を乗せ、たれ(主にドミグラスソースをベースとしたもの)をかけて、ゆでたキャベツを添えた料理。
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稲美中央公園内にある公共施設のアクアプラザと、稲美町立郷土資料館。 稲美中央公園では、草木が生い茂る自然豊かな雰囲気の中でスポーツなどを楽しむことができる。 また、アクアプラザでは、健康増進を目的としたトレーニングプールと温水プールなどがある。 稲美町立郷土資料館では、稲美町の歴史、文化の保存、公開を目的に設置され、稲美町のことが詳しく紹介されている。
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稲美町には約9万冊を数える本の貸し出しと、ビデオの視聴コーナー、そして、ホールや展示室などがある。 運営は、NPO法人ライブラリーCOSMO。 多くのボランティアスタッフによって運営されているとか。
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今も昔も緑に恵まれた自然豊かな地域で、町内には多くの公園があり、近隣から多くの観光客が訪れる。 一方で、開発が進み、工業団地では工場・社屋が目立ち、一部では住宅街が目立つが、古の時代から変わらないのが、ため池という存在。 稲美町はもともと雨量が少なく、川も少ないので、田畑に利用するために多くのため池を築造し、今も残っている。 ここではそんな稲美町の歴史を保存し、一般公開している。
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播州ぶどう園歴史の館
明治時代、田畑が広がる一方で、欧州産葡萄の栽培とワインの醸造などを目的に開設された国営の葡萄園「播州葡萄園」が設立された。 播州葡萄園は、殖産興業政策の国家プロジェクトの一つであったが、衰退。 現存する資料はほとんど残っていないとか。 ここでは、当時の関連施設の材木の一部や発掘調査で発見された遺物、写真パネルなどで「“幻の”播州葡萄園」を紹介している。
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田畑に囲まれた自然豊かな場所に位置する古民家レストラン。 その他、プリンにもこだわっているといい、お土産としてお持ち帰りとする人も多いとか。
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古民家レストラン
古民家を改築して2017年12月にオープン。 味噌と野菜にこだわったメニューをモーニング、ランチ、ディナーのそれぞれで楽しむことができる。
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インスタ映え
最近、巷でブームとなっている、いわゆる「インスタ映え」にもこだわっているといい、色とりどりの野菜や定食メニューが並ぶ。
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稲空ランチ、月替わりランチ
今回は、稲空ランチ、月替わりランチを選んだ。 ご飯は玄米か雑穀米のどちらかを選択できるといい、雑穀米とした。 最初に運び込まれてきたのは、地元の食材を生かしたという色彩豊かな本日の野菜。 稲空ランチでは、特製やわらかローストポーク、小鉢5種、味噌汁、食前酒。
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その他にも
単品も注文することができる。
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月替わり
月替わりでは、ハンバーグがメイン。
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お口直し
ランチを注文すると最後にはお口直しとして甘味が登場する。
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毎年、桜が満開を迎える時期になると花見客で賑わう。 公園内には約700本に及ぶ多くの桜が植えられていて、散歩道が整備されている。 その他、遊具やトイレ、駐車場、そして、学問の神様として知られる草谷神社にも近い。
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さくらの森公園
休日になると多くの花見客で賑わう公園も、平日は花見客も少なく、ほぼ独り占め。 あなただけの特別な時間をお過ごしください。
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