
ちょっとDeep台湾 北の港街・基隆を新発見、のんびり1日散歩
海外ちょっとDeep台湾 北の港街・基隆を新発見、のんびり1日散歩
基隆は高雄港に続く台湾第2の港がある港街。 沈降地形で平地が少なく、「財布を忘れても傘は忘れるな」と言われるほど、「雨が多く降る街」でもありました。(今は昔ほど降らなくなりました。) 基隆は以前「雞籠」と呼ばれ原住民が暮らす所でしたが、約400年前にスペイン人が社寮島(基隆和平島)に上陸、間もなくしてがオランダ人が社寮島を占領した。という歴史もあり、18世紀に入ると漢人の移住が増え、19世紀中ごろより金、石炭の産出や鉄道の建設などが始まり大きく発展していきました。 1886年貿易港として正式に開港した基隆港は、日本統治時代に大規模な築港工事が行われ、その後もふ頭整備の増設などが行われ、今日では商用、軍用及び小規模ながら漁港をも兼ね備える港湾となっています。 そんな基隆港周辺にはいろいろな見どころがたくさん。 1日、ゆっくりのんびり散歩しながら基隆を知るコース!新スポットもご紹介いたします。
このプランの行程
4分
バス 約15分
陽明海洋文化芸術館の横にあるバス停、「基隆市公車總站」より101、102、103、104などで「中正区行政大楼」もしくは「海門天険」まで乗ります。下車して徒歩2分で到着。
清仏戦争と太平輪遇難記念碑のある公園です。 興味がお有りの方はどうぞ。
2分
11:00開館です。早く行き過ぎない様にご注意下さい!
2分
バス 約10分
「中正区行政大楼」のバス停から、101、102、103、104などで「柯達飯店」もしくは「市政府」まで乗ります。下車して徒歩約2分で到着です。
話題になった歴史建築で、台湾でしか食べられないスイートピザを!
16分
鳥居の様な牌楼のある所から階段を登るルートなら徒歩約10分で行けます。登り坂なのでゆっくりどうぞ。
白い観音像と2匹の金獅子は大変迫力があります!
23分
登って来た道を戻るルートなら徒歩約15分で行けます。
4分
基隆港が目の前!
1分
1分
かわいいコーヒーアートに癒されます。
11分
基隆の新スポット。高台にある廃校の校舎を再利用した書店。カフェもあるので基隆港を眺めながらのひとときを。
1分
ランドマークのキールンサインがこんな近くに!
20分
基隆の台所「廟口夜市」で地元めしをいただきます!
3分
基隆のお土産も忘れないように。
10分
区切り
ここは中正公園から徒歩約15分で行けます。 ここはバスの本数が少なく少々不便な所ですので、時間がある時、興味ある方、体力に余裕のある方におすすめです。 散策後、徒歩で基隆市内まで行く場合は約30かかります。
このプランのスポット一覧
-
台湾の最初の鉄道は基隆から台北間の約29キロで1891年に開通、基隆駅は約130年前に「鷄龍火車碼頭」という名称で開業しました。 北の玄関口である基隆駅は、基隆港からほど近い所のあり、台湾鉄道縦貫線の起点駅でもあるんです。 基隆の旅はここから始めます。
-
国光客運(バス)基隆ターミナル
台北からであれば電車のほかにバスでも移動できます。 国光客運の基隆バスターミナルは、基隆駅の隣にあり大変便利です。
-
-
「陽明」は台湾を代表するコンテナ船運送海運会社で、前身企業の創立から数えると約150年の歴史があります。 その陽明海運は、海洋文化を皆さんに知ってもらおうと約110年の歴史ある建築に、この「陽明海洋文化芸術館」を2005年にオープンしました。 基隆の港、歴史、コンテナ船などについて、いろいろ知ることが出来ます。 要入場料、要予約。月曜休館。
-
陽明海洋文化藝術館外観
日本時代は日本郵船株式会社基隆出張所として建てられたもの。 以前は、建物の角の上に筒状の塔がありましたが、空襲を受け破損しなくなってしまいました。
-
建物の模型
館内に展示されている、1915年造られた当時の建築の模型。 この模型には筒状の塔が再現されています
-
操縦室シュミレーション
展示のほかにも、船の操縦室シュミレーションもあります。 ここは、子供たちにも人気の場所で、横に準備してある操縦士や船員のコスチュームを着て記念写真をパチリ。
-
-
ベトナム領有をめぐり清(今の中国)とフランスの間で、1884年に勃発した清仏戦争で犠牲となった將軍や兵士を記念するために造られた記念公園で、敷地内には記念碑が建てられ、隅にお墓もありひっそりとその歴史を残しています。
-
太平輪遇難旅客紀念碑
1949年1月に起こった太平輪沈没事故を記念して建られた記念碑。 上海から出発した客船「太平輪」が、夜間外出禁止令の取締りを避けるために航海灯を消して基隆港へ向かう途中、浙江省舟山市白節山付近で、基隆港からの貨物船「建元輪」と衝突、両船とも沈没し1000名以上の方が犠牲になりました。
-
-
この建物は1931年に建てられたもので、建てられた当初は「基隆乗合自動車株式会社」の代表「流水伊之助氏」の自宅でした。 ここからほど近い所に「基隆要塞司令部」があり、司令官邸も造られていましたが、空襲で一部が破損してしまっていたため、戦後国民政府が接収した後、この建物を「要塞司令官邸」として利用するようになりました。 その後、解体の計画がありましたが、歴史関係者の働きにより解体を免れ、歴史建築として開放されました。 月曜日休館。 (※ 誠品書店による期間限定での開放。2021年12月時点)
-
要塞司令官邸外観
少し高い所に建てられた純和風の木造建築。 前を通る人も足を止めて写真を撮っていました。
-
要塞司令官邸内部の展示
展示の中にここ付近ので観光名所の案内があります。 一緒に観光出来ますね!
-
要塞司令官邸内部
純和風の畳のお部屋、まるで日本にいるかのようですね。 ここのスペースはたまにイベント等が行われています。
-
-
1930年前後に建築された基隆要塞司令部の宿舎群だった所。 現在は1戸のみ残っていてリノベーションされ開放されています。 今は埋め立てられ「基隆港コンテナふ頭」になっていますが、以前は宿舎群の目の前には海水浴場があったそうです。 月曜日休館。 (※ 誠品書店による期間限定での開放。2021年12月時点)
-
旧基隆要塞司令部校官宿舎内部
以前のお風呂場と台所の後。 ここは復元せずに見えているレンガなど、家の造りについての説明等があります。
-
旧基隆要塞司令部校官宿舎内部
畳のお部屋は書籍や記念品売り場になっています。
-
園内にある建築の土台跡
お隣は家の土台だけが残っています。 なかなか見れないものなので「家の土台はこのようになっているのか」と勉強になりました。
-
-
日本統治時代、岸田首相の曾祖父である「岸田幾太郎氏」が呉服店(岸田呉服店)を経営していたという建物。 岸田首相が、自民党総裁に選出された際、台湾でも大変な話題となりました。 建物の保存状態は良く、現在は1階部分はベーカリー、2階部分はイタリアンレストランになっています。
-
タロイモペーストと小豆のピザ
台湾のスイーツなどでよく使用されているタロイモペーストと小豆を使って焼いたピザ。 チーズもたっぷりかかっていますが、味は甘いのでデザート感覚でいただくといいかも。
-
基隆老街(基隆の銀座)
イタリアンレストランのお隣にあるこの建物は以前は「岸田喫茶部」でしたが、今は空き家になっているようです。 この建物がある「義二路」は、日本時代は「義重町」という所にあたるエリアで「基隆の銀座」と呼ばれていました。 今も、この建物以外にも、その時代に建てられた建築をところどころで見る事ができます。
-
日本時代の基隆地図(写し)
路地の入り口に貼ってある日本時代の基隆地図(写し)。 基隆の銀座と呼ばれていた時の様子を垣間見る事ができます。 先ほどご紹介をした「岸田呉服店」の文字もありますね。
-
- アプリで地図を見る
-
基隆のランドマークである白色の大観音像の高さは約22.5メートルで、前には2匹の大きな金獅子があり、その光景は大変迫力があります。 公園広場からは基隆市内、基隆港を眺めることが出来ますよ。
-
中正公園の牌楼
中正公園へは、信二路にあるこの鳥居のような牌楼という門から徒歩で行くことが出来ます。 階段や坂道を登り10~15分で行けます。 途中、「基隆忠烈祠(旧基隆神社)」には日本時代の狛犬があったり、旧暦7月に基隆中元祭が行われる「主普壇」という建物がありますので、それらも見ながら行くといいですよ。
-
大佛禪寺大門
公園内には大佛禪寺があり、このお寺の門をくぐるとすぐに満面の笑みを浮かべた金色の弥勒菩薩さまがお座りになっています。
-
-
1840年にイギリス軍の侵入を防ぐために二沙湾山に造られた要塞の跡で、中正公園より徒歩約10分の場所にあります。1842年のアヘン戦争ではイギリス軍から、1884年の清仏戦争ではフランス軍からの砲撃を受け大破しますが、1885年に初代台湾巡撫の劉銘伝により再建されました。
-
海門天険
二沙湾砲台の正門は中国の城門を真似て造られ、門には「海門天険」という文字が刻まれています。 そのため、二沙湾砲台跡は「海門天険」とも呼ばれています。
-
砲台跡
レプリカではありますが、砲台もあります。 その横には火薬庫跡などもあり、当時の様子を想像することが出来ます。
-
陣営跡
海門天険の門をくぐるとすぐに陣営跡があり、建物の基礎だった部分が残されています。
-
-
約20年前に地下駐車場として整備されたエリアで、バスの乗換の主要バス停や廟口夜市などにも近く、多くの人が集まる場所となりました。 そのため、徐々に衛生、環境面が問題視されるようになり、基隆市政府は2016年に再開発計画が始動、2018年に明るく基隆港の景色も楽しめるショッピングモールとして生まれ変わりました。 屋上には写真のような文字アートのベンチもありインスタスポットにもなっています。
-
1階基隆ビジターサービスセンター
1階にあるサービスセンター。 旅行の情報を収集することが出来ます。 基隆市内観光地図などご参考くださいね。
-
館内案内版
館内にはレストランやアパレルメーカーのお店が入っています。 レストランは日本食がほとんどなんです。
-
基隆東岸商場 E-Squareからの景色
目の前は基隆港で、向かいは虎仔山。 山の中腹にランドマークの「キールンサイン」が見えます。
-
基隆港東岸国際ターミナル
基隆港東岸国際ターミナルもすぐそこです。 この日はクルーズ客船も停泊していました。 東岸国際ターミナルビルは、近年リニューアルされ、クルーズ客船受け入れの環境がさらに良くなりました。
-
-
基隆港を一番近くで見ることが出来る公園で、目の前はすぐ海です。 写真には写っていませんが「KEELUNG」のアートな大型文字がベンチになっていて、LEDがはめ込まれているので夜はいろいろな色を放ちますよ。 地元の人も夕涼みに来る憩いのスポットです。
-
海洋広場からの眺め
基港の西も東も見ることが出来ます。 また、この空をたくさんの黒鳶が舞うため、その姿を写真に収めようとカメラを持った方も多いところです。 夕刻の散歩はすずしくていいですよ。
-
海洋広場からのキールンサイン
ここからも基隆のランドマークが見えます。 夕刻に来ると、点燈されたキーロンサインをばっちり撮影することが出来ます。
-
-
基隆は以前天災が多かったため災難除けのために1887年に創建された基隆護国城隍廟。 基隆海洋広場の目の前にあり、基隆三大廟の一つでもあります。 日本時代基隆港は重要な軍港で、造船も行っていたためここも空襲に遭いましたが、ご神体はその戦火を免れ、廟も戦後まもなく再建、後殿などが増築され今日に至っています。
-
基隆護国城隍廟
城隍神は城市を守る神様で、130年以上港街基隆とここに住む人たちを見守っています。 後殿には城隍夫人も祀られてますよ。
-
- アプリで地図を見る
-
基隆城隍廟のすぐ近くにあるカフェ☕️ ゆる〜いコーヒーアートが大変人気のお店。 写真はアイスティー。ひつじさんが可愛く微笑んでいます。 絵柄はいろいろあるので、今日は何が出て来るか楽しみです♪♪
-
店内
お店は2階にありこじんまりとした店内。 窓際に座ると基隆港が少しですが見えますよ。
-
コーヒーアート
これはホットコーヒー。宇宙が描かれています。 かわいい絵柄に癒され、ほっとするひとときを過ごす事ができますよ!
-
ワッフル
小腹が空いたらワッフルなどのスイーツも。 お散歩の休憩にはちょうどいい量ですね。
-
外観
外から見るとあまり目立たないお店ですが、是非立ち寄ってみて下さいね。☕️
-
-
台湾の書店「青鳥 Bleu&Book」が、2017年廃校の基隆市太平小学校に開設した書店。 基隆市長が廃校になったスペースを基隆の文化、情報のプラットホームにするために計画し、2021年10月にオープンしたもので新しいスポットになると期待されています。 港からすぐの虎仔山の中腹にあるのでここからの景色は最高です。 月・火曜日休館。
-
外観
小学校の建物をリノベーション、外観は白くお色直しされています。 廃校した後も、また多くの人が集まる場所になり良かったですね。
-
コーヒーショップ
書店の中にはコーヒーショップもあります。 建物の3階は展望スペースになっているので、景色を眺めながら寛ぐ事も出来ますよ。
-
館内
小学校をイメージしデザインされた館内には、以前使用していた勉強机と椅子があります。 なんだか昔を思い出し懐かしい雰囲気です。
-
登り口
基隆駅のからほど近い虎仔山の中腹にある太平青鳥と基隆地標(キールンサイン)へ続く道の登り口。 登り口は基隆駅の裏手にあり、坂と階段の小道を約10分登った所にあります。
-
-
小高い山の中腹にあり夜はカラフルに光る基隆のトレードマークであるキールンサイン。 基隆港から眺める事ができ、多くの人が記念撮影を撮るスポットなのですが、実はここへ徒歩で登って間近に見る事も出来るのです。 近くで見ると大きく迫力があります! ここ高台からの基隆市内の眺めも素晴らしいですよ!
-
前に広がる眺め
目の前は基隆港、全体を見降ろせます。 この日はちょうどクルーズ客船が停泊していました。 ダイナミックな光景を望遠を使ってパチリ!
-
基隆地標(キールンサイン)
ここにはベンチも設置されているんです。 座ってゆったり基隆港を眺めることが出来ますよ!
-
夜のキールンサイン
夜はこの様になり、いろんな色に変わるのを間近で見る事ができますよ。 やっぱり下から見るのとは感じが違いますね。
-
-
基隆市民の台所である基隆廟口の屋台街と廟口夜市。 屋台街はお昼前くらいから、夜市は夕方から、台湾式軽食や、アイスクリーム、フルーツジュースなどのお店が軒を連ね、毎日多くの人で賑わっています。 お腹が空いたらここで多種多様な地元飯を味わってみて下さいね!
-
奠濟宮
基隆廟口の「廟」はこの「奠濟宮」のこと。 場所は屋台街の中間の所にあり、約150年前に造られた基隆三大廟の一つでもあります。 「基隆廟口夜市」は、参拝で多くの人が集まる「奠濟宮」の付近に、1900年初めごろより露店街が形成されたのが始まりと言われています。
-
基隆廟口
基隆廟口の屋台街はお昼前から営業していて、昼食をここで取ることも出来ます。 屋台には番号が書いてあるのでわかりやすいですよ。 週末にはお子様連れのご家族も多く大変賑やかです。
-
栄養サンドイッチ
揚げパンにきゅうりやトマト、茹で卵、ハムが挟んであるもので、廟口で有名な屋台。 その安さとおいしさにいつも列が出来ています。
-
天ぷら(台湾式さつま揚げ)
日本で言うさつま揚げのお店で、ここも廟口で有名なストリートフードのお店。 揚げたて、アツアツで癖になってしまうお味です。 冷えても美味しいので、テイクアウトする人も多いですよ。
-
-
品質第一、衛生第一、信用第一をモットーに、伝統的お菓子を作り続けている連珍。 開業100年以上たった今、地元の人から愛されるだけでなく、台北をはじめ市外からも買いに来る人気のお店です。 地元の人からはタロイモペーストのお団子が大変人気です。
-
フルーツケーキ
台湾のお土産の定番パイナップルケーキを始め、フルーツケーキの盛り合わせなども人気です。
-
逗果子
ここで有名なお菓子は「逗果子」。 クラッカーを砕き、溶かしたマシュマロで干しクランベリー、マカダミアナッツをつなげたもの。 お土産にもいいですね。
-
- アプリで地図を見る