
横須賀で海を眺めながら…潮風にちぎれたパンを口に運ぶ幸せ
神奈川横須賀で海を眺めながら…潮風にちぎれたパンを口に運ぶ幸せ
横須賀…戦前は帝国海軍、戦後は駐日アメリカ海軍、それぞれの拠点として歴史を刻んできた巨大な軍港です。 最近では昔ほどの隆盛ぶりは影を潜めましたが、それでも歴史を感じさせる風景が街のあちこちに残ってます。 春の息吹と潮騒のささやきと美味しいパンを体感しに、ミナトヨコスカへ行ってみませんか?
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2017年2月17日のNHK「ドキュメント72時間」で密着していたのは、ここ。 2001(平成13)年にオープンしたフランス庭園様式の公園です。 その名は日本の近代化に貢献したフランス海軍の技師フランソワ・レオンス・ヴェルニーに由来します。 それ以前は臨海公園という、ごく普通の名前でした。 公園からは横須賀本港が一望できます。 右手は米海軍基地、左手が海上自衛隊地方総監部です。
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JR横須賀駅
ヴェルニー公園はJR横須賀駅と隣接しているので、アクセスは横須賀線を使うと便利です。 ただし今回は諸般の事情(後述)から京急線を利用しました。
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近代日本のルーツ「横須賀製鉄所」
江戸幕府の勘定奉行、小栗上野介忠順(おぐりこうづけのすけただまさ)は幕末、仏政府に近代化の支援を仰ぎました。 そこで派遣されたのがヴェルニー。 日本初の近代的な総合工場の建設を指導し、1871(明治4)年に「横須賀製鉄所」は完成しました。 公園の対岸に見える米海軍のドック群が、その跡地です。
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ヴェルニー記念館
横須賀駅から向かって公園の入口左手にある小さな記念館。 急傾斜の屋根と石の壁で構築された外観は、ヴェルニーの故郷である仏ブルターニュ地方の住宅の特徴を取り入れているそう。 館内には横須賀製鉄所や近代歴史遺産を紹介する映像、体験学習装置、蒸気で動くスチームハンマーの模型などが展示されてます。 ちなみに入場料は無料ですよ!
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国指定重要文化財「スチームハンマー」
ヴェルニー記念館は幕末に横須賀製鉄所へ輸入された国指定重要文化財「スチームハンマー」を保存・展示するため建てられました。 スチームハンマーとは鉄を蒸気の圧力で鍛造するための工作機械のことです。 保存されているのはプレス容量が0.5トンと3トンの2台。 1865(慶応元)年にオランダで製作され、翌年に輸入されました。 日本国内に現存するスチームハンマーとしては最古クラスの代物です。
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軍港とバラを一望できる珍しい公園
園内にはフランス式の花壇や噴水、洋風の四阿(あずまや)などの施設が整備されてます。 幾何学的にデザインされた花壇にはフランスの品種を中心とした100品種、約2000本の薔薇が植栽されてます。 春は5月中旬ごろから、秋は10月中旬ごろから、それぞれ見頃を迎えます。
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逸見波止場衛門跡
噴水のある場所への入り口に向き合って立つ、野球帽をかぶったような古びた門柱。 旧横須賀軍港逸見門の衛兵詰所で、明治末期から大正初期にかけて建てられたと目されています。 屋根は銅板葺き、本体は八角形の鉄筋コンクリート造り、外壁はタイル張りです。
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YOKOSUKA軍港めぐり
横須賀港は米海軍と海上自衛隊の双方が拠点を置く軍港。 そこに停泊する艦船を間近で見られる「軍港めぐり」クルーズが運航されてます。 所要時間は約45分。 米軍艦と自衛艦の両方を一度に見られるクルーズは日本でここだけ。 公園の東に隣接するショッパーズプラザ横須賀1階にある汐入ターミナルから発着しています。
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京急汐入駅
今回アクセスに利用したのはJR横須賀駅ではなく、京急汐入駅。 ショッパーズプラザ横須賀、横須賀芸術劇場、メルキュールホテル横須賀など主要施設が立ち並ぶ「ベイスクエアよこすか」に接しています。 ですが、各駅停車しか止まりません。 なのになぜ、わざわざ汐入駅を利用したのか?
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よこすかグルメきっぷ(廃止)
それは京急「よこすかグルメきっぷ」を利用したからです! このきっぷは次の3点セット。 横須賀フリーエリアまでの往復乗車券 + フリーエリア内の電車&バスの乗り放題チケット + 「ヨコスカネイビーバーガー」か「よこすか海軍カレー」が選べる食事券 品川から利用しても2030円。 ハンバーガーもカレーも1000円前後するので、これはオトクです。
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よこすか満喫きっぷ
よこすかグルメきっぷは現在「よこすか満喫きっぷ」に生まれ変わりました。乗車券・乗り放題チケット、食べる券に加えて、遊ぶ券の3枚セットでお得に楽しめます。
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ヴェルニー公園内にあるカフェレストラン。 テラス席もあって、天気のいい日には港を真近に眺めながら食事を楽しめます。 ビーフシチューや仏ブルターニュ地方の郷土料理「ガレット」など幅広いメニュー。 もちろん「よこすか海軍カレー」も「ヨコスカネイビーバーガー」もありますよ! というわけで「よこすかグルメきっぷ」のグルメ食事券で「ヨコスカネイビーバーガー」を賞味してみました。 食事券を使える店は他にも多数あるので、ウェブサイトやパンフレットをご参照ください。
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「ヨコスカネイビーバーガー」はトモダチの証!?
軍港とハンバーガーのコンビといえば長崎の佐世保バーガーがお馴染み。 横須賀の「ネイビーバーガー」は、これに対抗したわけではありません。 2008年、米海軍基地が友好の証として伝統的なハンバーガーのレシピを公開。 これをもとに「よこすか海軍カレー」と並ぶご当地グルメを目指して開発されたメニューなのです。 ここ「コルセール」以外にも基地周辺の12店舗で販売してますよ!
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「ヨコスカネイビーバーガー」の特徴とは?
米海軍のハンバーガーは20世紀初頭、24時間交代で勤務する見張り要員の食事として提供されました。 各艦船の料理人は趣向を凝らして味を競い、独特な特色を持った軍隊食として発展してきました。 赤身中心の100%ビーフを用い、肉本来の味を損なわぬようシンプルに焼き上げ、ステーキをパンではさんだような巨大さが特徴。 玉ねぎやトマトを乗せ、ケチャップやマスタードで好みに味付けする本場の伝統的なスタイルです。
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京急汐入駅の改札を出て、港と反対側に向かい、最初の角にある小さなパン屋さん。 しかし、ここには2つの名物パンがあります。 「よこすか海軍カレーパン」と「ドブ板あんぱん」。 コンビニでコーヒーでも買って、一緒にヴェルニー公園へ持って行きませんか? ただし、公園でパンを長いこと手に持ち続けていると、ハトやトンビが強奪しに突撃してくるのでご用心!
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よこすか海軍カレーパン
他のパン屋でも「よこすか海軍カレーパン」は販売してるのですが。 ここのカレーパンの特徴は中の具にカレーと一緒に福神漬けが入っていること。 文字通り「一味違う」カレーパンです。
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ドブ板あんぱん
横須賀の目抜き通りは「どぶ板通り」ですが、なぜか商品名は「ドブ板あんぱん」。 特徴は中にクリームチーズが入っていること。 こしあん(日本)+クリームチーズ(アメリカ)と、外皮に胡桃を乗せることで、どぶ板をイメージしているそうです。
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その「どぶ板通り」は「ベイスクエアよこすか」の裏手から米海軍基地にかけての商店街。 本当の地名は「本町」というのですが、今では「どぶ板通り」のほうが有名になりました。 一帯は明治時代から帝国海軍お膝下の繁華街として栄えていたのですが。 当時、通りの真ん中をドブ川が流れていて、これが人や車の通行の邪魔に。 そこで海軍から分厚い鉄板を貰ってフタをしたので「どぶ板通り」と呼ばれるようになったのだそうです。 もちろん現在ではドブも鉄板も撤去され、影も形もありません。
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日本でも珍しい「米ドルが使える商店街」
第二次世界大戦後は横須賀に駐留した米海軍の街として繁栄してきました。 そのせいで沿道には米兵相手のバーやクラブが軒を連ねています。 また、米兵相手の肖像画店や土産物店など店舗の種類はバラエティに富んでいます。 こうした日米の雰囲気がミクスチャーされた独特な佇まいが目当ての観光客も多いとか。 ちなみに店先に「ドル街(まち)横須賀」という看板が出ている店では米ドルも使用OKです!
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有名人の手形レリーフが数多く埋め込まれています!
場所はベイスクエアよこすか裏手に立つ案内板に記されてます。 やはりジャズマンなど音楽家が多いですね。 また、横浜DeNAの2軍が横須賀に本拠地を置いているのでプロ野球選手も。 個人的な嗜好でピックアップしてみると… 宇崎竜童(アンタあのコの何なのさ?) 阿木燿子(これっきり〜ですか〜?) 石立鉄男(チーボー!) 佐々木主浩(大魔神) 谷繁元信(中日元監督) 他にも一杯あるので現地でゼヒ確認をば!
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横須賀といえばヨコスカジャンパー…略して「スカジャン」!
サテンとベッチンの生地で出来たジャンパー。 背中に鷹や虎、龍などの刺繍が大きく施されているのが特徴です。 生まれたのは戦後間もない頃。 起源はパラシュートの生地で作ったジャケットに刺繍した説と、米兵の野球ジャンパーに東洋風の刺繍を入れた説があります。 元は全国の駐日米軍基地で米兵のお土産用に売られてましたが、最後まで残ったのが横須賀だったとか。 通りには専門店が何軒もあるので選ぶのに迷うかも!?
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旧日本海軍のレシピをもとに「海軍カレー」の再現に尽力し、横須賀を代表するご当地グルメに育て上げた「よこすか海軍カレー館」が、建物の老朽化を理由に平成29(2017)年8月27日を以って閉店いたしました。 現在、市内42店舗が「よこすか海軍カレー」提供の認定を受けているので、こたびの閉店によって海軍カレーが即座に食べられなくなる…というわけではありませんが。 オリジナルを開発した元祖の店が消えてしまうのは、なかなか寂しいものがありますね。
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閉店しちゃいますが、「海軍カレー」の再現と横須賀名物として普及への功績を顕彰して…ここに残します!
どぶ板通りには海軍カレーとネイビーバーガーを食べられる店が数多くあります。 ハンバーガーは既に食べたので、今度は「よこすか海軍カレー館」でカレーを賞味しました。 「よこすか海軍カレー」は活魚料理の店「魚藍亭」の女将が市から依頼を受け、再現したのが始まり。 やがて、いつでも食べられるよう魚藍亭の隣に専門店を設けました。 なので、ここが「よこすか海軍カレー」の元祖と言われる由縁です。
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カレーのルーツはイギリス海軍から帝国海軍に伝わったレシピ
1908(明治41)年発行の「海軍割烹術参考書」に記載された「カレイライス」のレシピを再現したのが「よこすか海軍カレー」です。 なにぶん大昔のカレーだけにルーが汁っぽく、ラード(豚脂)ではなくヘット(牛脂)を用いるせいかアッサリした味わいが特徴。 このレシピの原則に忠実な店のカレーだけが「よこすか海軍カレー」として認定されます。 なお、提供の際は必ずサラダと牛乳を添えることがルールになってます。
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よこすか海軍カレーは閉店してしまいましたが、昨年新たにオープンした魚藍亭で、以前と同じ海軍カレーを楽しむことができるようになりました。
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「日本の都市公園100選」「日本の歴史公園100選」にも選ばれている横須賀を代表する公園。 ミシュランの旅行ガイドブック「グィド・ヴェール ジャポン」にも掲載されています。 ネーミングの由来は日本海海戦で活躍した戦艦「三笠」が保存されていることから。 中央広場には三笠と、東郷平八郎元帥の彫像。 その先の海側に広がるのは「水と光と音」をテーマにした公園。 更にその先の海上には東京湾唯一の無人島「猿島」が浮かびます。 丸一日居続けても飽きることのない公園です。
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記念艦「三笠」
「三笠」は1902(明治35)年3月、英国ヴィッカース造船所にて竣工した戦艦です。 翌年12月に連合艦隊へ編入されて旗艦となり、日露戦争に従軍します。 1905(明治38)年、世界最強と謳われたロシア海軍バルチック艦隊を、東郷元帥率いる連合艦隊は日本海海戦で撃退。 日本を勝利に導く立役者となりました。 まさに司馬遼太郎の「坂の上の雲」ですねぇ。
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世界三大記念艦
1926(大正15)年、三笠は記念艦として現在地への保存が決まります。 ところが敗戦で米ソが三笠の解体を強硬に要求。 しかも払い下げを受けた民間企業が上甲板構造物のほとんどを撤去し、一時は廃墟同然に。 その姿に心を痛めた財界や旧海軍の面々が三笠保存会を結成。 1961(昭和36)年5月、撤去前の姿に復元されました。 ちなみに「三大記念艦」とは三笠と英ヴィクトリー、米コンスティチューションです。
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艦内装備には建造当時の箇所も!
甲板の木材、長官公室や士官室などの調度品、扉やネジなどの一部装備は建造当時のままだそう。 こうした部分を探して回るのも楽しみの一つです。
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せせらぎの音と潮風の香りがパンの隠し味!?
三笠から海側へ進むと、港に面する広大なスペースに「水と光と音」をテーマにした公園が整備されています。 コンピューターが音楽に合わせて水の動きをコントロールする噴水。 高さ7メートル×幅55メートルの壁一面から水が流れ落ちる壁泉。 そして海に突き出した角にそびえる高さ18メートルのステンレス製モニュメント。 野外ステージもあり折々にイベントも開催されてます。
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「水と光と音」のページェント
音楽噴水池は夜になるとライトアップ! 音楽と噴水のコンビネーションに光の演出が加わります。
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猿島へは隣接する波止場から
東京湾唯一の無人島「猿島」と結ぶ航路が、記念艦三笠の隣にある波止場から発着しています。 乗船時間約10分で渡れますよ!
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猿島とは?
猿島は戦前、東京湾を守る「要塞の島」で、一般人の立ち入りが禁止されていました。 そのせいか戦後まで歴史遺産や自然が残され、2015(平成27)年には「国史跡」に指定。 現在では歴史遺産の散策はもちろんバーベキューや釣り、夏には海水浴まで楽しめます。 京急横須賀中央駅から徒歩と船で約30分と気軽に行けるプチ「アイランドリゾート」なのです。
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YYポート横須賀2階の「横須賀海軍カレー本舗」では10種類以上のカレーを提供しています。 内装は戦艦三笠の士官室をイメージし、BGMは当時の艦内で軍楽隊が演奏していたというポルカやワルツ。 カレー以外にも、米海軍横須賀基地司令官からレシピを伝授されたというNYスタイルの「YOKOSUKAチェリーチーズケーキ」や、帝国海軍のスタイルで忠実に淹れたコーヒーや紅茶も。 ただしレストランは平日16時で閉店なのでご注意を!
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スカレー
“カレーの街よこすか”の公式マスコットキャラクターです。 2003(平成15)年に「カレーの街よこすか」宣言5周年を記念して誕生しました。 モチーフは海の象徴カモメ。 ネーミングは横須賀の「スカ」と「カレー」を掛け合わせたもの。 決して「具のないカレー」のことではありません! YYポート横須賀、JR横須賀駅、京急横須賀中央駅の3カ所に設置されています。
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YYポート横須賀の斜向かいにある小さなパン屋さん。 ヴェルニー公園のところで触れた通り、横須賀製鉄所はフランス政府の支援を受け建設されました。 本国からも大勢の技術者が派遣され、10年以上にわたって建設に従事。 彼らの主食は、もちろんフランスパン。 なので製パン職人も帯同し、日本人を指導してパンを焼き上げたそう。 職人から技術を仕込まれた日本人が1928(昭和3)年に創業した老舗のパン屋さんです。
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元祖フランスパンの由来
細長いバケットだと焼き上がるまで時間がかかるため、職人は形状を丸くして時間を短縮した新型を開発。 このため横須賀でフランスパンは丸型が主流とか。 この店ではオリジナルの丸型フランスパンに使われてなかったバターと砂糖を加え、柔らかいパンに改良したそう。 とはいえ、この日はシャッターが下りて閉店状態。 廃業を知らせる張り紙もないし…営業しているのでしょうか? 元祖フランスパン…食べてみたかった!
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山口百恵の「横須賀ストーリー」に 急な坂道 駆けのぼったら 今も海が 見えるでしょうか ここは横須賀 という歌詞がありますが。 それは多分この公園のことではないかと、勝手に想像しています。 京急横須賀中央駅から細くて急な坂道や石段をウネウネ登ること15分。 高台のテッペンに到着すると視界に大海原がパッと開ける公園です。 明治以降、横須賀は重要な軍事拠点になったので、陸軍は高台に砲台を据えて防御に当たりました。 終戦で砲台は全て撤去されましたが、その形状を活かし公園として整備することに。 遺構を展望台や散歩道として活用し、1970(昭和45)に開園しました。
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「カ」の字のモニュメントの意味
公園のど真ん中にそびえる「カ」の字をしたステンレス製モニュメント。 核兵器の廃絶と平和都市宣言の象徴として、1992(平成4)年に建てられました。 つまり「カ」とはヨコス「カ」のことではなく「カ」ク兵器のことなのですね。 高さは20メートルほど。 平和な天上界(宇宙)と、人間が暮らす地上界で対話できるシンボル(発信基地)という意味が込められているそうです。
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園内で咲き乱れる1万本もの花木
約3.8ヘクタールの敷地に、桜や梅、寒椿や沈丁花、ツツジやサツキ、サザンカなど1万本近い花木が植生されています。 四季折々の季節ごとに花が咲き続けます。
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戦没者慰霊塔
公園の東端に、空へ伸びる橋のような構造物が建っています。 日清戦争から第二次大戦までに亡くなった横須賀市出身者の霊を慰めるために建てられました。 船の舳先を象った塔は高さ8.7メートル、長さ31メートル。 内部には第二次世界大戦の戦没者の写真と戒名札が納められているそうです。
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砲台跡が今は展望台に
大海原を遥かに望む高台のテッペン。 このレンガで囲われた一角が昔、砲台のあった場所だそうです。 あぁ、ここでヨコスカベーカリーの丸型フランスパンを食べたかった…。
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横須賀市自然・人文博物館
公園内に立つ「自然・人文博物館」は、三浦半島の自然と歴史をフォーカスした博物館。 [自然]は三浦半島の森林や海岸を巨大なジオラマで解説。ナウマンゾウの実物大骨格模型も展示されてます。 [人文]は江戸時代からペリー来航、製鉄所開設に至る三浦半島の歴史が一望できます。 ちなみに入場料は無料ですよ!
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横須賀中央駅から丘陵地を縫うように走る坂道を登り、短いトンネルを抜けたところにある住宅街の片隅にヒッソリと佇む一軒の小さなパン屋さん。 その店構え、まさに昭和テイストそのもの! オーニングテントから垂れ下がる白いカーテンをくぐると目の前に木桟のガラス戸。 それを開けるといきなりパンの陳列棚が迫り、その上から優しそうなお婆さんが「いらっしゃいませ」。 こうした昔ながらのスタイルのパン屋さん、ほぼ現在では絶滅危惧種かと思われます。 なんの気負いも衒いもなく、パンを買うだけで暖かい気持ちになれるお店。 できればこのまま永遠に、この場所に存続して欲しいなぁ…と心から願いました。
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シベリヤ
カステラで羊羹を挟み込んだ、パンというかケーキみたいなお菓子です。 生まれたのは明治末期から大正初期ごろ。 1960年代ぐらいまでは東京近郊ならどこのパン屋でも売ってるポピュラーな製品でした。 でも作るのに手間がかかったりして、その後は次第に市場から姿を消していきます。 ただ、昔から営業している老舗のパン屋さんでは今も扱っているところが多いそう。 もちろん、浜田屋でも看板商品の一つです。
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コロッケパン
コッペパンを切ってコロッケを挟んだだけの、なんのギミックもない在り来たりな惣菜パン。 ですが…これが何故か美味い! もちろん浜田屋ではアンパンやクリームパンなど、普通の菓子パンも販売してますよ。
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三笠公園から海岸沿いに歩いていくと、大型店が立ち並ぶ一角に入ります。 そこには海に面したエリアに広がる、海沿いのベンチと芝生がコントラストを描いた公園。 うみかぜ公園…気軽に海と触れ合える、とてもリラックスできる公園です。
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円形花壇
公園の入り口では古代ローマ風にデザインされた円形花壇がお出迎え。 写真撮影の舞台に使うと、なかなかいい雰囲気に仕上がります。
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親水護岸
海岸沿いにはベンチが設置され、遠くの猿島を眺めながらボーッとするのも心地よし! 潮風を浴びながら浜田屋のコロッケパンを口に運ぶ幸せを噛み締めることができました。 また、海岸線には階段状の護岸になった部分があり、波の静かな潮だまりで水生物を観察することもできます。
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芝生広場でバーベキューを!
公園の真ん中に広がる芝生広場。 ここでバーベキューが楽しめます。
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BBQレンタルショップ「うみかぜ」
バーベキュー用の機材一式はレンタルショップで借りることができます。 食材だけ用意すれば、後は気軽にBBQが楽しめますよ! 公園の隣に食品スーパーがあるので、食材調達も問題ナシ!
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水の丘噴水
公園の東端にある円形の噴水。 夏は水が噴き出て円形の池になり、水遊び場として賑わうそうですよ!
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第三海堡大型兵舎
海堡とは海上の人工島に砲台を配置した洋上要塞で、東京湾に3つ建設されました。 ところが横須賀沖に建設された第三海堡は関東大震災で水没し、戦争が起こる前に廃止。 しかも船の航行に邪魔なので2007(平成19)年に撤去されました。 その際、海底から引き上げられた大型兵舎が、ここに展示されています。 大型兵舎は交代で警備に当たった兵士たちが寝食したり、休憩したり、敵の攻撃から避難するための施設でした。
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京急県立大学駅
うみかぜ公園から伸びる一本道を歩くこと約15分、横須賀中央駅の隣駅、県立大学駅に到着。 ここも「よこすか満喫きっぷ」フリーエリア内です。 横須賀中央駅からバスの便もあるので、歩くのは疲れるからイヤという方は是非ご利用ください!
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「ウッ!」 今朝(2016年3月25日)の東京新聞朝刊終面に掲載されていた「ジモトのFood」という記事を見て、思わず呻き声を洩らしてしまいました。 「もう半月、早く載ってたら…絶対、買いに行ってたのに!」 「うみかぜ公園」のところで紹介した京急県立大学駅から徒歩約10分。 そこに店を構えるのは1953(昭和28)年創業という老舗「中井パン店」。 ここの名物はパンにポテトチップスを挟んだ「ポテチパン」なのです! 記事によると、ポテチパンが生まれたきっかけは偶然だったそうですよ。
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「ポテチパン」誕生秘話
「何とかならんかね?」 今から50年近く前、近所の菓子問屋が一斗缶一杯に入ったポテチの砕けた屑を持って相談に来たそう。 それならと先代の主人が惣菜パンの具にしたところ、横須賀で静かなブームに。 その後、具に改良を重ねて「ポテチ+青のり+キャベツ+マヨ+塩胡椒」という現在のスタイルに落ち着いたそうです。 あー、うみかぜ公園でポテチパンも食べたかった! これから横須賀に行かれる方は是非、ご賞味を!
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