日本の産業の近代化に貢献した長崎の名所めぐり
長崎日本の産業の近代化に貢献した長崎の名所めぐり
鎖国の時代唯一海外との接点であった出島があったことをきっかけに、明治以降もトーマス・グラバーなどの商人の存在から海外の技術はまず長崎にやってくるという流れがありました。そんな日本の産業の近代化に貢献した長崎の名所をめぐってみましょう。
もちろんスタートは出島です。湾に扇形にぽっかり浮かんでいることを想像して行くと、周囲が埋めたてられてすっかり陸の中にある出島地区をみてがっかりします。ただ、長崎市の努力もあって周囲が堀状に復元整備されてきたことで、かろうじてイメージできるのが救いです。整備計画はさらに進むそうなので期待しましょう。
出島内部復元建物
復元事業はシーボルトらが活躍した時代の出島をイメージしているようです。建物も大分復元されて来ていますので、雰囲気はしっかり伝わります。しかし、遠路はるばるオランダからやってきて、この狭い地域に押し込められていたっいうわけですから、それは気の毒な話だなぁと思います。
長崎のから始まる日本の近代化を支えた第一の人物といえるトーマス・グラバーの邸宅跡です。旧グラバー邸以外にも見所は沢山ありますので、多少時間をかけて回りましょう。
旧グラバー邸
日本最古の木造洋風建築と言われています。ほぼ当時のママの姿で残っています。志士達をかくまったといわれる隠し部屋があったりします。
トーマス・グラバーが関与して作られた日本初の西洋式ドックです。地形を上手く使って作られています。ちなみに、当時の日本の船は海外の中古船の払い下げが多かったようで、故障が絶えなかったらしいです。なので、こういう施設が非常に重要だったのですね。海から敷かれた引き入れの線と台の組み合わせがソロバンのようだったことから「ソロバンドック」って呼ばれています。行ってみると、こじんまりしていますが、当時の雰囲気になかなか浸れます。
昔の姿
地形を活かして作られたのがわかりますね。
巻き上げ小屋
巻上げ小屋は現存する日本最古の煉瓦造りの建物だそうです。薄めのレンガで、こんにゃくレンガと呼ばれていたそうです。
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船から見ると
軍艦島コンシェルジェの船から見るとこんな風に見えます。
高島炭鉱は、グラバー商会と佐賀藩の合弁事業として開発されたものです。この北渓井坑(ほっけいせいこう)は、明治に入って日本最初の蒸気機関による立坑(たてこう)でヨーロッパから最新の技術と機械が導入されたものだそうです。深さ約43メートルもあるそうです。その後後藤象二郎(ごとうしょうじろう)に払い下げられ、明治9年(1876)まで稼働したそうで、明治初期の近代的炭坑施設ということですね。
昔の姿
こんな感じだったようです。
いわずとしれた軍艦島です。グラバーが関わった高島から中島、そして端島と高島地区の炭坑開拓は進んで行くのですが、この端島は明治後半から昭和まで炭坑として栄え、島全体が人口5000人の街になるほど繁栄しました。崩落の危険から一部しか立ち入りできないのは当然としても、天気次第で上陸できなかったりするので実際の訪問は運任せになります(wikiによると2009年は2月と9月はほぼ9割が上陸できているが7月は3割程度などと言われていますので時期が大事かもしれません)。ここでサバゲーやったら楽しそうですが無理でしょうね。 生活していた当時の様子はこちら→
全体図
狭い島の中に効率的に建物が造られていた様子が分かります。学校とかもあります。
ロケ利用
また、映画「007」シリーズ『スカイフォール』では舞台にイメージを利用されていますし(ロケはしていないらしい)、「進撃の巨人」の実写版ではロケに利用されていると報じられたりしています。
1905年に作られ現在まで100年以上か稼働しているドックで、往事を偲ぶことが出来ます。公開されていないので、上から覗くだけですが、ポンプで水を抜いて船を修理したり造船したりするドックの姿は迫力があります。
佇まい
船が造られる感じがありますよね。
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三菱重工がその長崎造船所の日本の近代化に果たした役割を踏まえて開設した資料館です。赤煉瓦の建物は、1898年7月三菱造船所に併設の「木型場」として建設された造船所の現存最古の建物です。原子爆弾の爆風にも耐えて100年たった赤煉瓦に当時を感じましょう。 入場無料で約900点の産業史の資料が展示されています。
内部
機械類を中心に興味ある人には見応えがあると思います。
三菱重工長崎造船所を見に来たら、その近くの長崎港を一望できる隈健吾設計のデザインホテルがおすすめです。稲佐岳クラスの眺望とはいいませんが、それに近い夜景も楽しめます。ゲスな方があの方と泊まったホテルです。
スタイリッシュな部屋
テラスが魅力のスタイリッシュな部屋に泊まりましょう。
夜景
部屋から長崎の夜景がバッチリです。
アンジャッシュ渡部さんがオススメの長崎のマニアックなロシア料理。ハルビンという名前のとおり満州由来ですが、マニアックな凝りまくったロシア料理だそうです。 日本の近代化ということで長崎でロシアってなんとなく繋がりそうなので入れてみました。