中心部以外の伊丹市散策
兵庫中心部以外の伊丹市散策
伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、猪名川町からなる阪神北地区の中で面積は最小。人口は20万弱。大阪国際空港を東側に持つ伊丹市は自然、歴史、文化が非常に豊かなな市です。伊丹在住の知人に半日かけて伊丹を案内してもらいました。中心部の酒蔵地区は以前に何度か行ったことがあったので今回はパス。
JR伊丹駅の目の前。猪名川の西側、伊丹の河岸段丘の東の端に伊丹城として築かれた。南北朝時代に伊丹氏が築城し、戦国時代に織田信長の武将荒木村重が入城し有岡城と改名。江戸時代から現在まで城跡のまま。天守閣のある城もいいけど、天守閣のない城跡は自然がたくさんあるので好きです。
1993年、国、兵庫県、伊丹市の3者が整備した公園。伊丹空港への飛行機の離着陸を間近に見ることができる。1月に土曜日に行ったが、家族連れと大きなカメラを持った高齢男性がたくさん。夜にはカップルがいると予想。飛行機の離着陸をリアルタイムでトラッキングできるアプリもあるそうだから、狙いを定めて大型機の発着を見たりできる。
飛行機クラスタではないので解説なし。戦中には軍民共用空港だったそう。戦後、米軍に接収され伊丹ベースとして運用。後に民間空港として運用される。関西国際空港ができてから国際線の発着はありませんけど、やっぱり空港は楽しいですよね。
陸上自衛隊の千僧駐屯地前にある肉の店。長崎県壱岐の牛肉を使ったステーキ、ハンバーグなど洋食が美味しい。壱岐牛を使ったハンバーグのランチをごちそうになりました。本当にうまかった。
地名に残っている歴史を想像するのが好きです。明治44年に行われた陸軍大演習のときに架けられた橋です。読み方は、「ぐんこうばし」ではなく「ぐんこばし」。
陸上自衛隊中部方面隊司令部、第3師団の司令部。門の外から戦車の姿を見ることができます。
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奈良時代に作られ鎌倉時代まで存在した仏教寺院遺跡。金堂と五重塔の基壇が復元整備され、史跡公園として市民に開放されています。法隆寺と同等の伽藍配置だったと推定されてるそうですよ。
平安中期の女流歌人 和泉式部の墓と伝えられる。和泉式部の墓と伝えられている場所は国内に何か所かありその一つ。鎌倉時代に作られたと推定される五輪塔のうち3つが残り1つに重ねられています。
行基が創立した畿内49院のひとつ。高野山真言宗の寺院。「今昔物語集」に摂津国の小屋寺で鐘が盗まれた話があります。
奈良時代の行基が作った農業用のため池。昆陽池の周辺を公園に整備しています。野鳥がたくさん飛来します。大きなカメラを持ったバードウォッチャーたちがいっぱい。1週2キロなので散策にいいかも。
昆陽池公園の中に1990年に作られた昆虫館。ドーム状の温室があり、中には約1000匹のチョウが飛び交っています。一度にこんなにたくさんのチョウを見たのは初めてで、この世のものとも思えませんでした。人口20万の規模の市がこのような施設を設立、維持しているのは本当に立派。
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1965年に発見され、市民を中心とした保存運動で一部保存された弥生時代の遺跡。今では教科書にものっているので有名な遺跡だそうです。竪穴住居が復元されていて中に入ることができます。田能資料館が併設。
尼崎市です。弥生時代のものは珍しい木棺墓が展示されています。学芸員さんが本当に親切で長時間ガイドしてくれました。現地で、出土したものや類似の出土品を目の前にして、専門家がこちらに合わせて最新の学説を解説してくれるのは本当にありがたい。たくさんのキーワードを知り、知的好奇心が刺激されました。