
何?!日本の氏神だと?日本の国を鎮め守る社が、こんなとこに…、あるんです!
愛媛何?!日本の氏神だと?日本の国を鎮め守る社が、こんなとこに…、あるんです!
自分の生まれた所、住んでる町の氏神様(神社)を知っている人は多いかもしれない。しかし、日本全体を管轄し、鎮める神社の事を知っている人はどれくらいいるだろう。「え、それ伊勢神宮でしょ?」「出雲大社だ!」それが...違うんです。瀬戸内海の島にあるんですっ!それはしまなみ海道のほぼ真ん中に位置する大三島にある「大山祇神社」。平安の時代より日本で唯一、「日本総鎮守」の称号を与えられた神社。いい意味でも悪い意味でも、ビバ!日本の縮図。さぁ、浄化の旅へLet's GO。
その昔、瀬戸内は交易の要所でした。その間にあった大三島に、平安時代に日本総鎮守と定められた大山祇神社があります。神社正面の鳥居にその称号を見る事ができます。さらに愛媛県で唯一の一宮でもあります。何だかじわじわ威厳を感じる神社なわけですが、5年前に再建された総門をくぐり抜けると、実に小ざっぱりと爽やかな空間が広がります。和多志大神と呼ばれた、山、海を司り、縁を結ぶ神様に、会いに行きましょう♪ (この神門は1661年に松山藩主が寄進したものですが、近いうちに建て替えられてしまうとか!350年余りの歴史に想いを馳せに来てね。)
年2回の神事『一人角力』
鳥居をくぐって右手に、斎田があります。その年の豊作を祈って行われる御田植祭と抜穂祭の時だけ見られるのが、珍神事『一人角力(ひとりずもう)』。稲の精霊との真剣三番勝負!観られるのは旧5月5日と旧9月9日だけです。Don't miss it.
雨乞の楠
日本最古といわれる楠。平安時代、後冷泉天皇の御代に、能因法師に雨乞をさせ、伊予国中に三日三晩雨をもたらせたという伝説がある、霊験あらたかな楠です。
乎知命御手植の楠
さっぱりとした広い境内で一際目立つ、大山祇神社のシンボル的存在。樹齢2600年ともいわれ、今もがんばって枝葉を伸ばし続けています。この楠を息を止めて3回回ると願いが叶うと言われています。いざ。
姫子邑神社
ヒメコムラジンジャ と読みます。本殿の真裏に位置するこの神社には、大山積大神の姫神の一人、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)が祀られています。賑わう拝殿側とは別次元のように清廉な雰囲気が漂います。社の裏に広がるのは広大な楠の群生地。中に入ることは出来ませんが、見える範囲でも樹齢の長い大きな楠を見ることできます。諸願成就、安産祈願に。
戦国時代に源氏平氏の武将が、戦勝祈願に奉納した甲冑や刀剣が数多く収蔵されている宝物館です。もしかしたら、マニアの方は展示の仕方に違和感をおぼえるかも・・・と危惧するほどこじんまりとした館内です。武将達が生きた時代、この島が栄華極めた平安時代に想いを馳せながら、ご覧くださいm(_ _)m
鶴姫像
「ようこそ♪」戦国時代にこの地にいたという伝承的お姫様。”大祝家末裔の三島安精氏が、大祝家の事績を綴った社伝の『大祝家記』に記載されているという、鶴姫という名の女性の伝記と同胴丸とを結び合わせ、これに脚色を加えて小説『海と女と鎧 瀬戸内のジャンヌ・ダルク』を1966年(昭和41年)に執筆・出版したが、時間の経過とともに同書の内容が「鶴姫伝説」として広まっていったのである。(Wiki引用)”
紺糸据素懸威胴丸
重要文化財に指定されている胴。胸部の膨らみと腰部の絞りが特徴的で、女性用鎧として奉納されています。(所説あるらしいけど。)
甲冑・刀剣ファンにも満足頂ける収蔵数!
日本最古の大鎧や、河野一族のものや源義経、源頼朝の鎧、大森彦七所用の国宝の大太刀の他、地味にすごいのが禽獣葡萄鏡。斉明天皇が寄贈したと伝えられています。こんな感じで宝物館に収蔵の宝物は国宝8点、国重要文化財469点、県重要文化財14点と、さりげないのが忍びないお宝数です。
大三島海事博物館
昭和天皇の採集船・葉山丸を中心に、瀬戸内の動植物や全国の鉱山から奉納された鉱石を展示。庭先には大きな船のスクリューも見ることができ・・・たはず。
細い路地を不安になりながら、てくてく6、7分ほど。(看板は要所要所にあるけども!)丘の上にそびえる樹齢3000年とも伝えられる生命力にあふれた楠があなたをお出迎え。「生樹の御門(いききのごもん)」です。樹の根っこがまるで門のようになっていて、ここをくぐって奥の院へお参りして下さいねm(_ _)m 阿弥陀如来三像をお祀りするこじんまりとしたお堂は、元大山祇神社の神宮寺として本地仏(神様を仏格化したもの)をお祀りしていました。無明の現世をあまねく照らす光の仏様。異次元を意識して祈ってみましょう。
平山郁夫、田渕俊夫など、近代~現代の日本画家の作品を数多く収蔵しています。学芸員さん渾身の季節の企画展が好評です。春には、館内交流スペースから桜並木を臨むことができます。
大山積神の姫神の一人で木花咲耶姫の姉神、磐長姫(イワナガヒメ)をお祀りする社です。宮浦港にある、赤い社殿のような桟橋と大山祇神社一の鳥居を横目に、岬を目指して下さい。歩いて10分ほど。途中に、伝承の瀬戸内のジャンヌダルク・鶴姫の意外とでかい石像もあります。行き止まりまで行くと、赤い納涼台、その奥が阿奈波神社です。今や非常~~~に質素な佇まいですが、島でも随一のパワースポット。磐長姫は根底を司る神様。特に女性には是非お参り頂きたいお社です。
社殿横の祠に歴史を感じる
橋が開通するまで、船の往来が唯一の交通機関だった瀬戸内の島々。宮浦港は大山祇神社の参拝客で大変賑わったと言います。阿奈波神社は、延命延寿、縁結び、子宝、そして下の病に霊験あらたかとのことで、江戸時代においては、潮待ちで栄えた大崎下島の花街より、遊女たちが多く参拝してきた歴史があります。社殿横の祠には、当時の名残を残す女性の下着類や男根の奉納品を見る事ができます。
御串山
阿奈波神社は、御串(みくし)山という山の麓にあります。元々は海沿いの道はなく、山の中を通って参拝されたそうです。今でも山の中には入れます。入るまでは鬱蒼としていますが入るとビックリ。非常に清々しい森林です。上から見ると勾玉みたいな形をしている御串山。心の奥底に眠るあたたかい感情を呼び覚ます森林浴、オススメです。(ゴミは絶対、お持ち帰り~)
「は・か・た・の・しお!!」でお馴染みの、伯方の塩です。多くの商品が大三島にある工場で作られています。そして見学ができるのも、大三島工場だけ!玄関先の、鐘(あの音色を叩けます!笑)を突いてからin。受付を済ませて工場見学。無料で見学できてお土産がつくので是非見てって下さいね。見学を終えたら塩ソフト食べ、おみやげ見つつ、裏手にある流下式枝条架併用塩田へ。数年前に再現され、今ではここで出来た塩も売店に売っています♪塩の世界を満喫してください。
伯方の塩ソフト
工場併設のソフトクリーム売り場は絶対にお立ち寄りを!!ブルーキュラソーで色付けされた塩のソフトクリームに、フルールドセル(粗めの塩)をトッピングしてくれるのは、ココだけ!このトッピングがめっちゃくちゃオススメです。ソフトクリームによく合います♪コーンも薄めでサクサクです。
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お疲れさま!最後は伯方の塩工場の手前にある、海水を引き入れた温浴施設で、一日の疲れをお癒しください。西向きのお風呂なので、露天の展望風呂から瀬戸内海の島々に沈む夕陽を眺められます。海水を引き入れているのは内風呂です。タラソテラピー(海洋療法)の説明を読みながら、海水成分を体内に取り入れ、向かいの御串山の裏側にご鎮座している磐長姫様と繋がる感じ、これがオススメ。