続・石川県能登地方を巡る歴史旅
石川続・石川県能登地方を巡る歴史旅
おでかけプラン「石川県能登地方を巡る歴史旅」を公開した後、時間の都合で行けなかったところがあるので、来年そこへ行って続編を書きたいねという話になった。 「では次に行くときには声をかけて」という人も現れて、今年4人で回る1泊2日の女子旅を計画した。 金沢からレンタカーで回る。行先は投票で決定。4人が「行きたいところ」を3か所ずつ書いて多数決で決めた。 縁結びの神社「気多大社」・加賀前田家ゆかりの「妙成寺」・砂浜を走行できる「千里浜なぎさドライブウェイ」・2018年オープンの「のと里山里海ミュージアム」など定番観光スポットが投票で選ばれた。 それにみんなのこだわりの部分を反映して、山の寺寺院群の「本行寺」・石川県七尾美術館をプラスした。 実はこれらを結び付けてコースを組むのが一番難しかったが、金沢駅に置いてあった観光冊子「ぶらり能登」には、だいたいこれと同じコースが掲載されていたのには驚きだった。 (一番投票の多かった宿泊先、和倉温泉「加賀屋」は予算の都合で実現できなかったのが笑える。)
万葉集にも登場する歴史ある神社。 加賀藩主前田家が崇敬し、社殿の造営をしている。 オオクニヌシを祀り、最近では縁結びの神様として知られている。 縁結び祈願などさまざまなイベントも行われている。
風格ある建物が並ぶ
境内には国指定の重要文化財の建物が立ち並んでいて歴史を感じる。
聖域、「入らずの森」
加賀藩が保護した神社の森。この森には奥宮がある。聖域であって立ち入ることができない。鳥居の前で参拝する。
むすび石
「むすび石」と呼ばれる大きな岩の上には小石がたくさん置かれている。ここは縁結び祈願スポット。
志望校と縁結び
境内には「合格橋」もある。これを渡って参拝し、志望校との縁結びを祈願。
加賀藩主前田家ゆかりの日蓮宗のお寺。 前田家により造営された立派な建物が立ち並んでいる。 このお寺も、金沢の妙立寺同様、いざ戦いとなった時に備えて、建物にはいろいろな仕掛けが隠されているようだ。 五重塔はお寺のシンボルのような存在だった。 前田利家の側室であり、3代藩主利常公の母、寿福院の墓もあった。寿福院は利家の正室であった「まつ」の侍女。 秀吉の朝鮮出兵の時、「まつ」の代わりに利家のお世話係として九州へ同行した。お世話がちょっと行き過ぎたらしく、のちの3代藩主利常公を身ごもってしまったといわれる。
お寺の門前で食事
ちょうどお昼になり、お寺を拝観する前に門前のお土産屋さんで昼食。
お蕎麦は専門店の味
この地区で人気の専門店「多門」のお蕎麦をここで食べることができた。石挽手打ち、こだわりのお蕎麦。
庭から眺める五重塔
書院庭園から五重塔が眺められる。 いざ戦いという時に備え、五重塔の最上部には見張り番が置かれていたとか。
加賀前田家の防御の砦
お寺には加賀前田家により、防御の砦となるよう、いろいろな仕掛けが作られた。抜け道になる地下倉庫もあるという。
Holidayおでかけプランには「千里浜なぎさドライブウェイ」が登場するプランがいろいろあった。 今回一度行ってみようということになった。 海を眺めながら波打ち際を走る。 お天気に恵まれて快適なドライブだった。
砂浜をドライブ
砂浜をドライブできるのは日本でここだけだとか。車を降りて砂浜にも出てみた。
桃山時代の絵師、長谷川等伯の特別展をやっていたので石川県七尾美術館に立ち寄った。 等伯に興味のない人は美術館のカフェでまったりティータイム。 興味のある人は特別展をじっくり鑑賞。ここは4人が別行動とした。
等伯の特別展
長谷川等伯は能登の七尾出身。 絵師として大成するために京に上り、権力者に重用され数々の傑作を残した。 七尾美術館では毎年春季特別展は等伯をテーマとしている。
カフェで「等伯セット」
「等伯コーヒー」は炭焼きコーヒー。「等伯ロール」は等伯展開催中だけの特別メニュー。スポンジケーキに竹炭を使用しているとか。
和倉温泉「加賀屋」には予算の都合で宿泊できなかったが、それでは夕食を和食レストラン「加賀屋」で、ということになった。 能登食祭市場の中にある「加賀屋七尾店」へ。 思ったよりリーズナブルな料金で加賀料理を味わえた。 ここでは料理の数々は一度にトレイで運ばれてきた。 加賀屋に泊まったら、一品ずつもっと上質な器で運ばれてくるのだろう。「将来、もっとリッチになったら加賀屋に泊まろうね。」
食祭御膳
能登の味、加賀料理の数々をちょっとずつ味わえる「食祭御膳」を注文した。1800円。
加賀料理のじぶ煮
加賀の郷土料理「じぶ煮」もセットの中に付いてきた。チキンの和風シチューといった感じ。トッピングはわさび。
七尾にある「山の寺寺院群」の一つ。「隠れキリシタンの寺」として知られる。 「山の寺寺院群」は加賀前田家が戦いとなったとき防御の拠点となるよう集めたお寺。 和尚さんが宝物の数々を説明しながら案内してくれた。
キリシタンの宝物
お寺には「キリシタンの秘仏」などキリシタン関係の宝物が多く残されている。 これは南蛮人の姿が描かれた絵馬。
忍者の道具
お寺には戦いとなった時のため、加賀藩によっていろいろな仕掛けが作られていた。 忍者もいたらしい。忍者の使う道具も残されていた。
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2018年にオープンした能登の自然、祭り、文化を紹介するミュージアム。 シアターがよかった。能登の暮らしと祭りが情緒豊かに紹介されていた。
エントランスホール
能登全域の見どころが一目でわかる地図が出迎えてくれる。 「のと空中散歩」と名付けられていた。
AO CAFE
ミュージアムの中にあるカフェ。メニューは飲み物の他、能登ならではの「大豆飴」もあった。
しおサイダーと大豆飴
能登ならではの「しおサイダー」と七尾の伝統的おやつ「大豆飴」を注文。飴というより大豆でできた和菓子。
金沢駅に着いてレンタカーを返却した。 列車の時間になるまで、金沢駅百番街でお土産選び。 「森八」で和菓子を見ていたら「令月」というお菓子が発売されていた。カワイイので思わず買ってしまった。
金沢駅で列車の時間までゆとりがあったので、「不室屋カフェ」へ。 生麩を使った抹茶あんみつを注文。生麩がおいしかった。コーヒーに付いてきた麩のお菓子もおいしかった。