富士山と東海道の宿場町、そして静岡グルメを堪能する旅~静岡市・焼津市~
静岡富士山と東海道の宿場町、そして静岡グルメを堪能する旅~静岡市・焼津市~
春の旅...今年は富士山が見たいという事で静岡県に決まりました。しっかり観光したのは今回が初。焼津市から静岡市と県西部の王道スポットを巡りました。 おいしいものも満載。宿場町の風情にも触れることができ、大満足の旅となっています。
今回、憧れのホテルに泊まることが出来ました。”風景美術館””と称される「日本平ホテル」です。 ホテルの建つ日本平は、標高307ⅿの丘陵地で、国の名勝地、県立の自然公園にも指定されています。”日本観光地100選”、”日本夜景遺産”にも認定されています。いつか訪れてみたいと思っていましたが、妄想通り(笑)の素晴らしいホテルでしたよ。
外観
落ち着いたたたずまいの外観。
エントランス
ラグジュアリーな雰囲気漂うエントランスです。入ると目線の先の視界の広がりに驚き!青い駿河湾と箱庭のような町並み。しばしボーゼンと眺めていました。到着した日はあいにくの曇天で富士山は望めませんでした。ホテルの方によると、見える確率は60%とか。季節によっても見える確率は変わるとか。
お庭から見る外観(海側)
2日めの朝です。爽快に晴れました!嬉しい~~(*‘∀‘) 1階に降りると景色の広がる丘に出られます。今回は海側のお部屋ではなかったのですがすごいパノラマなんだろうな~とまたまた妄想です💛
絶景です💛
丘の上に建っているのがわかります。鳥になって飛びたい気持ちにかられますヨ。清水の町並みと富士山。本当に一枚の絵を見ているようです…贅沢な風景~。
神々しい…
梅の花が咲いていました。 言葉を失います。
富士山を眺めながらの朝食
1階の「オールデイダイニング ザ・テラス」にてビュッフェスタイルの朝食です。燦燦と陽の光が大きな窓から降り注ぎ最高の朝がスタートする…そんな心もちになります。
駿河湾の恵みたっぷりのビュッフェ
旬の桜えびを使ったものがあったり、新鮮なお野菜におでんなど静岡を感じられるメニューが嬉しい贅沢な朝ごはんでした。
早朝の風景もGOOD
「B」の夢テラスへお散歩するのに早起きしました。夜が明ける空のグラデーションに感動!
日本一の絶景が望めると言っても過言ではありません。ホテルから歩いていける日本平夢テラスは、2018年に日本平山頂にオープンしました。なんともモダンで斬新な設計。静岡県産の木をふんだんに使い景観と調和したデザインを手がけたのはアノ、隈研吾さんだとか。 内部には日本平の歴史が学べる展示エリアや、カフェなどもありますよ。土曜日は21時までオープンしているので夜景を楽しむこともできます。入場自体は無料。四季折々の景観をゆっくり味わってみてください。
ぐるり360度青い空!山々!広大!
パーキング付近にあった石碑。 両手を思いっきり広げて写真を撮りたくなる爽快感です!!ここから高いデジタルタワーに向かって登って行きます。
「赤い靴の女の子」像
途中にあった野口雨情の童謡「赤い靴」に登場する女の子と、そのお母さんの像です。~♬異人さんに連れられていっちゃった🎵~というなんとも物悲しい歌ですね。女の子は”岩崎きみちゃん”と言う日本平の麓に生を受けた実在する人物なのだそうです。お母さんと泣く泣く離れ離れになったきみちゃんを偲んで昭和61年に建てられた像なんですって。
到着!
朝、早かったのでテラスの内部は閉まっており入ることが出来ませんでしたが、スロープで展望回廊に行くことは出来ました。回廊は一周200ⅿあり、360度の大パノラマが望めます。 登り切るまでは周囲を見ない様にしてました。視界が開けようやく解禁!
ナイスビュー!!!
日が昇ってまださほど時間は経っていませんでしたが…すでに空は真っ青! そして、富士山!秀麗…と言う言葉がぴったり!ホントにそう思いました。 駿河湾の向こうに凛とそびえる日本一の山、いつまでも見ていられますよ。
南アルプス側の眺め
彼方に雪をたたえた南アルプスが。
太平洋側の眺め
真っ平らな太平洋。水平線がかすんで見えるようです。この風景を見ていると私の悩みなんてほんっとちっぽけなんだなと思わされます。 方向によってまったく違った景色が広がるのでここは本当に見ごたえあり。オススメです。
「吟望台」からの眺め
こちらもぜひ!テラスのすぐそばにあります。 吟望とはうまく言ったものだと痛感。まるで空から見ているようですよ。
北東方向に🗻
すぐそばにあった地図です。
今度は家康公ゆかりの「久能山東照宮」へ向かいます。 日本平と標高216ⅿの久能山山頂を結ぶ日本平ロープウェイに乗れば5分で到着。お殿様をイメージした漆黒の”あおい号”と、お姫様をイメージしたゴールドの”たちばな号”の2種類があります。葵の御門もしっかり入っていますよ。 雄大な景色も醍醐味です!
乗車券カワイイ!
何種類かあってかわいいんです💗 拝観券とセットになったお得な乗車券や、クーポン券などもありますのでHPをチェックしてみてね。
絆のモニュメント
日本平駅は「恋人の聖地」に認定されていてこんなモニュメントが…。 小さな南京錠(愛鍵)に2人の名前を書いて鍵をかけて永遠の愛を誓います。ステキですね(*^^)v 一定期間を経たあと、鍵は久能山東照宮に奉納されるそうですよ。
眼下にコバルトブルーの海が!
駿河湾にぐんぐん迫るように下っていくロープウェイ。眼下に見えるのは海だけではありませんよ。 太古の海底の隆起によって形づくられた独特の形状の山々も素晴らしく、たった5分間ではありますが詳しいアナウンスを聞きながら快適な空中遊覧が楽しめます♬
久能城跡(石垣)
久能山は戦国時代 久能城と言う山城だったそうです。ロープウェイのには、城郭の一部と思われる石垣が見られます。
春の陽気に誘われてたくさんの方がお参りに来られていました。ここは、徳川家康公を祀る全国の東照宮の中でいちばん最初に創建されたお社。本人の遺言に従い息子である二代将軍・秀忠の命によってこの久能山に埋葬されたそうです。 権力を誇示するかの如く、豪華絢爛な権現造りの社殿に目を奪われます。平成22年には、本殿と石の間、拝殿が国宝に指定されたそうです。
正式な参拝の仕方は
私はロープウェイでショートカットしてしまいましたが、本来は麓の海岸線から1159段の階段を登って参拝するそうです。眺めもサイコーでしょうねぇ。 PS:1159は「いちいちごくろうさん」と言う意味あいがあるとか?...いちいちって💦
楼門の傍らに…
「不自由を常と思えば不足なし」 家康公の言葉ですね。 私たちは知らず知らずのうちに”当たり前”になっていることがいかに多いか、を痛感させられます。何事にも感謝せねば…。 楼門の扁額には後水尾天皇宸筆の「東照大権現」の文字が。
見事なソテツが
拝殿のそばにあった天に向かって勢いよくのびる印象的なソテツ。ナント!樹齢650年!
印象的な石燈籠
脚の部分がふっくらした燈籠。 名だたる武将らが奉納したものがズラリと並んでいます。
ゴージャス!社殿!
元和3年、江戸時代を代表する大工とされる”中井大和守正清”を棟梁としわずか1年7か月で完成した社殿!権現造り、総漆塗り、極彩色の建物はどこから見てもキラキラと輝きを放ち荘厳です✨ アノ、日光東照宮の19年も前にできていたといいますからこちらが元祖ですよね。見ごたえありますよ。
石の間から本殿へ
写真左が拝殿、続いて石の間、右が本殿になります。 石の間は、神の世界と俗世界をつなぐ役割を持つのだとか。
ぐるり見渡せますよ
50年に一度、大改修が行われ美しい極彩色が保たれているそうです。 それにしてもホント、素晴らしいです。 梁の上部に施されている彫刻は、中国故事、”司馬温公の甕割”のモチーフなのだとか。いろいろ知ってからみるのもいいなぁ。
家康公の神廟
最奥に位置する廟所。ぐんと高くなっていて周りは石垣で囲んであります。その真ん中には石塔がたっていました。真西を向いているそうです。
シャガがきれいでした
もうシャガも咲く季節なんですね~(#^.^#)
久能山の麓の国道150号線は斜面を利用しいちごの栽培が盛んにおこなわれており、通称”いちご海岸通り”と呼ばれています。ロープウェイからも海岸線に沿っていちごのハウスがたくさん立ち並んでいるのが見えましたよ。 この辺りのいちごは「石垣いちご」と呼ばれ、100年以上の歴史があるそうです。この時期、いちご狩りはもちろん、いちごを使ったスイーツがいただけるショップも点在しますのでチェックしてみましょう~~🍓✨
カントリー調の内装
「ストロベリーフィールド」さんにおじゃましました。久能で最初に石垣いちごの栽培に成功した農家さんだそうです。ミニカフェでいちごスイーツがいただけるとのこと…うれしい~~🍓
農園のいちごパフェ
これは食べとかなきゃですよね。3パターンあるいちごパフェの真ん中のサイズ。十分です!中まで甘いいちご!なかなかないですよ~、こんなに甘いいちごは。白いいちごもついてました。バニラといちご、2種類のアイスもめちゃくちゃうまい!
ワッフルサンド
焼き立てなのかな?あったかいワッフルにゴロゴロといちごが…。中に挟むものをあんこといちごジャムから選べます。ホイップクリームもたっぷり💗
採れたていちごはいかが?
併設の売店ではいちごはもちろん、ジャムやいちごを使ったお菓子、いちごがモチーフになったハンドメイド商品などが購入できます。
石垣いちご
全国でもこの石垣でいちごを栽培しているのは静岡市のみなのだとか。山の斜面を利用することで陽があたりやすく、石垣の間に苗を植えることであたたかく、冷えにくい状態で生育させることができるんですって。 この辺りのいちご農家さん、約50軒ぐらいでいちご狩りができるそうですよ~。
静岡グルメ、お次は「安倍川もち」!私、安倍川もちが静岡の名物だったとはまったく知りませんでした。 文化元年(1804年)創業の石部屋さん、安倍川近くにある風格のあるお店でした。空襲で焼失してしまった創業当時の建物に似たものを移築されたそうですよ。昔ながらの製法で手作りにこだわったお餅を提供し続ける老舗店です。 こしあんときなこをまぶした「安倍川もち」と、わさび醤油でたべる「からみ餅」の2種類を販売。あなたはどちらがお好み?
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市民憩いの広場でもある駿府城公園。もうすぐ桜が一斉に咲く時期でたくさんの方々が週末のゆったりとした時間を楽しまれていました。 家康公が築城し、江戸に移られるまでと、最晩年を穏やかに過ごされたお城…その跡地は広大で緑豊かな公園として開放されています。「東御門」、「巽櫓(たつみやぐら)」「坤櫓(ひつじさるやぐら)」が復元され、さらに当時の風情を感じる事が出来るようになっています。 家康公にも会えますよ( *´艸`)
二の丸堀
こちらは中堀にあたります。当時は三重のお堀があったそうですよ。 カモが遊びに来ていました。桜のつぼみがずいぶん膨らんでいますね。
巽櫓
二の丸の東南角に設けられた三階の隅櫓。巽の方角に位置することからこう呼ばれているそうです。平成元年(1989年)に復元されました。
晩年の家康公の像
鷹を手にした恰幅のよい家康公です。 まさに”大御所”!
都会のオアシス的存在ですね🍂
花壇には季節のお花が植えられ、遊具のある広場ではたくさんの家族連れがそれぞれの時間を楽しんでいました。
発掘調査が見学できるみたいです
こちら、天守台発掘調査現場なのですが、中に入って調査の様子を見る事が出来るそうです!また、調査の速報展示を行う”発掘調査きゃっしる”なるものも併設されているとか。考古学好きにはたまらない情報ですね。 *9:00~16:30 OPEN
駿河国の総社として歴代幕府の崇敬を受け、家康公の幼少期、竹千代君として元服式を行ったことからも徳川家にあつく保護されてきたそうです。文化元年(1804年)から約60年の歳月をかけて建築された26棟もの社殿は総漆塗りで極彩色。国の重要文化財に指定されています。 浅間神社(木之花開耶姫命)、神部神社(大己貴命)、大歳御祖神社(大歳御祖命)の三社をあわせてこう呼ばれていますが地元では「おせんげんさま」と親しまれています。
桜に彩られて…
楼閣造り(浅間造り)の「大拝殿」。神部、浅間両神社の拝殿になっています。25ⅿもの高さがあります。この高さはなかなかないのでは…。 境内には全部で7社の社殿があり、全て参拝することを”七社参り”と言い、「万願叶う」と言い伝えられています。
少彦名神社
医薬の神を祀るお社。 立川流の干支の彫刻が蟇股に施されていますよ。
静岡県内にのみ32店舗展開しているハンバーグレストラン。感じとしてはファミレス的な立ち位置でしょうか。一度食べてみたい!とずっと思っていたので今回、念願叶射ていってきました。18時過ぎに到着したのですが、かなり混んでいました💦 楽しみで~す!(^^)!
1.5時間並んでやっと
噂には聞いていましたが、すごい行列💦どんどん出て行かれるのにどんどん入って来られます。 根気よく待つこと90分。ようやく呼ばれました~。
大人気「げんこつハンバーグ」
看板商品💗いかつい牛さん(笑)がついた鉄板にのった牛肉100%のハンバーグがジュージューいい音を立ててやってきました。炭火でミディアムレアぐらいに焼かれたハンバーグを店員さんがカットしてくれます。中はまだ生⁉これをお好みで鉄板で焼いていただくようです。 ソースはオニオンとデミグラスから選べます。
「おにぎりハンバーグ」
こちらは少し小ぶりになっていて女性にオススメ。いづれもお肉の旨味、甘みがハンバーグにギュ~ッとつまっていて噛めば噛むほどおいしいんです! これだけ食べに静岡に行くのもアリ!なぐらいハマりました。
コレ、うまい!
トッピングにある「きざみわさび」!これがハンバーグにめっちゃあいますよ!
季節限定のデザートも豊富(*‘∀‘)
県内、掛川産の完熟紅ほっぺを使ったいちごパフェや、イチゴジュース。これまたさすがな静岡産抹茶のスイーツなどなど魅力的なラインナップです。
ハンバーグを堪能した後、静岡おでんの聖地「青葉横丁」にも立ち寄ってみました。 昭和レトロな雰囲気を醸し出すネオンと赤ちょうちん。細い小路の左右には年季の入ったおでん屋さんがひしめき合っていました。
なかなかディープな感じです
土曜日の夜だったので観光客の方が多かったのかな?いちげんさんは入店するのになかなか勇気がいる感じ…。
清水にやってきました。私の中で清水と言えば”ちびまる子ちゃん”と”とまぐろ”!! 三保半島が防波堤の役割をし、穏やかな駿河湾では古くから貿易が盛んにおこなわれたり、徳川家康の時代には軍事用に、また年貢の集積地としても重宝されたそうです。 こちらは、清水魚市場の仲卸業者が直接販売する日本初の施設。「いちば館」と、「まぐろ館」で構成されていてお買い物とお食事が楽しめます。JR清水駅からすぐなので交通の便もよしです。 これからお昼ごはんです。
「いちば館」
両側に並ぶ鮮魚店!威勢の良い呼び込みの声が飛び交います。観光客の方が圧倒的に多いように思われます。 春はやっぱり「桜えび」でしょうか。今年は水揚げ高が少ないのだとお店の方が言われていましたが、それでもあちこちで目にすることができ春を感じました。
ゴージャス!「駿河丼」
「浜焼小屋 馬鹿貝」さんでランチ💗こちらでは、厳選した新鮮な魚介や貝類が浜焼きにしていただけますよ。 私はまだ食べてなかった桜えびと生しらすがのった「駿河丼」に。 桜えびってなんてクリーミーなんでしょう!カラやヒゲもやわらかくまったく口に当たりません。
「天然まぐろ丼」の3種浜焼き付き
まぐろは食感がぜんぜん違います。あとは甘み!こんなにおいしいのをいただいたらスーパーのものは食べられないんじゃないかと…。
コレコレ!「駿河湾産桜えびのかき揚げ」
でかっ!!揚げることによってピンク色になった桜えびがこれでもか!というぐらい入ったかき揚げ。バリバリ音をたてつつ、ボロボロと崩れ落ちるのを楽しみながらサクサクいただきました。カラリと揚がっていてしつこくなくうまい!
三保の松原行きの水上バス乗り場
市場の裏はすぐ海!水上バス「三保羽衣ライン」で対岸にある世界遺産「三保の松原」に行ってみましょう。レンタサイクルを乗せることもできるそうです。
JR清水駅から望む富士山🗻
市場から連絡通路で結ばれている清水駅。ここからも霊峰富士が望めます。
エスパルスドリームプラザ
神戸、長崎と共に「日本三大美港」のひとつに数えられる清水港。 そのベイエリアにひときわ目立つ観覧車。まぐろを堪能できるお店はもとより、ちびまる子ちゃんランド、海風を感じながら歩くボードウォークなどなど一日遊べる複合商業施設です。
歌川広重「江尻宿」
東海道中五十三次で言えば清水は「江尻宿」にあたります。18番目の宿場町ですね。江尻とは巴川の尻~下流~をさし、川によってつくられた砂洲上の宿場町でした。甲州武田氏によって江尻城などが築かれ、城下町もでき栄えたそうです。河口である清水港は江戸への物資輸送の拠点として活気づいたようです。
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江戸と京都を結ぶ「東海道」…日本橋から数えて16番目にあたる宿場町がここ、”由比”。当時の由比宿には、本陣1軒、脇本陣1軒、それに旅籠が32軒あったそうです。 街道に直接建物が接していない遮蔽型本陣(しゃへいがたほんじん)と言うスタイルだったそうで、表門、常夜灯、石垣、木塀、物見塔、馬の水吞場などが再現されていました。
静岡市東海道広重美術館
公園内には歌川広重の浮世絵を所蔵する美術館も。「東海道五拾三次之内」などの風景版画1400点を中心にいろいろな企画展も開催されているそうです。広重の版画を体験できるコーナーも!
東海道由比宿交流館
由比の情報をゲットするならこちら。往時の由比宿を知る事が出来るジオラマがあったり、桜えびが連なった飾り物が見られたり…。
国道1号線から見る富士山
浮世絵の世界ですよね~。ホント、美しいです✨やっぱり富士山は日本人の”心”なのだなと確信できます。
本陣公園の真ん前にある400年続く染物屋(紺屋)さん。 江戸時代、楠木流の兵学を学んだ軍学者・由井正雪(ゆいしょうせつ)の生家だと言われています。正雪は紺屋の家業を継がず、江戸幕府の転覆を謀った”慶安の変”の首謀者となって自刃したそうです。 今は、子孫の方がお店を継いでおられます。 街道沿いの風情ある建物に本藍染めのれんがはためく様子がなんともいい感じ。ふらっと立ち寄りたくなります。
紺屋さんらしき道具が…
入った左手には立派な甕や染物道具がいくつもありました。現在はもう使われてはいませんが、往時を偲ばせる風情がただよいます。 「染物の神さま”愛染明王”を祀った神棚だけは今もお世話していますよ」とお店の方がおっしゃっていました。
所狭しと並んでいます
大柄のものから細かなものまでたくさんの染物が置かれていました。 今はここでは作られていないそうです。女性店主さんには、お店の事、由比の歴史や観光に至るまでいろいろお話を聞かせていただきました。
かわいい!
由比名産の桜えび柄の手拭い!他にも歌川広重の浮世絵をモチーフにした風呂敷やハンカチなどの和雑貨が販売されています。 お値段が手ごろなのでお土産にもいいですよ。
歴史を感じずにはいられません
浪人救済のために起こした幕府の改革を企てた正雪…ここにはその面影はありませんでしたが、お店の奥には正雪をお祀りする五輪塔があるそうです。
広重の描いた風景が見たくて薩唾峠の展望台を目指してみました。 由比宿からの帰り道、街道から山手に進む細い道をひたすら上がっていくとこの碑にたどり着きます。かなり細い道なので車のすれ違いには十分注意を!のろのろと上へ上へ…10分ほどで小さな駐車場とあずまやが見えてきました。到着です。 ハイキングコースにもなっていて歩いて登ることもできるそうです。私にはとてもとても…(+o+)
展望台への道
左手に大海原。右手にはかんきつ類やびわの果樹が…。太陽の恵みと潮風をたっぷり受けられそうですものね。
浮世絵と同じ光景がそこに!
ちょっと逆光になってしまって見づらいですが…💦 展望台付近からはこのような眺めが!まさに広重の世界です。もうすぐ夕刻。陽に染まる富士山をカメラにおさめようとたくさんの方がシャッターチャンスを待っておられました。
歌川広重「由井・薩唾嶺」
こちらがその版画。 東海道の難所と言わしめた薩唾峠。 旅人の目を癒した光景だったことに間違いはありません。
家康公が設けた東海道五十三次のうち静岡県には「2峠6宿」が存在しています。こちらは静岡市西部に位置する”丸子宿”。日本橋から数えると20番目の宿場町になります。東海道の中でもこじんまりした宿場町ですが始まりはナント!鎌倉時代だとか。数え切れない旅人が行き交った地に立つのはホント、感慨深いものがあります…。 丸子宿と言えば名物とろろ汁!こちらの丁子屋さんは歌川広重も浮世絵にも登場する老舗なんです。慶長元年(1596年)創業とか!ビックリですよね! *ちなみに「丁子」とはハーブの「クローブ」をさすのだそうで、当時は漢方薬として重宝されたんですって。その貴重さにあやかって屋号とされたそうです。
風格のあるたたずまい
宿場町の風情たっぷりの古民家造りでタイムスリップしたかのような雰囲気です。店舗の左手にはあんずの木があり、もう少しで花が咲く季節なのだろうなと感じました。 たくさんの方が写真を撮っていましたよ。絵になりますもん~(*‘∀‘)
太い梁がスゴイ!
重厚感のある黒い梁がかっこいいでしょう?江戸から昭和期まで、その時代時代を生き抜いてきたいくつかの古民家が集まってできているのだとか。 たくさんあるお部屋には「広重さん」とか、「弥次さん」などゆかりのある方のネーミングがほどこされていて楽しいです♪どんな名前があるのか探してみるのもいいかもです。
江戸の旅人も舌鼓!「とろろ汁」
お座敷に上がらせてもらいほっとひと息…。人気メニューはこちら、”丸子(1400円)”。おひつに入った麦めしがまたうまし!これにたっぷりとろろをかけていただきます。滋味豊かな自然薯と丸子の白味噌にたまごも入ったまろやかで舌触りのよいとろろです。
コレ食べて!「焼きとろ」
たまご焼きなんですけど自然薯がはいっているそうでもちもち、ふわ~りなんとも優しくおいしいです!これとご飯もサイコーだな。(700円)
十返舎一句さんの像が
「東海道中膝栗毛」の著者。 本の中では弥次さん喜多さんも名物とろろ汁を食べたのだとか。 大きな像でびっくりしました💦
”十団子(とうだんご)”と言う魔除けグッズなんです
お会計台の上からつるされているお餅?みたいなの…なんだこれ?と思いしげしげと眺めていると、お店の方が教えてくださいました。 昔、この辺りに出没した鬼を退治するため地蔵菩薩の化身が現れ、鬼を10粒のかけらに砕き一飲みに!以後、これを10個の小さなお餅にし玄関に吊るし家内安全や諸願成就、魔除けなどにする風習になったそうです。
歌川広重「丸子宿」
旅人がおいしそうにかきこんですねぇ(笑)浮世絵の画題になったお店にいるというなんとも言えない幸せ感…いいですねぇ。 松尾芭蕉も句にしているんですよ。~梅若葉 まりこの宿の とろろ汁~
静岡市と藤枝市の境にある”宇津ノ谷峠”。万葉の頃から人々が行き交い東海道の難所と言われたところで、丸子宿と岡部宿に挟まれた「間の宿(あいのしゅく)」の町並みを見る事が出来ます。大きくはないですが静かで風情ある佇まいの家並みがみられます。 道の駅・宇津ノ谷峠(上り線側)に車を止めて歩く事10分。この立て看板が見えてきます。
宇津ノ谷の町並み
山にはちらほら桜が咲き始めました。まっすぐに伸びた小径は旧東海道。両側に連なる家の軒先には「車屋」、「松屋」などと言った木の素朴な看板が…。これは、江戸時代に茶屋宿だった名残だそうで町の方々は今なおこの名で呼び合っているのだとか。
豊臣秀吉ゆかりの品が
北条氏征伐の折りに立ち寄ったとされているお茶屋さんが残っていて、店主のもてなしに感嘆した秀吉が陣羽織を与えたそうです。以後、屋号を「お羽織屋」としたのだとか。現在も見学できるそうです。 奥の山肌には茶畑が見られますね。 *お羽織屋 9:00~17:00/200円
花桃がキレイ
春を告げる花桃。民家の玄関先で咲いていました。山里に春がやってきたのですね。
峠に入っていきます
道が急に登っています。整備されて歩きやすいですが。
西へ続く旧東海道
集落を抜けると街道は山道に入るようです。次にご紹介する「明治のトンネル」ができるまではこちらの道をひたすら歩いたようです。 おいはぎとか出て来そう💦
明治のトンネルへ行く道すがら
ここにも春、見つけました。
歌川広重「岡部宿」
丸子宿と岡部宿との間をさし、平安時代の末期頃から存在する官道(国道)として存在したと伝わります。
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日本初の有料トンネルと言われる「明治のトンネル」が見えてきました。難所だった宇津ノ谷峠にこのトンネルが完成したのは明治9年。現役のトンネルとして初めて、国の登録有形文化財指定を受けたのだとか。 ちょっぴりおどろおどろしているような雰囲気も…でも、あっちからもこっちからも人がやってきて通り過ぎていきます。生活の通路なのですよね。
「遂道」と言う言葉が似合います
入り口に掲げられた堂々たる碑!平成9年に登録されたそうです。 明治29年にカンテラの火が内部の木材に燃え移り火事になったため、一時通行止めに。その後、明治37年に修復されました。
おもむきのあるレンガ造り
全長203ⅿ。坑口から坑内、すべてがレンガで造られています。 あたたかなランプの灯りに照らされたトンネル内はヒンヤリしています。 わ~~っ!!と声をあげたら楽しいだろうな~♪やめておきましたが(笑)
絵になるな~
美しいですね。 この他にも、大正のトンネル、昭和のトンネル、平成のトンネルがありますよ。
蔦の細道
そして、最も古い道がここ、「蔦の細道」。奈良時代や平安時代にすでに人が行き来していた道で現在はハイキングコースとして整備されていますよ。 「伊勢物語」の中で在原業平が歌に詠んでいます。 ~するがなる 宇津の山べの うつつにも 夢にも人に あはぬなりけり~
焼津にある市場にも寄ってみました。県内外から観光客が訪れる人気のスポット!なるほど、センター内は人で埋め尽くされていました~。焼津漁港はその水揚げ金額が全国1位!!遠洋漁業の基地となっており、とくにカツオとマグロの水揚げが多いそうです。 さてさて、新鮮でうま~いお魚に出会えるでしょうか?
キョロキョロしてしまいます!
焼津港、小川港、大井川港の3つの漁港で水揚げされた海産物や加工品がズラリ!60店舗ものお店が入っておりショッピングから食事まで楽しめます。
スマル水産さんで…
貝類を扱うスマル水産さん。四季折々に水揚げされる新鮮な魚介類を購入したりその場でいただくこともできます。
牡蠣!!
三陸産のみずみずしい牡蠣、ありました~。何もかけず海の塩味でパクリ。うまい!臭みゼロ。磯の濃厚な味が口の中に広がります。
はの字さんで…
創業90年のさつま揚げ屋さん。湯気が上がる揚げたてのさつま揚げがいただけますよ(^^♪ いかやたこ、桜えびに枝豆コーンなどを練りこんだしんじょ揚げや棒天…ナインナップ豊富に並んでいました。
黒はんぺんフライ!
おっ!横のフライコーナーでこんなの見つけました。静岡のソウルフード「黒はんぺん」のフライです。 コレ、食べなきゃ損!ホントおいしいです。お魚のいいとこがギュ~ッとつまったうま味が味わえますよ。アツアツをどうぞ。
さすが静岡「おでんの缶詰」
はの字さんにありました。お土産にいいかも。
魚二水産さんで…
唯一のマグロ専門店! いちだんと人が多かったです。マグロの様々な部位をお刺身にして販売。見た事のないようなデカイかたまりがさばかれていくさまを凝視してしまいました。
ワンコインマグロ丼!
土日祝日のみ提供されるという中おち丼、づけ丼はナント!500円。飛ぶように売れていました。(写真はづけ丼) ご飯もしっかり入っていてコリコリで甘みのあるマグロは絶品!!これは食べとかなきゃです。
ドーン!
かぶとやテールがそこらにドドーンと置いてあるのです💦豪快!
勝男屋さんで…
明治年間創業の鰹節屋さん。自慢の鰹節からとっただしパックや加工品。レシピの提供をされています。 香りゆたかなおだしの試飲をさせていただきました。ほっとするお味です。
おもしろい(笑)
魚河岸Tシャツなんてのも。斬新です!