シテ島に架かる九つの橋
海外シテ島に架かる九つの橋
パリ中心部を流れるセーヌ川の川中島「シテ島」は九つの橋で、右岸(北側)、左岸(南側)、サン・ルイ島と結ばれています。 ポン橋(ポンヌフ) シャンジュ橋 ノートルダム橋 アルコル橋 サン・ルイ橋 アルシュヴェシェ橋 ドゥブル橋 プティ橋(プティポン) サン・ミッシェル橋
ポンヌフはシテ島の最西端、セーヌ川下流寄りに架かる古い(1578年に起工、1607年に竣工)石橋です。 一つの名前の橋で右岸と左岸をつなぎますが、シテ島を経由するので構造的には二つの橋です。 橋の中間にあるアンリ四世騎馬像の周りの柵は、恋人たちによる南京錠で埋め尽くされています。この減少がカラックス監督による「ポンヌフの恋人」以前からのものなのか、以降のものなのかはわかりませんでした。
シャンジュ橋(両替橋)は、セーヌ川右岸のシャトレ座(Théâtre du Châtelet)やパリ市立劇場(Théâtre de la Ville)あたりからシテ島を結ぶ橋の一つです。橋の上からは、最も古い橋となるポンヌフや、三角錐の尖塔が特徴的なコンシェルジュリーの全景を眺めることができます。
ノートルダム橋(Pont Notre-Dame)は、シテ島の花市場の北からパリ右岸に架かる橋です。高いサンジャツクの塔を正面に見ながら渡ることになるので南から北に渡るのが良い感じでした。
アルコル橋(仏 : Pont d'Arcole)は、セーヌ川右岸のパリ市庁舎あたりからシテ島に架かる鉄製の橋です。 鉄といっても錬鉄という、鋳鉄以降、鋼鉄以前の製鉄技術のことで、エッフェル塔などが代表的な錬鉄製品とのことです。 橋の建設は1854-1856年、時代的にジュール・ヴェルヌの小説に登場する機械装置は錬鉄製なのかも知れませんね。
サン・ルイ橋(Pont Saint-Louis)はシテ島とサンルイ島をつなぐ唯一の橋です。新しい鋼鉄の橋なので風情には欠けますが、シテ島とサンルイ島の散策には便利でした。
アルシュヴェシェ橋(Bridge of the Archbishopric)は、1828年に架けられたら古い石橋で、シテ島とセーヌ川左岸を結ぶ最も東側の橋となります。橋の上からは背後からのノートルダム大聖堂を見渡せます。
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ドゥブル橋(Pont au Double)は、橋を渡るのに2ドニエ(フランスの古い通貨単位)必要だったことからの命名となる鋳鉄製の橋です。 ノートルダム大聖堂の正面を南に抜け、ヨハネ23世公園(JEAN XXIII GARDEN)の入口辺りからセーヌ川左岸に架かります。
プティ・ポン( Petit-Pont )は1853年竣工の石造アーチ橋です。ノートルダム大聖堂前の広場(Parvis Notre-Dame — Place Jean-Paul II)辺りからセーヌ川左岸を結びます。
サン・ミシェル橋 Pont Saint-Michel 1857年竣工 橋桁のNマークはナポレオン三世 サン・ミシェル橋(Pont Saint-Michel)はシテ島と左岸に架かる橋です。ナボレオン三世をあらわすNマークのレリーフが特徴的な石橋を南に渡りきると正面にサン・ミッシェルの噴水が見えます。