展覧会開催!謎に包まれたルドン像を明らかに『ルドン ひらかれた夢 幻想の世紀末から現代へ』
2018年7月22日(日) 〜 2018年11月2日(金)
- 「夢の世界に生きた孤高の幻想画家」と呼ばれていたルドンの展覧会
- 初期から晩年まで、国内の101点を展示!
- ルドンの作品とマンガ作品を比較し、ルドン芸術の意義を検証する
ポーラ美術館でオディロン・ルドン(1840-1916)の展覧会「ルドン ひらかれた夢 幻想の世紀末から現代へ」が開催される。
19世紀末から20世紀初頭にかけてフランスで活動した芸術家・オディロン・ルドンは、印象派の画家たちとほぼ同じ世代に生まれながらも、世紀転換期にかけて不気味な怪物たちがうごめく光景や、神秘的なヴィジョンに満ちた幻想的な世界を絵画に残した。
本展覧会は、近年の研究をもとに、「夢の世界に生きた孤高の幻想画家」という芸術家神話を解体し、様々な価値観が交錯する時代のなかで探究を続けたルドンの姿を捉えなおす試みだ。過去の美術史上の傑作や同時代の美術作品をはじめ、雑誌に掲載された自然科学の挿図や戯画といった、彼を取り巻く大衆文化からも多大な影響を受けてきたことを、幅広い分野にわたる出品作品を通して明らかにする。
さらに幻想や神秘の世界を追い求める現代作家との比較によって、彼の生み出した芸術の今日的な意義を検証する。
展覧会のみどころ
1 .幻想の源泉を探り、謎に包まれたルドン像を明らかに
本展ではルドンの画業を横断しながら、「水」「翼」「花」などの主題ごとに、その源泉や制作のプロセスをひもとき、これまで閉ざされた精神のなかで培われたと考えられてきたルドンの幻想的なイメージがどのように生成されたのかを検証する。
2.初期から晩年まで国内の傑作101点が集結。技法材料の調査結果も発表
世界的なルドン・コレクションを誇る岐阜県美術館より借用した88点をはじめとする、国内のルドン作品101点を展示。初期から晩年までを網羅する傑作が箱根に集結します。また、これらの作品を技法材料の視点から分析することで、ルドンが印象派と同様に科学的な色彩論を制作に取り入れていた可能性を調査する。
3.現代美術からマンガまで 現代に息づくルドン的な幻想世界を紹介
本展では、柄澤齊(からさわひとし)、イケムラレイコ、鴻池朋子(こうのいけともこ)という、ルドンと通じ合う幻想的なテーマを追い求める現代の作家を紹介。また、水木しげるを経て、岩明均『寄生獣』や押見修造『悪の華』に至るまで、ルドンを連想させる「目玉」の表現によって展開するマンガ作品を比較することで、ルドン芸術の今日的な意義を検証する。
ホリデー編集部からのコメント
ルドン作品とマンガ作品の比較がとても面白そう!
展覧会と一緒に箱根観光も楽しみたいですね!
開催場所
イベント情報
「ルドン ひらかれた夢 幻想の世紀末から現代へ」
開催期間
2018年7月22日(日) 〜 12月2日(日) 会期中展示替えあり
※9月27日(木)は展示替のため休室(常設展示のみ)
前期展示期間:7月22日(日) 〜 9月26日(水)
後期展示期間:9月28日(金) 〜 12月2日(日)
開館時間
9:00〜17:00(最終入館は16:30)
料金
入館料(かっこ内は15名以上の団体料金)
大人:1,800円 (1,500円)
シニア割引(65歳以上): 1,600円 (1,500円)
大学・高校生:1,300円 (1,100円)
中学・小学生:700円(500円) ※中学・小学生の入館については、土曜日は無料
※料金はいずれも消費税込み
※中学・小学生が授業の一環として観覧する場合、中学・小学生および引率教員等の入館は無料
主催者
公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館