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国立科学博物館にて科博NEWS展示「日本初の人工衛星おおすみ打ち上げ50周年」を開催!

2020年1月28日(火) 〜 2020年2月24日(月)

ポイント!
  • 日本のロケット開発や宇宙研究に関する資料の展示を行う
  • 「おおすみ」や小惑星探査機「はやぶさ」に関する貴重な展示
  • JAXA宇宙科学研究所の「はやぶさ」の搭載機器なども公開

人工衛星おおすみ(エンジニアリングモデル) 国立科学博物館
人工衛星おおすみ(エンジニアリングモデル) 国立科学博物館

独立行政法人 国立科学博物館は、2020年1月28日(火)から2月24日(月)まで、科博NEWS展示「日本初の人工衛星『おおすみ』打ち上げ50周年」を開催する。

1970年2月11日(水)に日本初の人工衛星「おおすみ」が打ち上げられてから今年で50周年を迎える。

これを記念して「おおすみ」や小惑星探査機「はやぶさ」など、日本のロケット開発や宇宙研究に関する資料の展示を行う。「おおすみ」から「はやぶさ」まで打ち上げたロケットの追尾に使われたJAXA内之浦宇宙空間観測所のレーダ用コンソール、ラムダロケット等に搭載された機器、初期のベビーロケット関連資料等を展示。

また、JAXA宇宙科学研究所より「はやぶさ」のイオンエンジン等の搭載機器を借りて展示を行う。

科博NEWS展示「日本初の人工衛星『おおすみ』打ち上げ50周年」の概要

【開催期間】2020年1月28日(火) 〜 2月24日(月)

【開催場所】国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
      地球館2階「科学技術の過去・現在・未来」リンクスペース

【主催】国立科学博物館

【共催】JAXA宇宙科学研究所

国立科学博物館 地球館2階展示室
国立科学博物館 地球館2階展示室

展示物

宮原(みやばる)司令制御精密レーダ用コンソール

JAXA内之浦宇宙空間観測所の宮原(みやばる)司令制御精密レーダ(略称:精測レーダ)は、ミューロケットの開発計画にあわせて1964年から設計が始まり、1967年に完成した我が国初の精密級自動追跡レーダだ。計算機のソフトウェアに専門に関わる技術者が多くない時代に、コンピュータシステムを導入した最初のレーダだった。

精測レーダは、日本初の人工衛星「おおすみ」を誕生させたL-4S-5号機(1970年2月11日(水))から、世界初の小惑星への着陸・往還・サンプル採取を成し遂げた「はやぶさ」を含む、ミューロケットをはじめ内之浦宇宙空間観測所から打ち上がる全てのロケット追尾に、フライトオペレーションの要として使用され、2010年8月31日(火)のS-520-25号機打ち上げを最後に廃局された。

ロケット搭載機器(1964~1971年製)

ラムダロケット等に搭載されたテレメータ送信機やコマンド受信機等の機器を展示する。当時の東京大学宇宙航空研究所で開発されたものだ。

S-160JA-1ロケット(レプリカ)

S-160ロケットは南極で高層大気の観測のために打ち上げることを目的として東京大学宇宙航空研究所で開発された観測用ロケットだ。1968年にS-160-1号機が打ち上げられ、S-160JA-1号機は1970年2月10日(火)(おおすみ打ち上げの前日)に南極昭和基地からの打ち上げに成功した。最大到達高度は86.9km、水平距離は88kmで、オゾンおよび電子密度の観測を行った。この時の南極観測隊(JARE11)の松田達郎隊長ら3名は当館極地研究部所属だった。

1973年に国立極地研究所が設立されるまで当館に極地研究部・センターが設置されていた。

​μ10型イオンエンジン(JAXA所蔵)

「はやぶさ」搭載のイオンエンジンで、直径が10cm。キセノンガスをマイクロ波でプラズマにして、できたキセノンイオンを電場で加速して放出する。推力は低いが、燃費がよくて長時間稼働することができる。「はやぶさ」ではトラブルもあったが、4機累計4万時間の宇宙実績を作った。

​「はやぶさ2」搭載インパクターと分離カメラDCAM3(エンジニアリングモデル)(JAXA所蔵)

「はやぶさ2」は小惑星リュウグウの内部を探るため人工クレーターを作る実験を行った。インパクターは2kgの銅製円盤で、これを爆薬で発射して弾丸とした。「はやぶさ2」は破片等を避けるために小惑星の影に隠れているので、分離カメラDCAM3を本体から切り離してクレーター生成の映像を記録した。

「はやぶさ」用サンプラホーン初期モデルと弾丸(JAXA所蔵)

「はやぶさ」が小惑星イトカワからサンプルを回収するために、小さな弾丸を撃ち込み、舞い上がった破片を集める方法が採用された。サンプラホーンは破片を帰還カプセルに導くためのもので、様々なモデルが作られて試された。「はやぶさ」ではトラブルで弾丸が発射されなかったが、「はやぶさ2」では発射に成功した。展示する弾丸は「はやぶさ2」搭載のものと同じものだ。

常設展示中の関連資料

おおすみ(エンジニアリングモデル)とラムダロケットランチャー(実機)

日本初の人工衛星で、1970年2月11日(水)、ラムダロケットL-4S型5号機で打ち上げられた。発射場の内之浦宇宙空間観測所のある鹿児島県大隅半島にちなんで「おおすみ」と名付けられた。また、「おおすみ」を打ち上げたラムダロケット用ランチャー実機が地球館の屋外に展示されている。

人工衛星おおすみ(エンジニアリングモデル) 国立科学博物館
人工衛星おおすみ(エンジニアリングモデル) 国立科学博物館

ラムダロケット用ランチャー 国立科学博物館
ラムダロケット用ランチャー 国立科学博物館

「はやぶさ」模型と「イトカワより採取したサンプル実物(JAXA 所蔵) 」

世界初の小惑星からのサンプルリターンを成功させた「はやぶさ」の実物大模型が展示されている。また、小惑星イトカワから持ち帰った微粒子サンプルの実物を顕微鏡で見ることができる。

国立科学博物 地球館2階展示室 イトカワ微粒子観察システム
国立科学博物 地球館2階展示室 イトカワ微粒子観察システム

​「はやぶさ」模型と「イトカワより採取したサンプル実物(JAXA 所蔵)」
​「はやぶさ」模型と「イトカワより採取したサンプル実物(JAXA 所蔵)」

国立科学博物

国立科学博物館
国立科学博物館

【開館時間】
月曜日~木曜日および日曜日/9:00〜17:00(入館は16:30まで)
金曜日・土曜日/9:00〜20:00 (入館は19:30 まで)

【休館日】毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
※特別展開催中は休館日が変更になる場合あり。

【入館料】
一般・大学生/630円、高校生(高等専門学校生含む)以下および65歳以上/無料
※開催中の特別展「ミイラ」は別料金

【所在地】〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20

【問い合わせ】ハローダイヤル:03-5777-8600

【公式サイト】https://www.kahaku.go.jp/

開催場所

イベント情報

科博NEWS展示「日本初の人工衛星『おおすみ』打ち上げ50周年」

開催期間

2020年1月28日(火) 〜 2月24日(月)

開館時間

月曜日~木曜日および日曜日/9:00〜17:00(入館は16:30まで)
金曜日・土曜日/9:00〜20:00 (入館は19:30 まで)

【休館日】毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
※特別展開催中は休館日が変更になる場合あり。

料金

【入館料】
一般・大学生/630円、高校生(高等専門学校生含む)以下および65歳以上/無料
※開催中の特別展「ミイラ」は別料金

問い合わせ先

【問い合わせ】ハローダイヤル:03-5777-8600

主催者

国立科学博物館

オフィシャルサイト

【公式サイト】https://www.kahaku.go.jp/

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