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『MAMコレクション006:物質と境界ーハンディウィルマン・サプトラ+千葉正也』

2017年11月18日(土) 〜 2018年4月1日(日)

ポイント!
  • それぞれの持つ物質、素材、環境、境界に対する視線や態度の違いと共通点に着目
  • 森美術館が所蔵する2人のアーティストの作品を展示
  • ダイナミックな眺望の空間で現代アートを楽しめる

ハンディウィルマン・サプトラ(1975年、インドネシアの西スマトラ州生まれ)と千葉正也(1980年、神奈川県生まれ)を紹介。ふたりのアーティストは、彫刻と絵画を中心に様々な手法や素材を用いて制作を行っており、この展示では、それぞれの持つ物質、素材、環境、境界に対する視線や態度の違いと共通点に着目した。

ハンディウィルマン・サプトラ

サプトラは、1998年のインドネシアにおける民主化の動きに呼応するような社会的、政治的な現代美術の潮流から距離をとる。作品がいかなるステートメントをも伝えるものではなく、ただそこに存在する物質であり、いかなる意義や目的にもとらわれないことを表明している。本展にて展示する《根もなく、つぼみもないNo.12》は、ゴムで縛られた柔らかい袋状のものにも見え、巨大な植物の種子のようにも見えるかもしれない。しかしサプトラはそうした答えや意味を明示せず、観客ひとりひとりに感じ方やその解釈を委ねる。

ハンディウィルマン・サプトラ 《根もなく、つぼみもないNo.12》 2011 年 樹脂にアクリル、ポリウタレン塗料仕上げ、ガルバニ板、縒糸 150x150x150 cm
ハンディウィルマン・サプトラ 《根もなく、つぼみもないNo.12》 2011 年 樹脂にアクリル、ポリウタレン塗料仕上げ、ガルバニ板、縒糸 150x150x150 cm

千葉正也

一方千葉は、自作の彫刻を含めた奇妙で不可思議な環境を実際にスタジオなどに構築し、それを絵画のモチーフとする手法で知られている。本展にて展示される《2013年のパワフルヤングボーイ》は、千葉が長年惹きつけられていた岩手県遠野市の「さすらい地蔵」を実際に訪ね、制作した作品。当時のスケッチやメモ、絵画作品の詳細な計画を記したドローイングも初公開となる。

千葉正也 《2013年のパワフルヤングボーイ》2013 年  油彩、キャンバス 274x225 cm (2点組) 画像提供:シュウゴアーツ、東京
千葉正也 《2013年のパワフルヤングボーイ》2013 年 油彩、キャンバス 274x225 cm (2点組) 画像提供:シュウゴアーツ、東京

「MAMコレクション」とは?

日本を含むアジアの現代美術に焦点をあてた森美術館のコレクションは現在、約400点を数える。「MAMコレクション」はこのコレクションを順次、多様なテーマに沿って紹介するシリーズである。ダイナミックな眺望とリビングルームのような空間で現代アートを楽しむ、美術館のモットー、「アート&ライフ」を体現したプログラム。

ホリデー編集部

ホリデー編集部からのコメント

ふたりのアーティストの違いや共通点に着目した珍しい展示!
普段感じていなかったことへの気づきがありそうですね♪

開催場所

イベント情報

MAMコレクション006:物質と境界―ハンディウィルマン・サプトラ+千葉正也

開催期間

2017/11/18(土)~ 2018/4/1(日)

開催時間

10:00〜22:00(最終入館21:30)
※火曜日のみ、17:00まで(最終入館16:30)

料金

「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」と共通チケット
一般  1,800円
学生(高校・大学生)1,200円
子供(4歳~中学生)600円
シニア(65歳以上)1,500円

問い合わせ先

Tel: 03-5777-8600(ハローダイヤル)

主催者

森美術館

オフィシャルサイト

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