ヒロマート・ギャラリーで、東京を制作の拠点に活動する樽井英樹の作品展『チャームポイント』が開催される。抽象的な空間を描き表現する樽井英樹のペインティング作品は、直感的な判断を重視して制作されている。即興的に反応する描画を続けることで、自らが持つ造形感覚を引き出し、モチーフを概念的に組み立てていく。 ヒロマート・ギャラリーでの初めての樽井英樹作品の紹介となる今展では、彼の最新プロジェクト「ぬりえ」シリーズのペインティング作品を発表する。

アーティスト・ステートメント:チャームポイント

新作の「ぬりえ」シリーズを発表する。「ぬりえ」シリーズは、描きためたドローイングの1点をキャンバスに描き移した状態を「ぬりえ」に見立て、ペイントしているシリーズである。抽象的な空間を描いている「ぬりえ」は、輪郭線がきっちり閉じられておらず、地（背景）と図の境界は曖昧になっている。そのため絵の具のマチエールが思わぬイメージの変換をもたらすことがある。その時々の画の状況に即興的に反応し続けることでイメージを飛躍させることができるのだ。

樽井英樹　プロフィール

1988年東京都生まれ。2012年、多摩美術大学美術学部油絵科を卒業。 多摩美術大学大学院にて、美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域で美術学修士を2014年に取得。「トーキョーワンダーウォール公募入選作品展」（2010年）、「トーキョーワンダーシード」（2014、2016年）など、公募展にも参加し入選、 意欲的に作品の発表を続けている。 初めての個展は、ワダファインアーツ（東京）にて2014年に開催された。

レセプション

5月11日(金) 18:00より、作家を囲んでささやかなオープニング・レセプションが開かれる。
作品について話を聞く貴重な機会となる。