国引き神話「未来を拓く」
島根県出雲市大社町修理免773-53「出雲国風土記」に基づき、古代の出雲国の国土は小さく狭かったため、失敗作であった。
国の形は東西に細長く布のようであったため、それを嘆いた八束水臣津野命は、遠く「志羅紀(新羅)」「北門佐岐(隠岐道前)」「北門裏波(隠岐道後)」「高志(越)」の土地を裂き、四度、「三身の綱」で「国」を引き寄せて「狭布の稚国」に縫い合わせ、現在の島根半島を完成させたとか。
国を引いた綱は長浜(稲佐の浜)と弓浜半島になり、国引きを終えた八束水臣津野命が叫び声とともに大地に杖を突き刺すと木が繁茂し「意宇の杜」になったとか。