妙国寺
大阪府堺市堺区材木町東4丁1-4織田信長は、その権力を以って、蘇鉄を安土城に移植。
夜更けの安土城で一人、天下を獲る想を練っていた信長は庭先で妙な声を聞き、森成利に探らせたところ、庭の蘇鉄が「堺妙國寺に帰ろう、帰ろう」とつぶやいていた。
この声に、信長は激怒し士卒に命じ蘇鉄の切り倒しを命じた。
家来が斧で蘇鉄を切りつけたところ、みな血を吐いて倒れ、さしもの信長もたたりを怖れ即座に妙國寺に返還した。
元の場所に戻った蘇鉄は日々に弱り、枯れかけてきた。
哀れに思った日珖が蘇生のための法華経一千部を誦したところ、蘇鉄のお告げにより、早速門前の鍛冶屋に命じて鉄屑を根元に埋めると蘇った。