シックナー跡
兵庫県朝来市佐嚢1826
明治時代、但馬地域に位置する明延・神子畑・中瀬などの鉱山は生野鉱山を本部とする明治政府の直営鉱山となった。
宮内省御料局の所管となり、生野鉱山群と佐渡鉱山群も三菱合資会社に移管。
明延鉱山で錫(すず)の鉱脈が発見され、三菱による近代鉱山としての開発が開始。
その規模は東洋最大ともいわれ、1987年の閉山時には日本国内のシェアの90%を占めていた。
明延の地下約1000mまで掘り下げられ、現在も良質の錫鉱脈と日本一の埋蔵量とも。
液体中に混じる固体粒子を分離する装置「シックナー」で、大きさは約30m、約16mなど。