槙尾山施福寺
大阪府和泉市槇尾山町136通称、槇尾寺。
500年代、播磨国加古郡の行満上人が葛城修験系の寺院として創建。
771年、摂津国の僧・法海が槇尾山寺に住していた時、突如、一人のみすぼらしい格好をした修行僧が現れた。
その修行僧は、「夏の間だけここで過ごさせてほしい」と言う。
以後、修行僧は槇尾山寺にて客僧として過ごし、修行に励んだ。
客僧が槇尾山寺から去ろうとしたある日、「帰りの旅費を出してほしい」と寺僧に願い出るが、拒否されてしまう。
客僧は怒って、出て行ってしまった。
法海が追いかけると、客僧は海上を、沈みもせずに歩いていた。
これを見た法海は、千手観音の像を刻んで祀ったと言う。