笠置寺
京都府相楽郡笠置町笠置笠置山29真言宗智山派の仏教寺院。
山号は鹿鷺山。
本尊は弥勒磨崖仏(自然の岩壁に直接彫り刻んだ仏像)。
開基は大友皇子、天武天皇。
笠置寺は標高約289mの笠置山に位置。
付近は奈良方面の月ヶ瀬街道、京都・伊賀方面の伊賀街道が交わる交通の要衝地。
平安時代、弥勒信仰の聖地として発展。
682年、大海人皇子(天武天皇)創建。
天智天皇の子・大友皇子は馬に乗って鹿狩りをしていた時、笠置山中の断崖絶壁で立ち往生。
鹿は断崖を越えて逃げ去り、自らの乗る馬は断崖の淵で動きがとれない。
そこで山の神に祈り、「岩に弥勒仏の像を刻む」と誓願し生還。
大友皇子は目印として笠を置いて行ったことが、笠置という地名の由来。