鴻池稲荷祠碑
兵庫県伊丹市鴻池6丁目14-21酒造りで財を成した鴻池財閥ゆかりの稲荷。
江戸時代まであった酒造りの流派の一つ「鴻池流」。
鴻池は、猪名川上流にある郷村であり、池田や伊丹、小浜、大鹿などの郷とともに、室町時代中期から他所酒を生産し始めていた。
戦国時代、僧坊酒が衰退、これらの酒郷は奈良流の製法を吸収し、当時の日本の酒市場で一挙に台頭してきた。
鴻池善右衛門は、室町時代か続く段仕込みを改良し、麹米・蒸米・水を3回に分ける三段仕込みとして効率的に清酒を大量生産する製法を開発した。
以後、日本の清酒の発祥とみなされることとなり、「清酒発祥の地」を示す石碑「鴻池稲荷祠碑」が現存する。