御殿山
東京都品川区北品川4丁目7広重が御殿山の上から品川宿越しに江戸湾を見下ろした浮世絵が風景として気に入っている。
鮫洲、浜川、鈴ヶ森、森ヶ崎、そして蒲田の梅屋敷あたりが遠望できる。
この御殿山に室町時代には太田道灌の館が、そして、江戸時代には将軍家の別邸、品川御殿があったことから「御殿山」と名づけられた。
この地を八代将軍吉宗が開放した時から桜の名所として人々が楽しみ、広重も好きな場所で幾つもの浮世絵を残している。
幕末1863年にイギリス公使館が建設されることになり、御殿山は再び庶民の立ち入り禁止区域となり、その公使館も、建設途中に高杉晋作、久坂玄瑞、井上馨、伊藤博文らによって焼き討ちされる。