梅雨だから…そして今だからこそ敢えて行く!箱根の山であじさい&温泉ざんまい
神奈川梅雨だから…そして今だからこそ敢えて行く!箱根の山であじさい&温泉ざんまい
まさに噴火レベル2にまでデンジャラス度がアップした箱根大涌谷! だがしかし、立ち入りが制限されてるのは大涌谷一帯のみ。 規制エリアの外側はいつもと変わらず、普段どおりに営業しています。 ですが、風評被害っていうんですか。 レベルアップ以降パタリと客足が遠のき、地元の業者さん達は悪戦苦闘中とか。 だかしかし! 客足が途絶えて空いている今こそ、ゆったり箱根を満喫できる好機! しかも梅雨の季節は箱根登山鉄道沿線の紫陽花が見頃を迎える頃合い。 梅雨だから、そして今だから、箱根に行かない理由が見当たりません!
箱根登山鉄道は小田原駅と強羅駅を結ぶ小さな鉄道会社。 ですが小田急のロマンスカーが途中の箱根湯本駅まで乗り入れているので、実質的には箱根湯本駅と強羅駅の間がメイン。 ご覧のとおりマッチ箱のような小さな電車なので、オンシーズンの休日ともなると日本人団体客やら海外からの観光客で車内は都心のラッシュ時の通勤電車さながらのすし詰め状態に。 ですが平日であれば主な利用者は地元客なので、車内でユッタリできるのでは?
あじさい電車
6月中旬頃から開花の時期を迎える沿線の紫陽花。 この時期の箱根登山電車は「あじさい電車」の愛称で呼ばれます。 箱根湯本駅と強羅駅の間を約40分で結んでいます。 昼間の時間帯は1時間に4本の割合で運行。 夜間は沿線7か所のライトアップポイントで、光に彩られた幻想的な紫陽花を観賞することができます。 こちらは全席自由で通常の運賃のみで利用できます。
特別電車「夜のあじさい号」
宵闇の中でライトアップされた満開の紫陽花を満喫できる臨時の特別電車。 今年も6月20日から7月5日まで運行されます。 ライトアップ地点の沿線7か所で徐行や停止を繰り返しながらゆっくり進行。 途中の宮ノ下駅(強羅行)と塔ノ沢駅(箱根湯本行)では臨時停車。 電車から降りて紫陽花を撮影できる時間(約10分)も設けられています。 全席指定で電話による予約が必要。 詳しくは箱根登山鉄道のウェブサイトまで。
新型車両3000型「アレグラ号」
昨年11月、箱根登山鉄道が25年ぶりに導入した新型車両。 新緑、紫陽花、紅葉、雪景色など沿線の景色を堪能できるように設計された観光電車です。 鉄道友の会が優秀な車両に授与する「2015年ローレル賞」を受賞したほどなので、そのクオリティは折り紙付き。 ちなみに6月20~25日の「夜のあじさい号」はアレグラ号で運行される予定だそうですよ。
箱根フリーパス
箱根は色んな乗り物がてんこ盛り。 登山鉄道をはじめケーブルカー、ロープウェイ、海賊船(の格好をした遊覧船)、そして箱根を隅々まで網羅するバス。 それら箱根登山鉄道系の乗り物が2日間または3日間乗り放題となる便利なパスです。 現在運休中の箱根ロープウェイの代行バスにも、もちろん乗車できます。 ただし西武鉄道系の伊豆箱根鉄道バス&箱根駒ケ岳ロープウェー&箱根芦ノ湖遊覧船には乗れませんのでご注意を。
本来なら芦ノ湖と並ぶ箱根観光のハイライトなのですが。 前述の通り気象庁が箱根山火口周辺の噴火警戒レベルを2に引き上げたため、大涌谷周辺には立ち入れなくなってしまいました。 でも大涌谷の現状を知っておかないと心の底から箱根を楽しめないので、どんな感じなのか調べてみました。 噴火警報はレベル1〜5まで段階を踏んで発令されます。 レベル1は「平常」…まぁ普通ってことですね。 その上のレベル2は「火口周辺規制」…火口周辺への立入が規制されたりします。 現在の箱根は下から2番目なので、火口周辺に立ち入りさえしなければ、それほど危険じゃないようです。
それでも「レベル2」は危険なのか?
とはいえ、箱根山が活発に活動しているのは事実。 小さな噴火でも噴石が飛び散ったり、火砕流が発生する可能性も否定し切れないわけで。 なので火口付近への立ち入りが制限されているのですね。 ただレベル1の時でも大涌谷から仙石原にかけて常に地表から噴煙がモクモクと湧き出てますし。 それがレベル2になったからといって、それほど大きな変化はないんじゃないかと思われます。
おかげで箱根ロープウェイは全面運休中
早雲山〜大涌谷〜桃源台を結んでいる箱根ロープウェイ。 噴火警戒レベルが1に引き下げられるまで全面運休中です。 箱根登山鉄道側からだと強羅駅から箱根登山ケーブルカーが早雲山駅まで通常運行。 そこから先は代行バスが運行されています。 早雲山と桃源台の間を走り、大涌谷駅を避けて姥子駅に停車します。 早雲山/桃源台間を25分ぐらいで結びます。
大涌谷駅前にあった「大涌谷観光センター」が2014年「大涌谷くろたまご館」としてリニューアルオープン! これもみな大涌谷の名物「黒たまご」のおかげといっても過言ではありません。 同館はランチバイキングレストラン「湧わくキッチン」とお土産ショップ「くろたまショップ」で構成。 なのですが…当然のことながら現在、大涌谷くろたまご館は立ち入り禁止中。 噴火警戒レベルが1に落ち着けば営業が再開されることでしょう。
あの「黒たまご」が再び食べられるのはいつの日か…
1個食べると寿命が7年延びるという「黒たまご」。 100個食べると700年も生きることになるので食べ過ぎに注意! それはさておき黒たまご、元は普通の鶏卵です。 それを大涌谷の温泉で1時間ほど茹でるとアラ不思議! 殻が真っ黒な茹で卵に大変身です。 でも、殻を剥くと中身は普通の白い茹で卵なんですけどね。 ちなみに黒たまごは大涌谷でしか作られていないので、現在は生産休止中です。
名物「黒カレー」に逢えるその日まで…
大涌谷観光センター時代から名物メニューだった「黒カレー」。 イカスミで黒く彩色されたカレーで、もちろん黒たまごにちなんだメニューです。 でも、ここ大涌谷でしか食せない特製メニュー。 なので1日も早い立ち入り制限の解除を待ちましょう。
だがしかし! 大涌谷がダメなら小涌谷があるさ! というわけで小涌谷といえば全天候型温泉テーマパーク「ユネッサン」。 東京ドーム3つ分の敷地に、ざまざまな温泉施設が密集しています。 館内は水着着用の温水プールエリア「ユネッサン」と、水着不要の大衆浴場エリア「森の湯」に分かれます。 特に「ユネッサン」にはユニークな“企画風呂”が目白押し! なお、併設されているショッピングエリア「ミーオモール」は無料で入れますよ!
足の角質が格好のご馳走!?「ドクターフィッシュ」
巷で噂の「ドクターフィッシュ」。 魚が泳ぐ湯舟に足を突っ込むと古い角質をついばんでくれます。 角質除去もさることながら、ついばまれる感触が病みつきになるそうな。
クレオパトラも愛した!?「ワイン風呂」
古くはクレオパトラも愛したと伝わる「ワイン風呂」。 鮮やかなパープルカラーと芳醇な香りもさることながら、美肌効果も期待できる"若返りの湯"なのだそうです。
粗挽きネルドリップの本格派「コーヒー風呂」
日本中どこを探してもここにしかないという日本初のコーヒー風呂。 温泉で低温抽出した粗挽きネルドリップ式のコーヒーを桶に入れ、湯船にブチまけるパフォーマンスも名物です。 疲労回復、リラックス、美肌といった効果が期待できるそうですよ。
一滴も飲まずにホロ酔い気分「酒風呂」
お風呂に日本酒を入れる「酒風呂」は血行を促すので、家風呂でもやってる人は意外といるみたいです。 しかし、ここのは温泉+酒なので効果倍増かも!? 酒樽からは本物の酒が滴り落ち、湯舟からは酒の香りが。 でも飲用じゃないので飲むことはできません。
皮膚から吸収!カテキン効果「緑茶風呂」
緑色のお湯から漂う茶の香り…お茶好きにはたまりません。 効能は美肌効果や冷え性の改善などだそうです。
夏に向かって斬新な企画風呂が待ってます!
6月一杯は、あのポテチとコラボした「わさビーフ風呂」。 7月12日までは「コラーゲン風呂」と「KIRIN生茶風呂」。 一方、7月4日からは「森永冷やし甘酒風呂」がスタート。 そして7月18日からは恒例「ガリガリ君ソーダ風呂」が今夏も登場するそうですよ。
「B&B」とは「ベッド・アンド・ブレックファスト」、つまり宿泊と朝食を主に提供する格安宿のこと。 箱根には富士屋ホテルをはじめ高級な宿がひしめきあってますが、そんな中ここは唯一といってもいいほど格安な宿です。 元は企業の保養所だったところらしく、設備は必要最小限しかありません。 部屋にバス・トイレはなく、ベッドとテレビがあるぐらい。 でも大浴場は天然温泉ですし、宿泊先にこだわりがなければリーズナブルな宿だと言えるかもしれません。
朝食はセルフサービスながらパン食べ放題!
「B&B」なので朝食付き。 パンとコーヒー、ジュースをセルフサービスで提供しています。 だがしかし、夜中に腹が減ったらどうするのか!? 館内に冷凍食品の自動販売機があるので、それで飢えを凌ぎましょうか。
実はユネッサンのオフィシャルホテルです!
なので、ユネッサンとコラボしたおトクな宿泊プランが充実しています。 ユネッサンや森の湯の1日券付きプランとか、ユネッサン内イタリアンレストランでの夕食付きプランとか。 詳しくはユネッサンのウェブサイトまで。