”仏像さんとお友達になる”♡奈良の旅
奈良”仏像さんとお友達になる”♡奈良の旅
奈良と言えば、仏像さん…。 奈良の好きな人が集まると、いつもお気に入りの仏像さんの話で盛り上がっています。 みんなそれぞれ、お気に入りの仏像さんがあるんですよね~。 仏像さんって最初はどれも同じに見えますが、たくさん出会っているうに、お気に入りが見つかります。 ”仏像さんとお友達になれる”みたいな感覚です。 仏像さんから不思議なパワーを感じる、見ているだけで心が癒される…と、いう方もあります。 仏像さんに出会うなら、”お寺”なのですが、今回のプランは”お寺”と”ミュージアム”をセットでご紹介します。 奈良国立博物館の”なら仏像館”、”東大寺”、”東大寺ミュージアム”、”興福寺”、”興福寺国宝館”です。 その他、周辺のお庭のきれいなスポット、素敵なカフェや食事のお店などもあわせてご紹介します。 「いつでも会える仏像さん」の他、「期間限定で会える仏像さん」も登場します…! 奈良に行って、仏像さんとお友達になってみては…!
えっ…?”仏像さんに出会う旅”のメインがお寺じゃないの…? そうなんです。私が最初に仏像さんに興味を持ったきっかけは博物館…!”なら仏像館”です。 超有名な仏像さんはおいでになりませんが、館蔵品も充実…! 各地のお寺からの寄託もいろいろ…! 飛鳥時代、白鳳時代、天平時代…、仏像さんは時代によって随分感じが変わるのが興味深いです。 館内をぐるっと回って、それを感じてみましょう。 博物館ボランティアさんの解説による”館内仏像ガイドツアー”もあります。 ボランティアさんに声をかけると、個人的に仏像の解説をお願いすることもできます。 仏像さんとお友達になりたい方はぜひ…!
「珠玉の仏たち」
常設展は、「珠玉の仏たち」と題して公開されています。 これはそのチラシです。時々展示替えがあるので、今まで知らなかった仏像さんと出会えるチャンスも…。 入館料は”520円。子供といっしょ割引”もあります。 子供向けの解説コーナーも充実しています。
”走り大黒”いや、”伽藍神”です
”走り大黒天”と呼ばれていますが、正しくは”伽藍神立像”。お寺の建物を守る守護神です。 走っているような姿が面白く、”運動会の大黒さま”と呼んでいます。
”元気が出る仏像”グッズ
”伽藍神立像”を含め、”なら仏像館”にはユニークな仏像さんがおいでです。 その仏像グッズが、”元気が出る仏像”としてミュージアムショップで販売中。 お気に入りの仏像さんグッズをゲットして…!
建物は文化財です…!
”なら仏像館”は明治時代の風格ある洋風建築。重要文化財の建物です。 休憩室では建物の細部を鑑賞することも…。ここは案外人も少ないので、じっくり建物ウオッチングできます。
「奈良の大仏さま」で有名な奈良の代表的な観光スポットです。 その他もに、広い境内には「二月堂」など見どころがいっぱい…。 仏像さんに興味のある方は国宝仏が立ち並ぶ「三月堂」「戒壇堂」にも立ち寄ってみることをお勧めします。 東大寺では、秘仏公開にも注目しています。 重源上人座像、公慶上人坐像、良弁僧正座像、執金剛神立像など、「期間限定で会える仏像さん」もいろいろあります。
大仏殿の”大仏さま”
世界最大級の木造建築の大仏さまとして、あまりにも有名。聖武天皇の熱意の結晶です。一度大晦日の深夜、除夜の鐘とともに公開された大仏さまにお参りしました…!感動的でした。
秘仏、重源上人像
東大寺には秘仏がいくつかあります。国宝、重源上人像はとてもリアルな鎌倉彫刻です。一年に2回だけのご開帳ですが、時々博物館の特別展におでかけするので、そこでお会いできるチャンスも…。
三月堂(法華堂)
東大寺に残る最古の建物。奈良時代の建物と鎌倉時代の建物を合せているのが、写真からわかるでしょうか…。お堂の中の不空羂索観音さま他、国宝の仏像さん達は、いつでも会える仏様です。
東大寺、三月堂の仏像さん
三月堂に入ると、大きな不空羂索観音さまの姿が目に入ります。眼が3つ、手が何本もあり、小学生の頃は、「不気味だ~!」と思いましたが、大人になると崇高な姿だと思えるように…。
秘仏、執金剛神像
三月堂の秘仏。一年に一回、12月16日だけ公開されます。仏法を守る躍動感に満ちたお姿です。すごい迫力…!奈良時代の作とは思えないほど彩色がよく残っています。
二月堂への散歩道
東大寺の境内は広いです。新緑、紅葉の時は「東大寺にこんな素敵な散歩道があったなんて…!」と、その魅力を再発見しました。デートスポットにもってこいです。もちろん、私も歩きました。
二月堂は「お水取り」の舞台です
毎年3月に行われる「東大寺のお水取り」でよく知られているお堂です。この行事は「虫、踏んじゃった。」など、人間が知らず知らずのうちに犯している罪を観音様にお詫びするものだそうです。
二月堂
西に張り出した舞台からの市街の眺めがすばらしいです。大仏殿の屋根も見えます。ご本尊の観音さまは秘仏。東大寺のお坊さんでさえも「会ったことがない仏像さん」だそうです。
戒壇堂のイケメン仏
奈良時代、唐からやってきた鑑真和尚が作った戒壇で、日本で初めて戒を授けられたそうです。その場所に戒壇堂が建立されました。天平時代の四天王像は国宝でイケメン仏。いつでも会えます。
東大寺総合文化センターに設けられたミュージアムです。 聖武天皇の時代からの東大寺の宝物の数々を展示しています。 三月堂においでだった国宝の日光、月光菩薩像は現在こちらに移されています。 ミュージアムでありながら、み仏の前に立つと手を合わせ祈りを捧げたくなるような空間でした。 2018年4月16日から、9月14日まで改修工事もため休館しています。
日光菩薩
東大寺ミュージアムにお移りになってから、その美しさを再認識。 こんなに気品あるお姿だったのか…。 「前に立つと、溢れるような慈悲の心を感じます。」日光菩薩さまがお気に入りだという仲間の言葉に納得…!
月光菩薩
日光菩薩とよく似ていますが、表情も衣文も微妙な違いがあります。 「とても神秘的な仏さま。見る角度により、近寄り難い美しさを感じたり、親しみ易い雰囲気を感じたり…。」月光菩薩さまがお気に入りだという仲間が言っています。
千手観音像
もと四月堂においでだった仏さまがミュージアムでは日光、月光菩薩の真ん中に…!まるでミュージアムのご本尊さまのように安置されています。不思議なボリューム感のある仏さまです。
東大寺三月堂の南にある神社です。 東大寺建立の時、これを守護する神様として、宇佐八幡を勧請したのが始まりです。 背後にある手向山は紅葉の名所として知られています。 八幡宮はものごとを勝利に導く神様です。 金運アップ祈願の大黒殿もあります。ぜひお参りを…!
金運を呼ぶ大黒殿
大黒殿は、たくさんの小さな鈴を黄色い紐で結びつけたものを鳴らしてお参りします。耳が遠いと言われる大黒さまをお呼びするものだとか…。臨時収入があったのは、この大黒さまのご利益かな…。
東大寺のすぐそばに、ちょっと面白いカフェがあります。 奈良には町屋リノベーションカフェがたくさんありますが、ここは大正時代に建てられた乳酸菌飲料の工場跡をカフェにしたもの。 乳酸菌飲料の名前は「フトルミン」と聞いて笑ってしまいました。 入口は「ここ、入っていいのかなぁ~」と思うほど目立たないですが、入ればレトロで素敵な空間が広がっていました。オープンしているのは、金、土、日、祝日のみ。超おススメのカフェです。
”朝のセット”がお勧め
朝9時30分まで注文できるモーニングセットを…!と、お店に入りました。最初に梅ジュースが運ばれ、次に卵料理のグラス、厚切りトーストとジャム、スモークサーモンやソーセージ付きの野菜サラダが登場しました。豪華…!
”朝のセット”のデザート
最後に飲み物とデザートが登場。デザートは色とりどりのフルーツで飾られたヨーグルトです。どれもおいしかったです。”朝のセット”は1200円。お土産の絵葉書のサービスもあって、大満足
東大寺のそばにある吉野葛のお店です。伝統的な製法で作られる吉野葛の他、お土産用の吉野葛を使ったお菓子が並んでいます。 また、葛餅や葛を使ったお料理が食べられるティールームもあります。看板商品、出来立ての温かい葛餅は超オススメです。
奈良山の幸丼
クズとトロロイモがたっぷりかかったご飯の山を崩していくと、中からアナゴが出てきました。やさしい味に、ゆず胡椒のピリ辛と梅の酸味がアクセントになっていました。
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たくさんの仏像さんに逢って、ちょっと”仏像疲れ”を感じたら、リフレッシュするのにいい場所を紹介します。 依水園(いすいえん)はお庭のきれいな穴場スポット。 博物館や東大寺のすぐ近くにあります。 若草山や春日山、東大寺の建物も眺められるスケールの大きな庭園が広がっていて、のんびり散策するのにもってこいの場所です。 ここを見に来るのは圧倒的に外国人さんが多い…! 日本の方も、もっと訪れて欲しいな~と思います。
名園でクールダウン…?
奈良は仏像メインで回ることが多いのですが、正直、一度にたくさんの仏像さんに逢うと”仏像疲れ”を感じることもあります。そんな時、ここや奈良公園でクールダウンしています。
依水園のお隣には、吉城園(よしきえん)という日本庭園があります。 同じようなお庭なのかと思っていましたが、入って見ると依水園とかなり趣が違っていました。 スケール感はない代わりに、細やかな情緒を感じさせる庭です。 園内は、「池の庭」「苔の庭」「茶花の庭」に分かれています。 もと興福寺の摩尼珠院というお寺があったところです。持ち主はいろいろ変わり、今は奈良県の所有となり、一般公開されています。閑静な雰囲気の穴場スポットです。
池の庭
大正期に建てられた和風住宅を取り囲むように美しい庭が広がっています。由緒ある御屋敷の庭のような日本庭園でした。
苔の庭
「池の庭」を奥へ進むと「苔の庭」です。苔が一面に敷き詰められた素朴な庭ですが、建物と一体となるよう作られたそうです。苔は現在、生育中です。
同じく”仏像疲れ”解消スポットです。広々とした芝生に鹿が群れている公園。たくさんの鹿さんと遊べるスポットです。 私も子供時代から両親に連れられてよくきました。 ”博物館の仏像”と”奈良公園で鹿と遊ぶ”はセットでした。 のんびり散策してリフレッシュできるスポットです。
鹿さんに”鹿せんべい”を…!
奈良公園は鹿さんがいっぱいです。”鹿せんべい”を買うと鹿さんがかくさん寄ってきます。「この辺りはよく下を見て歩きなさい。」と言われますが、その理由わかりますか…?
春日大社の摂社、水谷神社のそばにある茶店です。 奈良公園周辺は、食べ物屋さんもいろいろ。 ここは日本昔ばなしに出てくるような雰囲気の茶店です。 こんな感じですが、紅葉の時期は赤や黄色の楓に彩られ、いっそう絵になる風景です。 今回はわらび餅を注文しました。 時々、店先まで鹿さんがやってくることもあります。 奈良公園の周辺のお店はちょっとした”鹿カフェ(?)”みたい。
奈良公園にはわらび餅など和スイーツのお店や、茶がゆなど軽食のできる茶店がたくさんありますが、ちょっとユニークなのが、このキッシュの専門店です。 古い民家をリノベーションしたお店で、お座敷もある落ち着いた雰囲気。お好みのキッシュがメインのランチが人気です。 観光シーズンは予約がベター。特に正倉院展の時期は混み合うようですので、必ず予約を…!
キッシュのランチBコース
2100円のランチBコースを注文しました。季節のスープ、好みのキッシュをメインに、サクサクのパイ、リゾット、和牛のワイン煮、季節の野菜サラダが彩り豊かに盛り付けられていました。飲み物付きです。
ちょっとお手軽にスープセット
スープセットは、季節のスープ、好みのキッシュ、飲み物で1250円。この日のスープは、キタアカリのポタージュ。複雑で豊かな味わいのスープです。中にはなんと、果物の柿も入っていました。
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”なら仏像館”周辺にはカフェや食事のお店がいっぱいあります。 仏像めぐりの後、おいしい珈琲が飲みたくなった時、ここがオススメです。博物館の前の道路を渡ったところにある建物の2階…。 自家焙煎の珈琲の他、ランチもボリュームたっぷりです。 今回はちょうどお昼になり、ランチに立ち寄りました。
今日はランチ
ここで”なら仏像館”の仏像を熱く語りながらランチタイム。不思議なことに、いつも同じように仏像トークに盛り上がっているグループや、図録を眺めながらランチしている一人旅の方を見かけます。
興福寺には、国宝の仏像がいっぱい…! 全国の国宝仏の17%は興福寺にあると聞いてビックリです。 教科書に出てくる国宝の仏像がずらりと並ぶ”国宝館”は必見です。知っている仏像さんに会えるとちょっと嬉しい…! 「いつでも会える仏像さん」の他、「期間限定で会える仏像さん」も紹介します。
興福寺国宝館
仏像など、興福寺の歴史資料を展示するミュージアム。「阿修羅像」「金剛力士像」「天燈鬼・龍燈鬼」他、山田寺仏頭など、教科書でよく見かける仏像が並んでて親しみが持てます。
オーラを感じる阿修羅像
国宝館に並ぶ仏像さんの中でスター的なオーラを放つ阿修羅像です。インドの神話に登場する戦闘の神で、仏教の守護神となったそうです。手が長く、体が「細っ…!」といった感じでした。
東金堂も国宝仏が…!
東金堂も奈良時代の雰囲気を伝える国宝の建物です。薬師如来さまがご本尊。国宝の四天王像、十二神将像が並んでいます。「いつでも会える仏像さん」です。
期間限定公開、北円堂
「期間限定で会える仏像さん」がここに…。北円堂内部は春と秋に特別公開されています。国宝の無著・世親像は必見です。インドの高僧兄弟の像といわれ、生きているみたいに写実的です。
興福寺オリジナル”精進ふりかけ”
興福寺のお土産に面白いものがあります。興福寺とふりかけメーカーの三島食品が共同開発した”精進ふりかけ”です。しそとわさびの”あお”の他、”に””よし”と三種類あります。