神の住まう島~滋賀県・竹生島~
滋賀神の住まう島~滋賀県・竹生島~
西国観音巡礼も残り3所となったある日…アクセスがけっこう大変なため、足が遠のいていた滋賀県の竹生島にようやく行く決心が着いたので夫婦でお参りをしてまいりました。京都からは、湖西道路を経て高島市へ…琵琶湖に浮かぶ島である竹生島へは船で渡るのです。ちょっとしたクルーズです。 周囲約2㎞の竹生島は、そのほとんどが原生林で覆われています。南側が開けていて、そこに宝厳寺と都久夫須麻神社だけが佇み、島そのものが信仰の対象となっています。 天照大神より「この島は弁才天の聖地である」と言うお告げを受けた聖武天皇が神亀元年(724年)、行基に寺院を開山させたのが始まりだそうです。数々の武将からも信仰を集めてきた竹生島…特に、豊臣秀吉との縁が深いそうですよ。島内は1時間ほどで見て回れますが、もっとゆっくり味わいたい~という方は船の時間に余裕をもってスケジュールを立てると良いかと。 今津港近辺の見どころもご紹介しています。あわせてどうぞ(^^)v
島内は竹生島港➡宝厳寺➡都久夫須麻神社の順に時計周りに参拝するルートがお決まり。すべてが山の斜面に建てられているため、足も使いますがその景観の素晴らしさは口では言い表せません。 行基が聖武天皇の勅願により島に来て弁才天像を造り小堂に安置したとも、それは四天王像だったとも言われていて明確ではないそうです。度重なる火災により焼失している宝厳寺、秀吉の尽力により復興することができたらしいです。
「祈りの階段」…だが💦
165段の石の階段。勾配がきつくイッキには登れません。一段一段、祈りながら登っていきましょう。 余裕があ、れ、ば(笑)
護摩堂付近からの眺め
途中左手に護摩堂があります。くるりと振り返ってみて下さいね。幟の赤と、山の緑…その先の琵琶湖の青。初夏のわき立つようなフレッシュな景観が目に飛びこんできます!
着いた~(+o+)
足はガクブル…。でも、心は晴れやか!これも立派な修行やさかい…。
湖上の島に湧き出でる不思議な清水「瑞祥水」
230mの地下(湖底130m)からくみ上げる霊泉。フシギですよね、湖に浮かぶ小島の地下からこんな清水が出るなんて…。弁才天さまのお告げによって掘られ湧き出でたそうです。まさに神の水!持ち帰って飲用にどうぞとの事です。
鮮やかなお不動さまが
めらめらと燃える炎の中のお不動さま。表情がユニークです。 その右手には五層の石造りの仏塔があります。こちらは重要文化財に指定されていて鎌倉時代のものだそうですよ。
威風堂々な本堂
真言宗豊山派の宝厳寺本堂です。こちらのご本尊は大弁才天(ここのみ「大」がつく)。江ノ島、宮島と並ぶ「日本三大弁才天」のひとつで、もっとも古い弁天さまなんですって。 内陣の壁面には、荒井寛方による「諸天神の図」、「飛天の図」が描かれているそうです。
広々とした外陣
沢山の方が参拝されていました。ツアーなどで来られる方も多いようです。 天井が高く開放的な外陣です。ご本尊さまは秘仏で、60年に一度の開帳とか。次回は2037年ですって。
お前立の弁才天さま(右)
左右にお前立(ご分身)のモチ肌弁才天さまが。こちらもスゴイですよ。桃山時代の作品です。七福神の一人でもある弁才天さまは、インド古代信仰では水を司る神さま。富貴、名誉、福寿を授け縁結びや子孫繁栄のご利益があります。8本の手には武器などが…琵琶ではないのね。
左の弁才天さま
お顔を拝見していると、その微笑んだような口元に思わず目じりが下がります。 頭の上にチョコンと乗っている顔は福徳の神さま「宇賀神」。仏教に取り入れられた弁才天さまと習合したのでしょう。
弁天さまの「幸せ願いだるま」
赤い小さなだるまさんがゴロゴロ…ちゃんと奉納されているんですよ。 お願い事を書いた小さな紙をだるまさんの中に収め奉納すると言う願掛けです。ひとつひとつ手作りなので、表情がちょこっとずつ違うのがかわいい。
竹生島への渡り方をご紹介します。私はこちら、高島市の今津港から「琵琶湖汽船さん」の船で渡りました。今津航路の他、長浜航路、びわ湖横断航路などがあります。 また、「オーミマリンさん」では、彦根航路、海津大崎航路、マキノ航路などがあります。スケジュールに合わせて乗り場や時間をセレクトしてくださいね。 こちら、今津港はJR「近江今津駅」からもすぐですので便利ですよ。
レトロないい感じの窓口
車で来られた方には、無料駐車場が用意されています。こちらで乗船券を買います。 春~秋は一日4便が運航。大人2590円(往復)です。滞在時間は75分。ゆっくり島内を見たい方は復路は次の便に乗ってもOKです。
琵琶湖の逸品揃ってます
券売り場の前にある売店でお土産が買えます。びわ湖の珍味など魅力的です。 商品を購入した方には記念撮影用に船長さんの制服を貸してもらえます!
「琵琶湖周航の歌」歌碑
桟橋のすぐ横に歌碑が。加藤登紀子さんが歌われヒットした「琵琶湖周航の歌」の歌詞が綴られています。「♪われは湖の子(うみのこ) さすらいの~」で始まる有名なこの歌には、びわ湖の素晴らしい風景がいくつも出てきます。京都大学ボート部部員によって作られたそうで、歌が誕生して今年で100年になるとか!様々なイベントが企画されているようですよ。
桟橋キラキラ
いいお天気で気持ちがいいです。ここから船が発着します。
これに乗船します~
来ました!竹生島クルーズ船「インターラーケン」。白い船体が湖面の青に映えてキレイ!
かわいい乗船券
いざ!竹生島へ。20分ほどの船旅?でこんなにワクワクできるなんて~💛 子どもさんが嬉しくって大はしゃぎしてました。わかるわかる!早くデッキに出てみたいよねっ!!!
けっこういっぱいです
出航すると船内にいくつかある画面で船や竹生島の紹介動画が流れます。 大きな揺れはなく、快適なクルージングでございます。
もはや、海!!
やった!デッキに出て参りました。 風はそうとう強いです。港で「帽子を留めて下さいね」と言われていた意味がここでわかりました。ふむふむ。 岸がどんどん小さくなっていきます。周囲はキラキラの湖面のみ。この時点で湖だと言うことを忘れてしまいそうになっています。
快適なクルーズは約20分ほど。心地よくて後半ちょっと居眠っていました( ´艸`) 船を降りるとそこは神の島。荘厳な雰囲気は早くも漂っています。「琵琶湖周航の歌」…ここにもありました。何番目なのかなぁ~、6番まであるそうですから。
見えてきました「神の島」
周囲2㎞の花崗石でできたひょうたん島…。イエ、竹生島。 周囲は切り立ったガケになっていて容易に人が立ち入ることはできません。実際、住人はおらず(住職さんも夜はいらっしゃいません)、電気も通っていないとか。自家発電らしいですよ。
着岸~🚢
港のすぐ目の前に堂塔が!山肌にニョキニョキ建っているのが見えます。またまたワクワクしてきました。
おっ!井伊の赤備え仕様
隣に対岸の彦根からやってきたであろう船が。大河ドラマで注目を集めている井伊家がモチーフ。目を引きます。
琵琶湖八景のひとつ
「深緑~竹生島の沈影」の碑が。 ホント、深緑と言う言葉がしっくりきます。
お土産はこの辺りで
何軒かのお土産もの屋さんが並んでいました。どなたも対岸の街からお商売に来られてるんだとか。「長浜へ帰る船が次で終わりやし、今日はもうじきおしまいやで~」との声が…。
コレ、うまい!
イチバン手前の「たつやさん」で買い食い。この弁天芋餅、めっちゃおいしかった!甘辛いお醤油味でモチモチ♡もひとつ買っとけばよかった。 コスパもGOOD!
フォトジェニックな…
椅子に座っていただけますよ。毛糸で編んだおざぶ…昔、おばあちゃんちにあったなぁ…。 郷愁にかられるアイテムが随所にみられる界隈でした。
この先で「入島料」を支払います
この道を奥まで行くと料金所が。入島するには別途料金がかかります。大人400円、中学生未満は300円。島の設備の維持管理費になります。良心的な価格ですね。
さくら吹雪~🌸
桜が風で吹雪の様に舞っていました。誰もが足を止めてその風情を味わっています。こういうご褒美がいただけるのも神の島ならではなのでしょうかねぇ。 宝厳寺の入り口ですが鳥居の扁額は「竹生島神社」となっていますね。これも神仏習合の名残りかな。
現存する三重塔は平成12年(2000年)に復元したもの。江戸時代に一度焼失しているそうです。約、350年ぶりに見られる姿は鮮やかすぎるほどの朱色。 古来の工法に基づいて建築されています。内部は公開されていませんが、四方の壁に真言宗の8人の高祖を配し、柱や長押(なげし)には繧繝彩色、牡丹唐草文様が描かれているそうです。
ここもビューポイント!
ぷっくりした燈籠…ちょっとかわいいですよね。 ここからの眺めは、先ほどよりもっと高いので遠くまで見渡せますよ。
片桐且元ゆかりの「モチの木」
樹齢400年のモチノ木。ちょっと離れてみてみるとお椀を伏せたようにこんもりしています。慶長8年(1603年)、秀頼の命を受け、普請奉行だった且元が舟廊下や唐門移築の記念に手植えしたのだそう。
宝物殿
別途、入館料が300円いります。今回は入りませんでした。 浅井長政公のおばあさんが奉納した弁天さまが見られると、本堂でお守りを売られていた方が教えてくださいました。
天狗堂
三重塔を下っていたところにあります。竹生島には天狗がいた?「行尋坊」と言う天狗を祀ったお堂です。
西国三十三観音札所奉安殿
この小堂の中に輝く西国札所の三十三体の観音さまがおられます。贅沢な空間です。
西国三十三観音霊場第30番札所のご本尊、鎌倉時代作の千手観音さまが安置される入母屋、檜皮葺きの観音堂です。山肌に建てられているため、床下にはいくつのも柱を立てて支える懸造りになっています。重要文化財です。 外陣からの参拝になりますが、写真撮影ができませんでした。天井画や、欄間の彫刻も素晴らしかったですよ。色もきれいに極彩色で残っていました。秘仏なのでお目にかかることは叶いませんでした。 残念なことに観音堂、唐門は修復中。苔が生えた唐門の葺き替えなどを2018年末まで行われるそうです。
国宝・唐門
画像を借りてきました。見事な唐破風の門(唐門)です。京都の秀吉の廟である豊国廟の「極楽門」を移築したとされていますが廟に来る前、この門は大坂城の屋根付きの橋「極楽橋」だったとの記録があるそうです!という事は、秀吉が築いた大坂城唯一の現存物!スゴイ門なんです!あぁ~ますます見たかった~。
スゴイ彫刻!
内側の門です。牡丹唐草などが彫られています。風格あります!
おびんづるさん
全身赤いおびんずるさん、撫で仏ですが、みなさんに触られまくってかなり傷んでいました。 後ろの彫刻も必見!
ギョロリ✨
門をくぐり観音堂に入ってすぐ…上の方から木彫りの狛犬さんがこちらを見ています。迫力満点です。
楽寿観世音菩薩像~ボケ封じの観音さま~
観音さまの足元にはおじいちゃんと、おばあちゃんがすがっています。こういうのは初めてだな~。子どもがお地蔵さまにすがっているのは見たことあるけど。 ボケ封じと聞いてナットク。
観音堂から神社の本殿へ至る全長22mの屋根付き廊下。秀吉の御座船の部材を使って造り上げられた廊下だそうで「舟廊下」と呼ばれています。上に目をやると、なるほど!船の底部分に見えます。真実を裏付ける史料こそないらしいですが、何となくそうであってほしいと願ってしまいますね。
そこかしこに豊臣を彷彿させる遺構が
修復工事が済んだところだそうでキレイでした。天井の装飾部分には、秀吉ゆかりの五七の桐の文様や、ひょうたんなども見られますよ。
廊下を渡るとそこは…
神社の本殿です。寺域から神域にワープするような感覚になりますね~。
廊下を支えるもの
舟廊下の下の懸造りです。清水寺と同じような構造ですね。見事なものです。
- アプリで地図を見る
神の「いくつ住まい」が転じて「つくぶすま」となり竹生島と呼ばれるようになったとか。 明治期に神仏分離令が出されてからは現在の様にお寺と神社に分かれてしまったようですが、それまでは神仏習合の形で信仰されていました。宝厳寺の本堂はここだったようですよ。 本殿は秀吉が伏見城の「日暮御殿」を寄進したもので 桃山時代の絢爛豪華な装飾が見られます。ご祭神は都久夫須麻大神。天井画は、狩野永徳・光信親子によるもの。中は見る事が出来ませんでした。
白巳大神(はくみのおおかみ)
弁才天さまのお使いの白へびさんが祀られています。金寶富貴(きんぽうふうき)をもたらすありがた~い神さまなのだとか。
イチバン琵琶湖に近い所に建ち、ここから見る景色は本当に素晴らしいです。眼下に見える宮崎鳥居に向かって土器(かわらけ)を投げ、鳥居をくぐれば願いが叶うとか…。
2枚のかわらけをいただきます
一枚に住所と氏名を、もう一枚には願い事を書きます。ドキドキ…。
鳥居の間に入ればよし
狙いを定めるのですがけっこう遠くてあさっての方向に飛んで行ってしました( ノД`) 私の願いは湖の藻屑と化すのね…。 主人は見事、通過!投げ方にコツがいるようです。
阿吽の龍が
八大竜王の拝所になっています。暗くてわかりにくいんですが、祠の中には、阿吽形の龍が配されています。
湖上からみた拝所
ここからこうしてみるとさほど離れて見えないのですが…。
黒龍堂
八大竜王の一尊。雨を司ると言われる黒龍が祀られています。
さようなら…竹生島
お参りはここまで。 復路もまた、船に乗って帰ります。遠い昔からずっと変わらない参拝方法。神さまに会いにゆく…その労力もまた、自分を整える材料になるのかもしれません。
今津港からほど近い湖周道路沿いにカフェがありました。この辺りは茶舗や仕出し屋さんなどが並ぶ漁師町。古き良き風情のある浜通りです。 ここ、Cafe Lacさんは琵琶湖をひとり占めしつつのお食事やお茶ができる贅沢なカフェです。
波の音が聞こえるぐらい近い
浜辺の民家を再生してカフェをオープン。町の活性化を目指し地域のみなさんで協力して運営されているそうです。金土日のみの営業ですので要注意。 裏はすぐ琵琶湖!
店内
外からの明るい光が射し込んで心地よい店内。地元のみなさんのくつろぎの場にもなっているようですね~。
テラスから母屋を見ると
やった~♥テラスが空いていました。もちろんこっち!風を感じる事の出来るテラスは超オススメです。母屋との間は草木が植えられちょっとしたお庭になっていますよ。季節の花がキレイです。
自慢のカレー
スパイシーカレーとクリーミーカレーがあります。私はクリーミーカレーをチョイス。おうちでは出せないコクとうまみ!フルーティーさも感じられておいしい~。
本日のランチセット「唐揚げ定食」
お野菜もお米も地元、今津産。とっても新鮮ですよ。お母さんが作る小鉢のおかずもほっとする味でした(^_-)-☆
ドリンクとデザートがつくよ
今日のデザートはコーヒーゼリーでした。ツルンとのどごしよくて最高でした。
湖岸にも降りられます
お店の方が「ユリカモメにパンをやってくださいますか?」とパンの耳を持って来られました。それなら…と横っちょから湖岸へ降り、かもめを待つことに。 だが、トビは来るのですが、かもめはいっこうにきませ~ん。波打ち際で遊んで戻りました。かもめがパクッと食べるとこ、見てみたかった。
溝にも「琵琶湖周航の歌」のモチーフが
ボートと竹生島。いい感じです。 町をあげてこの歌を大切にされているんだなと感じました。
ウィリアム・メレル・ヴォーリズと言う建築家をご存じですか?明治から昭和にかけて、日本に多くのヴォーリズ建築を残した方なんです。様式にとらわれることなく、日本の景観にあった建築は多くの日本人に愛されたようです。 滋賀県では近江八幡市にたくさんの建造物を残していますが、ここ 高島市にも3つの素晴らしい建物があるのです。「ヴォーリズ通り」と呼ばれる通りに「今津ヴォーリズ資料館」、「日本基督教団今津教会会堂」、「旧今津郵便局」が点在しています。歩いて巡ってみました。
大正・昭和の香りが残る通り
旧若狭街道から入るといきなりレトロな町並みが出現。
入り口に建つのは…
大正12年(1923年)に建てられた「今津ヴォーリズ資料館」です。白亜のモダンな鉄筋コンクリート造りの洋館で、かつては百三十三銀行今津支店として使用されていました。 今は資料館として、ヴォーリズやその建築について知る事の出来る資料などが展示されています。国の登録有形文化財。
日本基督教団今津教会会堂
歩を進めると見えてくるのはこのかわいい教会。昭和9年(1934年)に建てられたそうです。絵本に出てきそうな三角屋根が印象的。現在は幼稚園として使われているようです。中には入れませんでした。こちらも登録有形文化財です。
旧今津郵便局
最後は昭和11年(1936年)に建てられたこちらの建物。木造なんですって。玄関部分の丸いアーチ型がステキ。鬼瓦には郵便局マークが…。外国の田舎のおうちみたいなあたたかみがありますね。
メンタームのアノ人です
ヴォーリズさんは建築家でありながら、プロテスタントの宣教も行い、英語教師でもあったとか。 「メンターム」でおなじみの「近江兄弟社」の創業者でもあるんです。私財を投じて、医療活動や教育活動などに尽力した方でもあったそうです。
ザゼンソウってご存知ですか?私もまだ見た事はないんですが、「座禅草」と書くようです。10~20㎝ほどの高さで、サトイモ科の植物。お坊さんが座禅をしている姿に似ている事からこの名がついたとか…。 今津駅からほど近くの湿原にこのザゼンソウが群生しているそうで一度、見に行きたいなと思っているんです。花は2~3月頃に咲きます。国内南限のザゼンソウ自生地なのだそうですよ。
遊歩道が整備されています
花が咲くまでに10年ほどかかるそうです。地元の方々の保護活動の賜物ですね。湖北に春を告げる花です。
ご当地マンホール~高島市~
ここにもホラ、ザゼンソウが。 町のシンボルなのですね。
- アプリで地図を見る
湖周道路沿いを走るとすぐ近くに琵琶湖を感じる事ができます。また、桜が一斉に咲く並木道やオートキャンプ場などもあり四季を通じて楽しめるエリアです。 水鳥観察センターは琵琶湖の穏やかな入り江に面して建っていて水辺で暮らす鳥たちや高島の自然を望遠鏡などでゆっくり観察できる施設。200円の入場料を支払えば心ゆくまでバーディング(バードウォッチング)できます。 様々なアクティビティも開催されていて、カヌーツアーや、ツリーイング、ガイドさんと歩く観察会なども楽しめます。
開放的な窓からの眺めは最高!
入江の風景がパノラマで見渡せます。静かな湖面につがいでやってくるオオバンやカモ、涼し気にそよぐ葦がある景色は高島ならでは!自然と一体になる感覚が嬉しい。
cafe hullでヘルシーランチを
観察センターの右半分はカフェになっています。ここからも同じように水鳥を観察することが出来ますよ~。プレートランチはカレーや、サンドイッチから選べます。手作りのスイーツもオススメです。(入場料はいりません)
いろんな水鳥がやってきます
季節によっても変わるのですがかわいい鳥たちが次々と水辺に羽を休めにきていました。 鳥たちの様子をこんなにじっくり、ゆったりとみる機会なんて今までなかったので、なんだかとても新鮮で面白いです。
お散歩にも最適
周辺はこんな風に遊歩道があるので水鳥の声を聞きながらそぞろ歩きするのもいいかもです。サイクリングされてる方もたくさんいらっしゃいました。
水辺の景観っていいものですね
鳥の羽音とチャプチャプと言う水の音しか聞こえません。日頃の疲れが癒され、パワーもチャージできる…そんな場所です。
「近江聖人」と呼ばれた中江藤樹(なかえとうじゅ)を祀るお社です。江戸時代に活躍した近江出身の儒学者で、日本陽明学の祖とも言われているスゴイ方です。 神社の創建は全て寄付金でまかなわれ、寄付者は中国や朝鮮にまで及んだのだとか!多くの人びとに敬愛されていたのでしょう。藤樹の偉業が慮られます。
「致良知」と言う教え
藤樹の教えのひとつなのですが、「良知に致る」と読み、「人は誰もが良知と言う美しい心を持っている、これをいつも鏡のようにしておくことが大切なのです」と言う意味だそう。体制を重んじる当時の学問「朱子学」に対して「良心にそった生き方」を教えた陽明学は吉田松陰、西郷隆盛、東郷平八郎らにも影響を与えたようです。
藤樹書院/良知館
正保5年(1648年)に建てられた 藤樹さんの住居で私塾の跡地。「知良知」の書や遺品が数多く展示されています。 書院に隣接する良知館は休憩所になっていますよ。ほっとひと息つけます~。
陽明園
突如現る中国的な佇まい。ここは、陽明学の祖である王陽明さんの生誕地・中国浙江省余姚市と、藤樹さんの生誕地・高島市安曇川町との友好交流を記念して建設された中国式の公園なんです。材料のほとんどを中国から取り寄せて造られているそうですよ。
陽明亭を望む
回遊式の庭園になっています。 王陽明が講学したとされる遺跡に残されている中国の「陽明亭」にならって建築された八角形の中国式あづまや。内側の装飾が見事なんです。一見の価値アリアリ。「太湖石」と呼ばれる岩は、実際に寝食されてできた穴があいたもの。こんなところで本格的な中国様式の景観に出会えるとは…。
数ある琵琶湖周辺の内湖の中で唯一、県の所有でないのがここ「松ノ木内湖」。 広さは20haもあるようですが、近年は土砂が流入してしまい草などが生えてしまったことで景観が損なわれてしまっているそう…。地元の方々が美しい松ノ木内湖を再生すべく運動を展開されているとの事です。
みんなで力をあわせて
この悠々と泳ぐこいのぼりは、そんな地元住民のみなさんのおうちに眠っていたものを内湖の再生の象徴として泳がせているものだそうです。小さなお子さんが描いたものもありました。
もう一度、内湖を生き物の宝庫に
ここで羽を休める水鳥など生き物の為に、人々の生活の潤いの為に…蘇ることを願います。