
女人高野室生寺と西国三十三所観音を巡る旅
奈良女人高野室生寺と西国三十三所観音を巡る旅
室生寺と長谷寺は共に奈良のビッグネームです。特に室生寺は奈良とはいえ実際には三重県に限りなく近く、何かのついでにとはなかなか難しい位置にあります。今回は西国三十三観音の長谷寺をメインに据え、位置的に途中になる室生寺へも行ってしまおうというプランになります。欲張ってはいけません、この2カ所だけで充分に一日が充実することでしょう。なお、長谷寺は花が綺麗に咲くスポットとして有名です。花のシーズンに合わせてはいかがでしょう。
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位置的に奈良の奥座敷とも秘境とも言える場所ではないでしょか。殆ど三重県との県境に近いですね。かつてよりお寺の名前は知っていても場所までは知らなかったのです。室生寺というのは「高野山」が女人禁止なのに対し、女人OKという事で女性の参拝客が多いそうです。境内には見応えたっぷりの歴史が古い建物が数多く存在するのでにわか写真隊としても興味津々なのであります。
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駐車場は何箇所かあります
室生寺はメジャー級の寺院なので当然観光客が多くやってきます。駐車場も何箇所かありますが、とりあえず一番手前の駐車場をパスしてみましょう。閑散期は赤い橋近くの民間駐車場が一番近いです。シーズン中は近い駐車所は早めに諦めましょう。
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赤い橋の先が境内
時刻的に遅めでしたので、既に観光客は殆ど居ません。一番近い駐車場に無事車を停めていざ赤い橋を渡ります。この先が境内です。
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赤い仁王門
赤い橋を渡って暫く行くと拝観入口となり、その先がいよいよ仁王門。ちなみにその時点で時間ギリでしたので仁王門前の授与所にて3つあるうちの最初の御朱印を頂いていきます。
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もれなく石段がついてます
山寺と石段は切って離せません。もれなく付いているので諦めて上がります。実はまだまだ序の口だったと、この時点で知る由もありません。
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国宝の金堂に来ました
此処から先は国宝あるいは国宝級の建物が続きます。心してその先に進むことにします。
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金堂の近くに弥勒堂
金堂の敷地というのでしょうか、斜め前の位置に重要文化財の弥勒堂が建っています。周囲は深い森ですので薄暗い中に静かに建っています。
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こちらは国宝の灌頂堂
金堂からさらに石段を登ると本堂があります。別名を灌頂堂ともいうらしい。ここで第二の御朱印を頂きます。その際、最後の御朱印は奥の院にあると教えて頂きました。
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美しい五重塔
本堂から更に一段上には国宝の五重塔が建っています。周囲が深い森に囲まれて、唯一開いている西側から夕日が差し込んで黄金のように光り輝いてました。
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問題は奥の院
奥の院は五重塔から更に先。石段を延々と上がることになります。最初は緩かったので油断したらと突然急坂になり、そのまま奥の院まで続いてました。写真の舞台の足が見えたら間もなく到着。
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奥の院に到着
正直な話、結構しんどい石段でした。舐めてるととんでもないことになります。ようやく需要文化財の奥の院に到着です。ここで最後の御朱印を頂きました。
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木漏れ日が光って見える
全体に深い森に囲まれてるので光がまともに届きません。たまに木漏れ日が偶然に地蔵様等に当たっているとまるで光に輝いて見えるのです。
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御朱印 その1
最初の御朱印は仁王門前の授与所にて頂けます。
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御朱印 その2
2番目の御朱印は本堂にて頂けます。
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御朱印 その3
3番目の御朱印は石段をひたすら登った先にある奥の院で頂けます。
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<西国三十三所観音第八番札所> 長谷寺という名前は何故か遥か昔小学生の頃から知っていました。丸い照明が設置された長い登廊の風景が頭にこびり着き、いつかは行ってみたい場所としてインプットされていました。それが今回は幸いにも西国三十三観音グループに入っているということで、かつて憧れだった長谷寺へ参る機会が出来ました。大きい寺院だとは思っていましたが、予想以上に歩くことになります。まずは長年の夢だった登廊を延々と登り続けて本堂へと向かいます。 その他の写真はこちらへ→
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いよいよ参道に入ります
ここから先が長谷寺の境内ですね。いよいよ夢にまで見た(大げさw)登廊を上がる事ができます。ドキドキしながら仁王門に向かいます。
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超立派な仁王門
長い参道を歩いていると立派なに王様に護られた大きな仁王門にたどり着きます。ここから先が有料参拝ゾーンになっています。料金を支払って参拝スタート。
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登廊の上に鐘楼がある
仁王門から先は登廊が続きます。途中折れ曲がった登廊石段は全部で399段。傾斜が緩いのでそれほど大変でもありません。登廊を上がった所の屋根に見える部分が実は鐘楼。一度その場を離れてみてください。
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本堂正面に立ってみる
登廊から入るといきなり本堂の賽銭箱前に出てしまいます。ココは一旦ウッドデッキの方に出て正面から眺めるといいでしょう。
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広いウッドデッキ
長谷寺本堂前は広い舞台になっています。眺めが良い舞台から眺めると、丁度真正面が本坊ですね。後からゆっくりと行ってみます。
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本堂横側にも
本堂向かって左側に廻り込むと見逃しそうな場所にひっそりと地蔵菩薩がいらっしゃいます。
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大黒様ですね
本堂参拝後の順路はこちらになります。七福神の弘法様ですね。大黒天堂の前には打ち出の小槌もあります。
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弘法堂があります
正式には弘法大師御影堂と言うそうです。建物前の両側に狛犬ならぬ狛弘法様がお護りしています。
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右手を真似してみよう
それはそうと、いつも思ってるのですが、右手の握り方が不自然なんです。何処でも同じです。一度この手を真似てみてください。かなり無理があります。
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五重塔がある
本堂向かって左側には立派な五重塔があります。この辺り、あまり人がいる様子ではありません。
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あじさいが綺麗
長谷寺といえば牡丹と紫陽花というイメージが有ります。特に紫陽花は本当に境内の至る所に植えられていて一面の紫陽花が綺麗です。
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八角形の建物
弘法堂から下がった辺りに八角形の建物。残念ながら柵で囲まれていて近寄ることができませんが、よく見ると校倉造りというか、正倉院風というか、ログハウスというか。八角形で組んであるのが珍しいですね。
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格式ありそうな本坊
取り敢えず玄関まで入らせて頂きました。本坊を貫くかのような廊下の先には中庭でしょうか。静かな世界でした。
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御朱印
西国三十三観音の御朱印です。
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場所的には長谷寺の中にある寺院。付属として流してしまうにはあまりにも惜しい程充実しています。長谷寺にはこのような規模の寺院が軒を連ねている感じなので、西国のスタンプだけではなく、じっくり腰を据えて参拝することをオススメします。
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何やら誘う香りがする
登廊を上り切った左が本堂で、能満道は右側奥になります。何気に見てみたら金色の観音様をはじめ、面白いものがありそうな雰囲気がありました。
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不動明王様でした
不動明王ということは、不動堂ということでしょうか。更に奥へ進むと一面の天井画があったりと、やっぱり来てみてよかったです。
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能満院から見てみる
手前に小型の地蔵様がズラリと並んでました。よく見てみると皆赤い毛糸の帽子を被っていました。その向こうに見えるのが長谷寺本堂。
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<西国三十三所観音番外札所> 長谷寺のすぐ近くに番外の法起院があります。長谷寺から出てそのまま真っ直ぐ門前町を途中のお店を冷やかしつつ歩けばそれ程時間がかかりません。長谷寺の駐車場に車を停めたまま移動すればよろしいのではないでしょうか。 その他の写真はこちらへ→
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実は北向きの本堂
説明によると長谷寺と対とするためにわざわざ北向きに建てられたのだそう。一般に本堂関係はまず、北向きに建てられることはありません。まるで信州善光寺に対する北向観音みたいです。
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布袋様がどっかり
十三重石塔前を通りすぎて更に奥には布袋様がどっかりと座っていらっしゃいました。
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葉書きの木とは何か
境内の左側奥に十三重石塔がある一角があります。注目は塔が立ってる左奥あたりに生えている大きな葉が目立つ樹木。実はその葉に先が尖ったもので文字を書くと文字が浮かび上がるのです。これが葉書の始まりだとか。
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御朱印
西国三十三観音の御朱印です。
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近鉄長谷寺駅から長谷寺に至る間には昔ながらの門前町が形成されています。その中でも特に昔ながらの面影を保っているのが長谷寺と法起院の間ではないでしょうか。この辺りは車で通過してしまうのはあまりにも惜しいです。のんびり歩いてみてはいかがでしょう。
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赤いポストがよく似合う
長谷寺入口前に立っている赤ポスト。やっぱり古い町並みにはこの真っ赤のポストが絵になりますね。
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道の両側にお店がズラリ
長谷寺関連のおみやげ屋はこの辺りに集中しているようです。両側からしきりに試食を誘われます。どちらに入りますか?w
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一番面白かった風車
長谷寺駐車場の近くにカラカラと音を立てて回っているものがありました。キラキラして綺麗だなと思ったら正体は缶ビール等でした。なかなかのアイデアですね。
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土産屋並びの中で神社のような社のような、よく解らないものを見つけました。よく見ると「與喜天満神社授与所」ってあるんです。授与所って、一体何を授与するところなのかと思ってました。
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與喜天満神社は山の上
神社の名前は聞き覚えあるなと思ってたら、その少し手前でこの辺りの観光マップがあって、ここは山の上だから止めておこうねーって言ってた所でした。ということで今回は申し訳ないけど時間と体力の都合でパスです。
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法起院の近くで奈良のご当地サイダーを発見。珍しいものは即座にゲットです。一応噂には聞いていたサイダーで、サイダーなのに甘酸っぱいと。いったい何が入ってるのかというと、『柿酢』だそうです。そもそも柿酢って何? 何はともあれ暑い夏の日に体に優しい爽やかな一本なのであります。奈良を訪れたら鹿サイダー。一度お試しあれ。