海のパラダイス!日間賀島と篠島を探検する旅
愛知海のパラダイス!日間賀島と篠島を探検する旅
愛知県名古屋の辺りで何か美味しい魚を食べたいといえば、知多半島です。半島の中でも、南端である師崎港のそのまた先にある「日間賀島」と「篠島」というのは、まさに海のパラダイス。島ですから当然漁業で成り立っているわけです。漁港には常に水揚げされた鮮魚があふれ、港近くの飲食店では常に美味しい魚介類が頂けます。暖かい季節になれば食べて良し、遊んで良し、泳いで良しの三拍子。近年では半島先端近くまで通っている知多半島道路も拡張が完了してぐっと行きやすくなりました。今回は日帰りですが、是非一泊してのんびりしたいものです。今回は「日間賀島」と「篠島」の2島を探索します。
知多半島の南端、師崎港から船に乗って日間賀島に到着し、一番最初に歓迎してくれるのが真っ赤な名物「タコ」の像。ちなみに写真は日間賀島に2カ所ある港の内のひとつ、東港。ここでひとつトリビア。タコが持っている扇子の位置をよく覚えておきましょう。
島に渡る旅はここからスタートします。車はターミナル近くの駐車場を利用することになりますが、陽気がいいシーズンは常時満杯になる恐れがあります。そんな時は少し離れた場所に民間駐車場が待ち構えていますが、歩くのも面倒です。可能な限り朝早く師崎入りする事をオススメします。
日間賀島は見えています
フェリー乗り場から見ると、日間賀島が港の外に既に見えています。そえれくらい島は近いのです。ちなみに写真左側の船が利用する高速船。
いよいよ乗り込みます
アナウンスがあってから船に乗ります。左側の大きい船かと思ったら違いました。知多にこんな大きい高速船はありません。
高速船の中
席を陣取った目の前が運転席でした。窓は水しぶきが上がるので当然開きません。
船の待ち時間の間、少し何か食べたいなと言う時はフェリーターミナル外のお店へ行ってみます。名物は生ダコを圧力をかけた鉄板に挟んで焼く「タコの姿焼き」。程よく柔らかくてとても美味しいです。
現地の方には申し訳ないかもしれませんが、これぞ島名物だと思うのです。とりあえず島の地図が存在するのですが、その道がことごとく狭く、上下左右にくねっています。しかも地図にも載っていないような小路がそこら中に存在し、行く者を不安に陥れてくれます。果たしてこの道で合っているのか、それとも既に道迷っているのか? 是非テキトーに方角を決めて歩いてみることをオススメします。きっともれなく道に迷うことでしょう。ダンジョン探索の際は、物陰から突如姿を現す原付トラップにご注意を。
案内して貰ってもなお不安
あまりに道が分からないので仕方なく途中の人に尋ねる事になるのですが、教えて頂いた道が地元の抜け道であった場合、本当に合っているのか更に不安になるような道を通ることになります。
篠島にある神明社は、伊勢神宮の式年遷宮の際新築された社によって不要になった社を早い話「お下がり」でこの地に建てられる場所。それがここだったのか、もうひとつある八王子社の方だったか記憶曖昧ですが、そういった話だったと思います。
山を越えようとして歩いていたら学校のような建物横に出てきました。恐らくね、この時点ですでに廃校になってたような気がします。小高い山の上で景色がいい学校でした。
学校横のポスト
この寂れ方から推測すると、うん。恐らく使われてないね。ペンキもすっかり禿げちゃってるし。後は錆びるのを待つだけかな。
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この日はまさしく快晴でした。遠くに見えるのは渥美半島伊良湖辺りですね。地図で見ると距離がありそうですが、こんなに近くに見えるのです。
篠島をぐるり一周する感じで「島弘法」が存在します。廻ってみたいなと思う心をぐっとこらえて見なかった事にしました。いずれ時間の余裕が有るときに巡ってみたいと思います。それまで待ってろー。
小高い山上にある廃校の小学校跡から墓地の中を通って下に降りると、南知多観音三十三観音巡りグループの「松寿寺」があります。せっかく観音様がいらっしゃるので参拝します。
札所の目の前は海
こじんまりとした境内の寺院なのですが、地元の方がひっきりなしにお参りしていきます。
矢印がありますね
今回は山越えで行ってしまいましたが、本来はこちらから行くのでしょうね。この辺り、小高い丘の斜面野道です。
この壺でタコ漁をします
これが文字通りタコツボの本物。このツボを海に沈めてタコを獲ります。本当にこのツボにタコが入るんですよね。
島の保育園らしいです。知多新四国八十八ヶ所グループの第39番札所と同じ場所にありました。境内はきっと園児たちの運動場なのでしょう。
第39番札所 医徳寺
実はこの手前の西方寺でこの場所を教えていただいたのです。しかし、その途中の道がぐるぐるうねるわ坂を下がって上がるわですっごい不安でした。この辺りの道は全て同じようなものです。
ここにも島弘法
だめですってば。今回は見ないことにしたんですから。次の機会です。きっとね。いつかね。多分ね。
観音様も巡りますので、その勢いで弘法様も巡ってしまいます。篠島には知多新四国の指定札所が3箇所存在します。ですが、地図でしっかり位置を確認したはずなのにしっかり道を間違えました。(堂々w)
正法寺で危機一髪
本当に一歩足違いで集団の前に参拝しました。集団に占拠されてしまうと御朱印一つ頂くのもずっと後回しになってしまいます。
道端にも地蔵様
途中の道のあちこちに地蔵様が建っています。密度的にかなり高いのではないでしょうか。
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後醍醐天皇の皇子、義良(のりなが)親王が島に漂着された際に飲料水を探し当てたのがここらしい。場所は知多新四国西方寺から医徳寺に向かう間。
次はいよいよ日間賀島へ向かいたいと思います。篠島のダンジョンで予想外に時間をとられてしまい、時刻ギリギリになってしまいました。何とか間に合ってホッとしています。
次は向かって左側の船
次の船は左側だそうです。丁度出港時刻でした。息を切らせてハァハァ言いながら乗船を待っています。
何となくリッチ
篠島へ渡ってきた船に比べると何となくグレードが高そうな船。何しろ景色がいいんですよ。客数が少なかったので余裕で座っていました。
この辺りは全て漁船
それはそうですよね。島ですから、皆さん漁で生計を立てているわけですよ。まさに一家に一船でしょうか。
果たしてシャレなのかマジなのか。外観がアレの駐在所です。もう遠くからでも目立ってしまうのです。おかげでわざわざ写真を撮りに来る方々があとを立ちません。
日間賀島というところは、何が何でもタコがモチーフなんですね。海岸堤防のコンクリにもタコのモザイクが施してありました。どことなくユーモラスですね。
東海地方のローカル局の「ぐっさん家」にてぐっさんこと山口氏がロケで日間賀島に行くと必ず立ち寄るお店がココ。日間賀島でもひときわ目立つ建物なのであります。とりあえず何か食べたかったし入ってみることに。
しらす丼に会いたかった
他にも名物があったけど、とりあえず旬であるしらす丼を食べたかったのです。いやぁ、会いたかったぞ。同時にシャコも食べたかったけど、腹がいっぱいになりそうなのでやめておきました。
メニューはピンからキリ
とりあえずおしながきはあるけど、その日の仕入れによって変わります。食べたい魚や食べ方等がある場合は店の方に気軽に相談してみるといいです。
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島のあちこちでタコを干しています。文字通り「干しダコ」。これをね、ぶつ切りにしてね、たこ飯にして食べると美味しいんだんこれが。固く締まったタコをご飯と一緒に炊きあがるとなんともいい味が出て、噛むほどに更に美味しいんよね。あぁ、よだれが出てきたw。
日間賀島の西之端は恐らく西港の北側にある八幡神社の辺りではないでしょうか。島の端のせいなのか風が強かったです。
島の西端にある八幡神社
この神社が事実状西之端ではないしょうか。
向こう岸は知多半島
こちらから向こう岸はすぐ近くに見えます。車で直進するとすぐ到着するのでしょうね。この辺りの岩場は小さな海の生物がいっぱいです。
海岸に謎のデッキ
まだ季節的に何もないけど、夏の季節になったら店でも出るのでしょうかね。
何だか唐突にトロピカルな雰囲気。この辺りに自生は無いと思うのであえてココに植えたんだろうね。この木があるとどんな海岸でもトロピカルに見えるから不思議。
夏は海水浴客で一杯に
写真の季節はまだ少し早いので、空いているのですが、きっと夏になったら隙間が無いくらいパラソルが立ちそうな気がする。
簡易郵便局ってことは正規の店舗じゃないんだよね。この「簡易」という部分がなかなか耳に響きがいいね。いかにも島という感じがする。
当然日間賀島にも弘法様がありますので巡ってみます。写真は「鯖大師」。鯖って何?と言う疑問は正しいですが、調べてみてください。
知多新四国?
知多新四国という表示があるということは、かつては札所扱いだった時期があるのでしょうか。現在はナンバーズに編入されておりません。
大光院
大光院は現在の知多新四国札所です。海岸からはここから入りますが、石碑をよく見ると「通用口」なんだってさ。
真っ当な札所です
こちらはきちんと御朱印が頂ける札所になっています。せっかくですからお忘れなきよう。
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西港から少し内部に入り、干物のお店のすぐの先に長心寺があります。この辺りでは比較的大きな寺院。連絡船の待ち時間があった時などに、程よい距離にあるので是非立ち寄ってみてください。
十王様ですね。
早い話が閻魔様の御一行様です。死後にどのような沙汰があるのか充分に吟味する機関ですね。
こちらは弁財天
境内の一角に弁天堂がありました。どちらかというとこちらがメインではないでしょうか。
日間賀島の一番東側にある神社。日間賀島で神社といえばココのことらしい。
とても綺麗な拝殿
周囲も清掃が行き届いています。神社に対する島民の思いがわかるようです。
各方面の神様がずらり
海関係は勿論のこと、様々なご利益がある神様が勢揃いしています。この周囲も非常に綺麗に清掃されています。
日間賀島西港のオブジェです。どうですか、何か気が付きましたでしょうか。日間賀島といえば通常はこちらの西港を指します。港の前にはお食事処がずらりと並び、観光宿泊施設も整っています。宿泊すれば当然名物の「ふぐ」ですね。美味しいんでしょうね。あの薄造りを贅沢にすくって食べてみたいですね。
連絡船乗り場です
いよいよ師崎に戻る時間になりました。すっごく名残惜しいのですが、ここで帰らないと今日中に自宅に帰れません。渋々船に乗ることにします。それにしても乗り場横の駐車場は原付きばかり。島の重要な交通手段ということだよね。
師崎への帰りはこの船で
朝に師崎港から篠島へ渡った船と同じ船です。
後部に乗ってみました
天気が良かったので後部デッキのオープン席に乗ってみました。まだ少々肌寒かったのですが、天気がいい日はまさに爽快。
探検中に出会った神社仏閣は全てもれなく参拝することにしております。その中でたまたま入ってみたら南知多七福神がここにありました。
始めなくてよかったw
途中で南知多七福神のノボリを見たことがあって、どうしようかと思ってたところなんですよね。そしたら島にもあったんですね。危ない危ない。